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本当の体験は「オンライン」では得られない

去年4月に書いた内容と似ていますが今でも勘違いしている方が多いので再度同じようなテーマで書きます。

13.3インチに収まらないことばかり

最近「Zoom飲み」した方います?おそらくほぼいないのではないかと思います。
昨年は物珍しさでZoom飲みした方はいたと思いますがもう名前も聞かないですね。

理由は明確「飲み会の楽しみは画面だけで収まらないから」
楽しいから飲み会をするわけで、楽しくないからZoom飲みをしなくなる。とてもシンプル。(なので結局宅飲みになっている)お酒の話は前回のnoteで大体書いたので、今回は別のテーマで書きます。

高尾山口駅にオープンしたホテル「タカオネ」。先月からここの宿泊者向けにツアーのガイドをしています。

「体験」を売りにするホテルコンセプトに沿って事前面談の上、体力や希望・季節に合わせて高尾山域をご案内しています。

旅行会社が苦肉の策でオンライン海外旅行ツアーをしています。なんだかんだで利用されている方もいるようです。しかし、海外の景色・風景をパソコンやタブレットの画面で見ることと実際にその場に行って肌で感じることは全くの別物。

前者は五感のうち視覚と聴覚しか使っていないのに対して、後者は訪れた場所の匂い(嗅覚)、通り抜ける風や気温・湿度(触覚)、現地の料理を現地で食べるとしたら味覚、そしてその場所に身を置くための移動や労力といった経験など複合的な刺激があります。
現代人は五感の内「視覚」に頼ることが増えてきていると感じます。スマートフォンなどいつでもどこでも画面を見ることができる環境が整備されてしまったのもあり、その視覚情報=真実、と勘違いしている方が多々います。視覚に頼りすぎたが故に他の感覚からの情報を遮断してしまい、偏りが出てそれが心身の不調に繋がっていると考えます。(電車内で誰もがスマホを見ているのは異様)

視覚は感覚のごく一部

体で経験することの重要性

結局のところ、PCだけで完結することはたかが知れていて身を持って体験したことや見てきたもの、場合によっては大怪我や大事故など身の危険を感じたことこそ重要であり、価値のあるものです。

どれだけ景色の良い場所の写真を見てもその効能はたがか知れていて、その場に時間とお金をかけて出向くこと、場合によっては心身の苦痛も伴いながらも体を貼って経験すること。つまりは『体験』が大切。

先程のツアーで例えると、小さな子どもであっても自分の足で山を登り、暑い・寒い・虫が多いなど不快感も含めて体験することで言葉には表すことができない感覚を得ることができると考えています。その感覚がその後の人生に少しでも良い方に関わってくれると嬉しい限り。ガイド側の役割として怪我や事故のリスクヘッジとその場所への案内だけ。荷物を代わりに持つことはしませんし、絶対に連れて行く、という気概もありません。あくまでその本人の意思がメイン。(もちろん、ケースバイケースで続行・中止の判断はします)

カラダに触れさせてくれないと何も言えない

本業である施術に関しても同じ。
よくある質問で「〇〇の症状で悩んでいるんですが、治りますか?」というもの。

正直、一般的な運動器系ほとんどの症状は大体治りますし、治せます。(調子に乗ってるわけではありませんが事実)
しかし、治すためのポイントが2点あります。

①自分本位で改善をしようとしているか
②実際に施術を受けるか

①はとても重要。慢性腰痛がある方で運動はしないし暴飲暴食はする場合。
残念ながらこの方が全く無症状になることはありません。一時的な改善はできます。結局、慢性腰痛の原因が不摂生なのでその不摂生が治らない限りはこの方の慢性腰痛は治りません。これはセラピスト側が原因ではなく、クライアント側の原因です。

セラピストはその原因を見つけどう改善させていくかクライアントとコミュニケーションを取りながら少しづつ生活習慣の変化を促すことも仕事です。当然ながらクライアント本人にその気が全くなければどうしようもないです。残念。

そして②。いくら口頭で悩みを言われても実際に施術を受けにきてくれないとなんとも言えないです。こちらも仕事なのでクライアントからカラダに触れる・コミュニケーションをとる時間と対価をくれない限りなんとも言えないです。
それをケチ、守銭奴、というなら多分その方とは話が合わないのでその時点で僕が症状を改善させることは無理ですね。他のセラピストを頼ってください。

セラピストとして信頼して時間と費用を分けてもらったクライアントには全精力を出していきますが、そもそも信頼してくれなかったら何もできないのです。
(実際、信頼感が施術後の改善の良し悪しへ影響は出るという研究もあります)

信頼して身を削ってくれた方にはその分を補填、それ以上の結果を出すのが仕事

動画でいろんなセラピストが「〇〇を一発で改善」などとキャッチーなサムネイルとともに凌ぎを削っているようです。(一切見たことないので知らんけど)ビジネスとしてはオンラインを利用するのは悪くないですが、個人的には実際にカラダに触れて改善させていくこと以外興味があまりない(ビジネスをするという感覚があまりない)のでPodcastで録って出しで話すくらいがちょうど良いです。そろそろ再開します・・

結局のところ、目の前の人や物事に全力を出すことを淡々と続けているだけです。
もちろん少しは将来のこと考えますけど。

今後もより良質な発信をしていくためのサポートをできる範囲でお願いします!