ノンブル
【ノンブル】
本や雑誌のページの順序を示す数字、ページ番号のこと。フランス語のnombreから由来しているが、さらに語源をさかのぼると、ラテン語のnumerusにたどりつく。英語のnumberと同じ意味で、数字、順番という意味。
ノンブルは原則として全ページにつけるが、写真、図版類にかかる場合や扉ページ、白ページは「かくしノンブル」として表示しない。このほか、目次や序文、献辞、奥付にもノンブルを表示しないのが通例となっている。
ノンブルを印刷するときは、ページの上下かページの外側に入れるのが普通。文字主体の書籍では本文書体より小さくするが、雑誌やムック、ビジュアル的な要素が大きい本では、ノンブルをデザイン要素のひとつにすることもある。
表紙と本文を同じ用紙で印刷する場合(共紙)は、表紙をP1とした通しノンブルにするが、表紙を別紙で印刷する場合、表紙は表1、表2、表3、表4と数え、ノンブルは本文からふっていく。したがって大扉がP1となる。大扉も別紙になる場合(別丁扉)は、その次の本文がP1である。ただしこのルールは出版社で異なることもある。
前付け、後付けの本文がある場合、本文のノンブルと区別するために小文字のローマ数字で表記する場合があるが、数字が大きくなると判別しづらいので、20ページ以上になるときはアラビア数字を使う。
全集ものや分冊形式で頒布される出版物の中には、ノンブルが全巻通しでつけられることがあるが、これを「追い丁」と呼ぶ。
論文集などでは、「1-1」「2-35」などのように章番号を冠したノンブルを使うことがある。これはノンブルをひと目見て、どの章であるかが判別できるようにした工夫である。
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