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『ほむら先生はたぶんモテない』4巻発売記念せかねこさんロングインタビュー

せかねこさんによる人気シリーズ『ほむら先生はたぶんモテない』の最新巻となる第4巻が10月24日に発売になります。

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ありがたいことに、単行本第1巻発売時からたくさんの方に読んでいただき、WEBマンガ総選挙2019では第2位、次にくるマンガ大賞2020ではWEBマンガ部門で第3位にランクインするなど、読者の方の応援もますます盛り上がっています。
『ほむら先生~』は学園マンガなので、ヒロインである蓮見さんの高校卒業が一応ゴールになりますが、読者の方からは「それで結局ほむら先生と蓮見さんはくっつくの!?」「第4巻が最終巻だって聞いたけど本当!?」「ほむら先生ってモデルがいるの!?」などなど日々いろいろな疑問がツイッターのタイムラインに寄せられているのを見かけます。

そこで今回、いろんな疑問を著者のせかねこさんに訊いてみよう!ということで、ツイッター上で読者の皆さんから質問を募集し、せかねこさんにぶつけるロングインタビューを試みました(一部、担当編集ヤマサキが個人的に訊きたいことも質問しています)。せかねこさんによる、基本的にはゆるーい、でもときに真面目な回答をぜひお楽しみください。

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<せかねこさんプロフィール>
『バイトの古森くん』で第2回ピクシブエッセイ新人賞大賞。著書に『バイトの古森くん』『後輩くんは甘やかしたい』(以上、小社刊)、『世界を敵に回してもねこを愛してる』(一迅社)、『はかせの未来』(竹書房)がある。とてつもなくねこが好き! twitter @sekaneko13

――あらためて、「ほむら先生」4巻の執筆お疲れさまでした。いよいよ発売ですが、いまどんなお気持ちですか?

せかねこ よろしくお願いしますー。『ほむら先生~』はとにかく発売日当日に読者さんからの買ったよ報告や、感想がツイッターにたくさん届くのでそれを見るのが今からとても楽しみです。
正直、単行本作業の時は「ほんとにこれ面白いのかな…」と負の感情に持っていかれることが多いので、発売日に毎回みなさんからいただくたくさんの声を聞いて初めて「頑張って良かったな…」と思えます。今回もそう思えるといいなと…。

――作業中は基本、自分との闘いですもんね…。作業中にせかねこさんとやりとりすると、いつも必ず「これって面白いんですかね?」って言ってますよね(笑)これだけ読者がたくさんいる人気シリーズになったんだから、もっと自信持ってもいいと思うんですが、そこもまたせかねこさんらしいなといつも思います。

せかねこ たぶん一番最初の単行本である『バイトの古森くん』の時から言ってますよね(笑)私もたくさん本出したら何か変わるのかなと思ってたんですけど、自信だけはいつになっても出てきませんね。これだけ人気の『ほむら先生』でさえ「これは面白いぞ!」と思って描けたことは一回もないです。いつも不安です。いつもヤマサキさんが褒めてくれるので、なんとか続けられています。

――今まで届いた読者からの感想で、特に嬉しかったものって何か思い浮かびますか?

せかねこ やっぱりWEBマンガ総選挙2019で、みなさんの応援で2位になったことですね…決して知名度の高い漫画ではなかったのにそんな光栄な順位がいただけるなんて、よほどファンの方々が熱心に応援してくださったんだな…と。もうこれに関しては一生感謝し続けていこうと思います。

――確かに、WEBマンガ総選挙2019の時の盛り上がりはすごかったですね。エントリーされていた作品が錚々たるラインナップだったので、正直、受賞は難しいのではないかと担当編集である自分も思っていましたが、読者の方の応援がホントにすごくて。新宿駅で巨大ポスターで見た時はジーンとしました。

