蕎麦屋から生まれた鳥中華!

鳥中華(とりちゅうか)は、山形県発祥の麺料理である。"蕎麦店から生まれたラーメン"として親しまれています。

蕎麦のつゆに使われる和風だしのスープにラーメンの中華麺を入れ、鶏肉、天かす、海苔などをトッピングした料理です。山形県内の蕎麦屋などで提供されていますね。

誕生は天童市にある1861年創業の「手打 水車生そば」であるとされ、元々は賄い料理として提供していたものなんです。その賄いで出していたものを近所の温泉街の人が聞きつけ、そこから裏メニューとして一般客に提供されていました。その後、メニュー化し次第に知れ渡っていきました。B級グルメのコンテストでは過去に全国6位に選ばれた実績もあります。

厳選したカツオ節や昆布などで作るツユに鶏肉の旨味が調和し、香り高く味わい深い一杯となっています。柔らかく煮込んだ鶏モモ肉のほか、ネギや三つ葉、刻み海苔など日本そば風の具がふんだんにのっています。
ぷりっとした弾力のある食感で、スープは深いコクを感じる和風だし。あっさりしているが、あとをひきます。そして、美味しいのが鶏肉。柔らかな歯ごたえのあとにじっくりと旨みが染み出してコクと甘味のある和風スープを黒胡椒の辛味と香りが引き締めますね。

お蕎麦屋さんのカレーは、和風だしがきいていて旨いと言われますが、あれのラーメン版と言えば分かりやすいかもしれませんね。代々受け継がれてきたお蕎麦屋さんのだしとラーメンのブレンド。オススメしたい一杯です。

最近では山形県内だけでなく、県外にも鳥中華を出すお店があったり、商品化も続々とされています。
みうら食品の「山形 そば屋の中華 鳥中華 和風そばつゆ味」から始まりました。こちらは人気テレビ番組「マツコの知らない世界」でも「棒ラーメンランキング1位」として紹介され話題になっていましたね。

2019年にはカップ麺でヤマダイより「ニュータッチ 大盛山形鳥中華」、2022年 には サンヨー食品「大和イチロウおすすめ! 鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」、 エースコックより「まる旨 山形鳥中華」という商品が全国発売されています。

鳥中華を生み出した山形県天童市は、将棋の駒や将棋盤の生産地としてファンの間では有名です。
また、山形県のなかでも名高い温泉地でもあります。日本酒のブランド「出羽櫻」のファンも多く、観光で訪れる方も多いです。
天童にお越しの際は、鳥中華をぜひご堪能くださいませ。



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