自己紹介①「アカデミズムでの挫折」

 私はとある地方都市出身です。地元のそこそこの進学高校を卒業して、東京都立大学人文学部に入学。

その後、同大学院に進み、研究職を目指していました。東大以外の大学出て、大学の教員になれるのかって? 以外となれます。

もちろん東大出身の研究者がどの分野でも多いかもしれませんが、その占有率はそれほどでもありません。


 つまり私は20代の後半までは真面目に研究に打ち込んでおりました。どっぷりアカデミズムの世界に浸かっていました。

自分が選んだ道だし、好きなことだったので、身分は学生のままだし、学費も自己負担していたし、非常勤や塾の講師の薄給でかろうじて生計を立てるという貧乏生活もそれほど苦ではなかったです。

このことは周囲の院生たちも同じだったと思います。


 しかしながら、学会誌への論文投稿や学会での発表などを進めていき、

本格的に博論の準備をはじめようかというぐらいになると、自分の実力というものが、自分の業界での客観的な評価というものが、定まってくるようになります。

恩師である指導教官からも厳しい言葉をいただくことが増えてきますし、自分でも自分の実力というものがうすうす感づきはじめてくるのです。

「もうだめかも」そう心の中で思いはじめているものの、このまま研究を放棄することもできず、ずるずると大学に在籍し続けている生活が続いていきました。

(いわゆるオーバードクターというやつですね)。

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