せかねこ 私も正直無理だと思ってたので、一応ヤマサキさんに聞いたんですよ。「これって投票呼びかけ頑張ったら万が一にでも入賞出来ると思いますか?」って。そしたらすごい微妙な感じでヤマサキさんが「い…けるんじゃないですかね、うん、いけますよ」って感じだったのでこれは私に気を遣っている…!と思って(笑)
なのでお互い2位の連絡が来ても半信半疑でしたよね、「2位?ほんとに2位ですか?12位じゃなくて?」「たぶんほんとに2位です!」みたいな(笑)
ほんとにあれはいい経験をさせてもらいましたね…。

――自信を持って「いけますよ!」と言えず申し訳なかったです…(汗)

せかねこ いや!あそこで「いけますよ!」と言われて全然いけなかったら私はヤマサキさんへの罪悪感(?)で心が死んでいたので、あまり期待しすぎないくらいで今後もいてくれた方がとても楽です(笑)

――じゃあ今後もこんな感じでよろしくおねがいします(笑)
今回の「ほむら先生」4巻では、蓮見さんが3年生になった場面から始まりますが、ツイッターでもまず読者の皆さんが気にしていたのが「これが最終巻なの!?」ということですね。これは4巻を読んでいただくとわかるのですが、それについては特別なページも描いていただきました。
ツイッターでは「10巻でも、100巻でも続く限り買います!」というコメントもありましたが、初めて4巻までシリーズを続けてみて、いかがですか?

せかねこ そうですね、最終巻と噂の4巻なので、そこのところどうなのかはぜひ単行本を最後まで読んでご確認してもらえるように、生意気ながら私から少し要望を叶えてもらいました。
私にとってほむら先生は3シリーズ目になるのですが、こんなに巻数を続けさせて貰えたのも、明確に最終回があるという状況も初めてでどうなるんだろうと思ってました。自分自身飽きっぽいのでそんなに長くほむら先生たちを描き続けられるのだろうか…とも思っていましたが、なんか描けてますね。
本棚にほむら先生シリーズが増える度に、嬉しくはなります。なんか我が子が増えていってるな…って(笑)

――本棚に並んでいく感じが嬉しいのはめちゃくちゃわかります。僕も新刊の見本が届くたびに本棚に並べてニヤニヤしています。
『ほむら先生』は学園モノなので、やっぱり3年生で卒業というゴールが決まってるのが大きいですよね。マンガのなかで何かイベントがあるたびに、「ああ、これでこのイベントも最後だな」とか「蓮見さんとほむら先生のこの感じもあと少しか」とか、ちょっとだけ切なくなる部分があるというか。それが学園モノの良さでもあるんですけど。『ほむら先生』は教師と生徒の話なので、卒業後もシリーズが続くとはあまり思えなくて(笑)余計にそう思います。
さて、今回のインタビューにあたってツイッター上でせかねこさんに対する質問を募集したところ、なんと250を超える質問が寄せられました。

――さすがに全部は紹介できませんが、独断と偏見でできるだけピックアップしていきますね。
まず、「『ほむら先生はたぶんモテない』の登場人物で、せかねこ先生自身が、自分と似ているなと感じるキャラクターは誰ですか?」
これは同じ質問がたくさんありました。いかがでしょう?

せかねこ これはもうめちゃめちゃほむら先生ですね、似ているというかほむら先生がやらかしていることはだいたい私がやらかしていることなので(笑)
私エッセイ漫画出身(?)なのでどうしても自分の体験談や、自分だったらこうするな…と思っていることを、創作キャラに投影してしまうというか、その方が描きやすかったりするので。
例えば、1巻の描き下ろしで(84p)2ヶ月賞味期限が切れたハムを食べもなんともなかったので、カビの生えたパンを食べようとするほむら先生とか、3巻の「ほむら先生とホッカイロ」で授業中にマフラーや手袋をつけてるほむら先生とか…は私が実際にやってたことですね(笑)
3巻冒頭の「ほむら先生の休日」は、ほぼ私の休日みたいなものだったり…ほむら先生の性別が変わると中身はただの私です(笑)

文書名homura3_CC2014

――なるほどー、だからほむら先生の残念っぷりはリアリティがあるんですね(笑)そんなにほむら先生にせかねこさん自身を投影してるとは思ってませんでした。「ほむら先生のモデルはいますか?」という質問もたくさん届いてましたが、実はせかねこさんだったという(笑)

