疑問符と感嘆符

 疑問符「?」と感嘆符「!」は、もともと日本語にない文字である。古来の日本語文は、疑問符を付けなくても疑問文とわかったし、感嘆符を付けなくてもその気分を伝えることができたからだ。だが、現代の口語文では、疑問符や感嘆符がないと話者の気持ちが伝わらないことが多くなってきた。

 疑問符と感嘆符は、基本的に文末にくる。そのため句点「。」は打たないのが基本。ただし、改行せず次の文と続く場合にくっついて見にくくなるため、疑問符・感嘆符と次の文との間には全角スペース(1文字文の空白)を置くのが基本。例外として、疑問符・感嘆符が行末にきた場合には全角スペースは入れない。

 出版の世界でひと通りの編集経験を積んだ人なら、上記のルールは熟知しているはずだが、自己流で文章を覚えた人の中にはこれを知らない人が多い。だから、疑問符・感嘆符の扱いを見れば、文章を扱うプロかどうかはすぐわかる。これは3点リーダー「…」の用法や重ね括弧(「『』」)の使い方と同様のチェックポイントだ。

 日本語の文章における疑問符・感嘆符には、全角(通常の日本語文字と同じ幅)のものを使うのが望ましい。とくに縦書きのときは必須だ。だが、感嘆符疑問符「!?」や疑問符感嘆符「?!」の場合、これらは1文字扱いなので半角のものを組み合わせて使う。縦書きの場合はそれを「縦中横(半角文字を90°回転させて縦書きの向きにすること)」にして使用する。「!?」と「?!」のどちらを使うか迷う人がよくいるが、使用例の比率は3分の2が「!?」である。収まりが良く見えるからだが、「意味が違う」として使い分ける人もいる。

 かなりくだけた文章のとき以外は、疑問符もそうだが、とくに感嘆符の使用は抑えたほうがいい。1段落にいくつも感嘆符がある、あるいは感嘆符で終わる文章がいくつも連続するといった状態は、書き手の幼稚さを感じさせてしまうことがある。あくまでも記号は補助的なものであって、文意は文章で伝えるべきである。

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ライター・編集者、一人出版社。基本的に「文字で伝えたいこと」をお手伝いするのが仕事。著名出版社の下請けから、超格安自費出版のプロデュースまで、ロートルの割に守備範囲は広いつもり。昨今はインタビューを文字原稿に起こし、本や冊子を制作して流通までつないでいく仕事が増えている。
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