新規事業の提案方法~新規事業企画書の書き方を解説~
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新規事業の提案方法~新規事業企画書の書き方を解説~

やませい

 

はじめに

企業が成長していくためには、新規事業を立ち上げて成功させていくことが欠かせません。新規事業について会社に提案する必要がある、初めてそんな場面に遭遇したときは、誰しも戸惑うもの。

この記事では、

・事業計画書と新規事業計画書の違い

・新規事業企画書の作成のポイント

・新規事業企画書の構成

について、解説していきます。

事業企画書と新規事業企画書の違い

まず、通常耳にする「事業企画書」と、今回解説する「新規事業企画書」の違いについて確認しておきましょう。「事業企画書」は、過去に実績がある事業についての企画書です。基本的に前回の企画書や実績をもとに組み立てることができるものが多いでしょう。

また、第三者が見ても企画内容が客観的で分かりやすいという特徴があるので、作成にはそれほど手間のかからないものが多いです。

一方、「新規事業企画書」は、過去に実績がない事業についての企画書です。企画内容がアイデアベースになるため、第三者に企画について納得してもらうためには、様々な観点からの作りこみが必要です。

客観的な仮説や明確なビジネスモデル、長期的なビジネスプロセスを盛り込んで作る必要があるということを念頭に置いておきましょう。

新規事業企画書作成ポイント

それでは、新規事業企画書の作成のポイントについて解説していきます。

①自分たちがやるべき事業かを明確にする
まずは、その事業を自分たちがやるべきかどうかを明確にする必要があります。すでにライバル企業がその事業をしている場合、自分たちが参入するとき、どう戦っていくのかという観点は必須です。また、他の企業が現在その事業をしていない場合でも、自分たちが事業を開始した後にどこかの企業が参入してくるということは充分考えられることです。新規事業を計画するにあたって、自分たちの持つ経営資源やノウハウを充分に生かすことで、他企業より優位に立つことができるのかどうかを明確にしておきましょう。

②投資するだけの価値のある事業かを明確にする
次に、投資するだけの価値のある事業かを明確にしておく必要があります。新しい事業を起こす場合、どうしても初期投資として費用が発生します。事業を行っていく中で、その費用を回収できないのなら、会社にとって事業を起こす意味がありません。経営陣に企画を納得してもらうためにも、費用よりも効果のほうが大きいことを示す必要があります。

③確実性やリスクの程度を明確にする
また、事業の効果の確実性やリスクの程度を明確にする必要があります。前例のない新規事業を起こすにあたって、それが本当に計画通りうまくいくのかという疑問は、経営陣なら持って当然のことです。そのため、計画の確実性というのは第三者を納得させるために必須です。計画よりも結果が下振れるリスクは小さいに越したことはありませんが、それでもどの程度までリスクを見込んでいるのかは明確化しておきましょう。それにより、リスクとリターンを天秤にかけて判断を下すことができます。

新規事業企画書の構成

次に、実際に新規事業計画書を作成するときの構成について解説していきます。

①事業概要
まずは、事業概要について説明を行いましょう。文章だけで分かりづらければ、適宜図を用いるなど、事業の全体感が分かるようにしておきます。

②新規事業立ち上げ理由と目的
新規事業を立ち上げる理由と目的を明確化しておきます。このことにより、例えば議論が紛糾したとき、そもそもの目的に立ち返って判断することが可能になります。

③市場環境分析(顧客ニーズなど)
新規事業を起こしたときに自社を取り巻くことになる、市場環境の分析を記載しておきましょう。顧客ニーズや、同じ事業を行っているライバル企業の存在、発注先や仕入先など関係企業との力関係などを盛り込んでおくと良いでしょう。

④事業化プロセスと今後の展望
どのように新規事業を立ち上げていくのかという事業化のプロセスや、今後の展望について記載します。事業が軌道に乗った後どう動いていくのかということも、計画段階から考えておくと良いでしょう。

⑤製品やサービスが売れる理由
その製品やサービスが売れる理由を記載しておきましょう。ターゲットを明確化し、客観的なデータで肉付けすると、第三者に対する説得力が増します。

⑥売上・費用・収益の予測
新規事業による、売上や費用・収益の予測を記載します。損益分岐点はどこか、初期投資分をいつごろには回収できる予定かということも記載しておくとよいでしょう。

⑦リスク分析
作成した計画から、どれくらいの下振れまでは見込むかというリスクを明確化しておきましょう。売上が思うように上がらない場合や、ライバル企業の動きなど、考え得るリスクはあらかじめ説明しておくことで、対策を考えることができます。

まとめ

この記事では、新規事業計画書を作成するときのポイントや、構成について解説してきました。どのポイントでも、計画を第三者に納得させるためには、客観的な分析や、論理的な思考が必要になってきます。独りよがりな計画にならないよう注意しながら進めていけると良いでしょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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やませい
経営コンサルタントです。 中小企業診断士・MBA・事業再生アドバイザー・M&Aシニアエキスパート・ITコーディネータです。事業再生/M&A/販促支援/資金調達支援などやっているノマドワーカー HPでも情報発信しています。 https://will-links.jp/