せかねこ たぶんみんなどちらかというと、私を蓮見さん側だと思ってますよね。ちょっともう年齢的に女子高生に自身を投影するのが難しいので、ほむら先生の言動はすんなりできても、蓮見さんの言動で悩むことの方が多かったりします。

――せかねこさんが学生時代に蓮見さんと似たような経験をしたのか気になっている方も多いみたいです。「せかねこ先生的にほむらくんみたいな先生がほんとにいたらどう思いますか?」という質問もありましたが、蓮見さんのように好きになる可能性ってありますか?

せかねこ 私は学生時代、先生を好きになったことはなかったので正直そこは未知の領域ですね…。中学の時、ほむら先生みたいな貧弱で友達みたいな感覚の若い先生はいましたが、好きにはなりませんでしたね。タイプじゃなかったからかもしれません(笑)
タイプだったら先生とか生徒とか関係なく全然蓮見さんのように好きになることはあったと思います。先生のことを好きな友達はいましたが、ちょっと青春ぽくて羨ましかったりはしました。

――『ほむら先生』の感想を追っていると、「私も高校の先生に恋していた/恋してるから、気持ちがわかりすぎてつらい」という熱い声も時々見かけます。おそらくガチな恋愛じゃなくても、先生を好きになった経験のある人って実は思ってるよりたくさんいるんでしょうね。
「作品のなかで、いちばん思い入れのあるシーンはどこですか?」
この質問も多かったですが、いかがでしょう?描くときに力が入ったシーンや、これはうまく描けた!という場面も気になります。

せかねこ 私、基本何事もあまり深く考えてないので、話の展開でめちゃめちゃ悩むみたいなことはないのですが、唯一頭をちょっとひねったというか思い入れがあるいえば1巻最後のほむら先生が2年生では蓮見さんの担任になるというお話ですかね…。
1巻には描き下ろしに結構印象的なシーンがあるので、それをラストにしても良かったのですが、1巻の時点で『ほむら先生』は続刊があるかないかまだ不透明だったので、せっかくなら読者さんが続きを読みたいと思ってくれるような、それでいてワクワクするような終わり方にしてやろう!って思って。「巻末にもう少しお話を足したいんです~」ってヤマサキさんに相談した気がします。そこは実際に読者さんに読んでいただくまで、どんな反応を貰えるかドキドキだったんですけど、結果的にとても好評だったのでやって良かったなと…。

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せかねこ うまく描けたシーンは3巻の修学旅行編で蓮見さん達が食べてたパフェとワッフルです(笑)人物は基本描くの苦手なので、少し前に描いた絵を見返すだけでも「うわ…」となりますが、あれは今でも「すごい!なんかそれっぽい!」って思います。

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――なるほど。人物も食べ物も背景も、せかねこさんの絵は巻を重ねるごとにどんどん上手くなってますよね。『バイトの古森くん』を持ってる方は、その第1話と今の『ほむら先生』の絵をぜひ比べてみてほしいです。
次の質問です。
「『ほむら先生』に出てくるキャラクター全員、植物の名前が入っていますが、ほむら先生と蓮見ちゃんの名前の由来を教えてください!!」

せかねこ 名前の由来はどうだったかな…たぶん生物の先生だから植物にちなんだ名前にしよ~的な感じで、なんとなく「穂村」、名前の「虎太郎」は私が人類の中でいちばんかっこいいと思っている名前なのでいつかキャラに付けたいと思っていて付けました。
じゃあいっそのことも登場人物全員苗字は植物関連にしようっていうしばりをそこで決めて、ヒロインの苗字を「蓮見」名前の「れん」はもし漢字にすれば「蓮」で苗字も名前も蓮蓮でなんか面白いかなと思ってノリで付けました。
あと、男の子でも女の子でもよく使われる中性的な名前が個人的に好きだったので…「みずき」とか「あおい」とか…「れん」も私の中ではそうだなと思って。
つばき先生は華やかそうな植物の名前~って思ってなんとなくつけたんですけど、そこで「あれ?そういえばみんな苗字平仮名で3文字だな…」と思ったので、そこで3文字しばりというルールもプラスしてその後「かしわ」「さなえ」と付けていきました。
余談ですが早苗くんはギリギリまで「楓(かえで)」だったんですけど、なぜか突然「早苗」がビビッときて早苗くんになりました(笑)

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――いろいろあっての現在の名前なんですね。早苗くんが楓くんだとちょっと今とイメージ違ってたかもですね。
名前だけでなく「キャラデザはどうやって考えていますか?」という質問もちらほらありましたが、どうでしょう?

せかねこ キャラデザはもう完全にその時の気分です。私の漫画、顔はほぼみんな同じなので髪型や髪色が被らないように~くらいです(笑)でも学園モノの時はセーラーや学ランがどうしても学生感!って感じで好きなので、そうなっちゃいますね。

――キャラデザという話で思い出しましたが、せかねこさんの作業環境を改めて教えてください。
今もまだiPadで描いてますか?使っているソフトや、「家ではいつもこんな感じで描いてます」というのがあれば。

せかねこ 作業環境は漫画描き始めた頃と一生変わってませんね~。iPadにApple Pencil(最初の頃はスタイラスペン)です。アプリもずっとアイビスペイントというスマホ向けのお絵描きアプリ使ってるんですけど、あまりたぶん漫画作成向きではないのでたびたび原稿サイズや解像度などで編集者さん達にご迷惑おかけすることが多く…時間があればiPad用のクリスタとかマスターしたいなって2年くらい前から思っています(実行できず)。
今でこそiPad&Apple Pencilっていう作業環境はかなり普及してるんですけど、私が描き始めた頃はほとんどiPadで漫画描いてる人っていなくて、ヤマサキさんに書籍化の声をかけてもらった時に「パソコン持ってなくてiPadで描いてるんですけど…」って言ったら珍しいタイプだっておっしゃってたのを覚えています。
いつかお金が溜まったらパソコン買うぞ~と思っているうちに、iPad&Apple Pencilの形式がいつの間にかメジャーになっていたので、このままでいっか→今に至るです~。ホントにいつかゆっくりできる時間が出来たら作業環境見直したいとは思ってるのですが…。

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せかねこ 家ではいつもこんな感じで描いてます。煩悩まみれなのでYouTube見ながらゲームしながら原稿してたりします。

――iPad&Apple Pencilで描く作家さん本当に増えましたね。以前、せかねこさんにご出演いただいた伝説のイベント(笑)に同じく出演いただいた、「ゆるふわ昆虫図鑑」のじゅえき太郎さんも本の作業中に〆切に間に合わなくなりそうな時に慌ててiPadを買っていました(半ばむりやり買わせた感も…)。

せかねこ あれ伝説のイベントなんですか?(笑) 確かに今思えばすごい方々とさせてもらえたイベントでしたもんね、お話聞いたりしてるとじゅえきさんはなんかいつもヤマサキさんの〆切にルーズなイメージです、仲良いのかなって(笑)

――僕のなかでは伝説でしかないですね(笑)その後出演者の皆さんの活躍はすごいですし。
次の質問です。「いつ頃から絵を描き始めましたか?」
小さい頃から絵を描くのが好きだったのでしょうか?漫画家になりたいと思っていましたか?

せかねこ 小さいころから絵を描くのは好きでした。A4のコピー用紙500枚くらい入ってるやつをお母さんに買ってもらって家にいる間はずっとそれに絵を描いてる子でした。
でも幼いながらに自分に絵の才能はないなぁと思っていたので、心のどこかでは漫画家になりたいと思ってても口には出さず、だからといって他になりたい職業もなく…でも夢って必ず聞かれるじゃないですか、だから適当に保育園の卒業文集では婦警さん、小学校の文集では保育士、中学の文集では介護士、高校の進路希望ではフリーターと書いてました(笑)
実際高校卒業して普通に就職したし、そのままその時の流れで生きていくんだろうな~と思ってたので「漫画家」と言っていいのかは分かりませんが、今自分がこういう活動をさせて貰えてるのがちょっと今でも驚きです。

――婦警、保育士、介護士、フリーターって脈絡ないですね…誰かの役に立ちたいという感じは共通してますかね。フリーターは違うか…。

せかねこ 作文にした時に立派だね!って思ってもらえるような職種ばかり選んでるのが小賢しいですよね。見えないと思うんですけど中学半ばまでわりと優等生だったんで、大人に褒めてもらえるよう生きてました。高校の時は何かが吹っ切れてとりあえず痛くない仕事ならなんでもいいやってなったので突然のフリーター宣言でした。

――だいぶ前ですが、確か『後輩くんは甘やかしたい』を作ってた時に、せかねこさんに電話したら会話の中で「漫画家の人ってホントにすごそうですよね」みたいなことをおっしゃってて、「ああ、せかねこさんは自分のこと漫画家って思ってないんだなあ」と思いました。

せかねこ 私そんなこと言ってたんですね(笑)あまり覚えてないけどそのスタンスは今も変わらず…。やっぱり憧れていただけに「漫画家」という職種は神の存在すぎて未だにちょっと名乗るの恐れ多いんですよね。
でも、いろんな審査とか税金関係の書類で職業書く欄‎が結構多くて「私こういう活動してるんですけどなんて書けばいいでしょうか…」って担当の方に聞くと「漫画家でいいと思います」って言われて「そうか…」と渋々(?)書いてます。私の中では自分のことは「ちょっと趣味で漫画が描ける人」なんですよね…。

――作品や執筆関係以外でもたくさん質問きてますね。
「せかねこ先生のオススメの漫画はありますか?」
これは僕もちょっと気になりますね。ずっと好きな作品とか、最近読んでる作品とか、いかがでしょう?

せかねこ ずっと読んでるといえばやっぱりジャンプですね、飽き性ですけど週刊少年ジャンプだけは学生の時から毎週月曜欠かさず読んで生きてきました。友情・努力・勝利が大好きで特にBLEACH、ハイキュー、銀魂、ヒロアカはもう連載時から今でも何度読み返したことか…という感じです。
もう有名所すぎて私が語るまでもないのですが…強敵だった相手が次の戦いでは味方になる展開とかもう大好物なんですよ…あと中学の時に自分が卍解できたらこんな能力にする!みたいなのも考えてました。なんか男の子みたいですね。
最近ですごく好きな漫画は園田ゆりさんの『きつねくんと先生』です。

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せかねこ もう好きすぎるというか、ほんわかした空気感やいろんな優しさが詰まっている愛しすぎるお話で、1巻と2巻が出てるんですけど初めて自分用以外にもう1冊ずつ買って友達に「最高の漫画だから読んでくれ!」って渡しました。ちょっと切ないお話があってそこで友達と2人で泣いちゃって「きつねくんに幸せになってもらうために自分たちに何ができるんだろう」というテーマの話し合いをしたくらいです(笑)
グッズも色々出ててその度に買ってます。きつねくんのことをずっと応援し続けようと思っています…。みなさんもぜひ…。

――「友情・努力・勝利が大好き」っていいですね!個人的には、せかねこさんといえばハイキュー好きのイメージでした。永遠のジャンプ読者なんですね。『きつねくんと先生』への熱いコメントもありがとうございます。
さて、そろそろインタビューもめちゃくちゃ長くなってきたので、あといくつかにしましょう。
せかねこさんといえば…ということで、ねこ関係の質問がものすごくたくさん届いています。一問一答形式で、ズバッと簡潔にお答えいただければ!

――「好きな猫の種類はなんですか?」

せかねこ ベンガル・ノルウェージャンフォレストキャット。

――「好きな猫のしぐさは何ですか?」

せかねこ 飼い主を獲物に見立てて威嚇遊びしてる時になんか全体的にシュッとなるポーズ。

――「猫を何匹でも飼っていいと言われたら何匹飼いますか?」

せかねこ 現実的に10匹。

――「せかねこさんオススメの猫のおやつを教えてください」

せかねこ そりゃもうちゅーる様々です。

――「今イチオシの猫グッズは何ですか?」

せかねこ 今ちょっとねこ用のコタツを狙ってます。

――「1番美味しいキャットフードは何ですか?!」

せかねこ ねこが食べるならロイヤルカナン、人間が食べるならカルカン。

――人間が食べるなら(笑)
「ねこについての作文を書けと言われたらどれくらい書けると思いますか?」

せかねこ 書いてる途中でねこ撫でたい~となるので1枚くらいで飽きちゃうと思います。

――「にゃんすたぐらむ……活動はしないんでしょうか…」

せかねこ すみません、インスタなかなか使いこなせず…代わりに最近ねこ用のツイッターアカウント開設したのでそちら見てください。

――ねこ専用ツイッターアカウントできましたね。ねこ好きは必見ですね。

――『ほむら先生』完結後のことが気になってる人も多いようです。
「『バイトの古森くん』や『後輩くんは甘やかしたい』の続きを描く予定はありますか?」

せかねこ 『バイトの古森くんは』もうそのモチーフとなった職場を私も古森くんもやめてしまっているので、ちゃんとした続きになるほどのネタがないんですよね…とはいえ、今でもたまに印象的だった出来事とか思い出しておかしくなったり、ちょっとだけもう一回あの店に戻ってワイワイしたいなぁと思ったりします。
あともう辞めてしまったのでちょっと暴露的な感じであの頃は描けなかったこととかを『バイトの古森くん(裏)』というタイトルで描くのも楽しそうだなと思いました。

『後輩くんは甘やかしたい』もタフチとエンダ先輩の卒業式のお話をずっと描きたいとは思ってるのですが、ほむら先生と蓮見さんの卒業式の方が先になりそうです。2巻は出ませんが、時間が出来たらツイッターにまた漫画は載せたりするかもしれないです。
もし待ってくれている方がいるなら、色々気長に…よろしくお願いします。

――「次回作の構想はもう考えてらっしゃいますか?」

せかねこ これはヤマサキさんと要相談なのですが、『ほむら先生』が終わったらしばらく漫画描くのお休みしたいなと…勝手に思ってます~。4巻制作中にもちょっと色々(主に私がパンクする)ありまして、色々考え直さねばという時がありました。あとSNS疲れも最近感じているので、SNSを見ない生活をゆっくりしてみたりとかしたいです。

――!!!??? ……突然のお休み宣言に衝撃を受けています…あの…また近いうちに…ご相談させてください……。

せかねこ 次の打ち合わせの時に改めてご相談しようと思ってたんですけど、インタビューで先に聞かれてしまったので嘘もつけず…(笑)

――え、ええと…(動揺がおさまらず)
ひとまず長々とインタビューにお答えいただきありがとうございました!担当の自分でも知らなかったことがたくさんあり、とても面白かったです。
では最後の質問です。
『ほむら先生』の単行本を買おうかどうか迷っている方に向けて、背中を押すような一言をお願いします!

せかねこ 迷っている方がいたら、実はほむら先生は単行本の描き下ろしがほぼ本編です。ツイッターでは日常回のお話がほとんどですが、描き下ろしではさらにキャラ達の深い部分やほむら先生と蓮見さんの関係もグッと近づいた内容になっているので(しかも毎巻描き下ろしは60ページくらいあります)たぶんツイッターで見てほむら先生を面白い!って思ってくれている方は、単行本を読んで損はないはず…です。
描き下ろしを読んでからツイッター掲載分を見直したりしても、ちょっと違う風にいろんなことが見えてくるかもしれません。ぜひ今後とも『ほむら先生』をよろしくお願いします~。

――ありがとうございました!

というわけで、ロングインタビューいかがだったでしょうか?
改めまして、『ほむら先生はたぶんモテない』第4巻は10月24日発売です!よろしくお願いいたします!!!

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