F2チャンプ緊急離脱!代役参戦はIMSAで活躍中のあの人 Rd.2の振り返りも含めて


ファンを震撼させた出来事

テオ・プルシェールがまさかの離脱

ある日、我々スーパーフォーミュラファンを震撼させるニュースが飛び込んできた。
それは「テオ・プルシェール、インディシリーズに継続参戦決定」というニュースだ。
2023年のF2シリーズチャンピオンである彼は、無限の岩佐歩夢の対抗馬として注目されながらIMPULに所属し、F1へ飛び込む姿勢を見せていた。
そんなプルシェールだが、スーパーフォーミュラ第2戦までの間にインディカーシリーズに代役参戦することが発表されており、我々も「それは良かった」という気持ちで彼を見守っていた。
プルシェール自身も「素晴らしい経験だった。今週末のパフォーマンスを本当に誇りに思う。マシンもコースもチームも知らない状態でロングビーチに来て、素晴らしいパフォーマンスができた。」と語っており、貴重な経験を積むことが出来た。
しかし、5月のゴールデンウイーク真っ只中、海外のモータースポーツ関連サイト上に先ほどの継続参戦決定の記事が掲載された。

私は始め海外サイト上で掲載されたことからデマである可能性を疑い、おそらく記事の内容が本当である場合、スーパーフォーミュラとの二足の草鞋で走るのではないかと考えたが、後に日本のモータースポーツ関連サイトで続々と掲載された記事を読むと、「スーパーフォーミュラには今後参戦せず、インディカーシリーズに留まる」という文が書かれており、予想に反して思ってもいなかったことが起きた。

これにより、今後代役で参戦するドライバーによっては再び日本人のみで構成されたカテゴリーとなり、クローズドカテゴリー的な立ち位置に逆戻りしてしまうことが危惧される。

事実上スポット参戦となったプルシェールは、IMPUL陣営側にインディカーシリーズ参戦の相談すらしていなかったと記事内で書かれており、監督を務める星野一樹氏は「話せることは無い」とし、一方的にブツ切りされた形となる。

プルシェールによるスーパーフォーミュラ緊急離脱事件により、SNS上では「よくあるハズレ外国人ドライバーだが、その枠にプルシェールがはいることになるとは」や「プルシェール側に非があるのでIMPUL側に謝罪と説明をすべき」などという非難の声がある一方、「インディカーシリーズからF1に行けるならそれでいい」「彼が楽しいと思えるなら」などというプルシェールを擁護する声も見られた。

私の見解を記すに、日本の場合、SUPERGTと兼任しているドライバーがほぼ全員であるスーパーフォーミュラはSUPERGTとの兼ね合いもある中でスケジュールを決定していくため、1戦ごとの感覚が広いことが多い。
スーパーフォーミュラだけに参戦しているドライバーの場合、国内の他カテゴリーや海外カテゴリーに参戦するといった模索が必要となってくる。
インディカーシリーズはスーパーフォーミュラよりも1シーズンのスケジュールが多く、F1参戦経験者、F1候補生といったドライバーも参戦していることから戦いがいのあるカテゴリーである。
今回、インディカーシリーズには代役として参戦したプルシェールだが、シートが確定したのはそもそも参戦していたドライバーが負傷しその後復帰が難しくなったためチーム側が解雇したことによる穴埋めとしての契約であると考えている。
だが、初めに契約を交わしたスーパーフォーミュラ側には公式テストも順調に事が運び、初戦はオーバーランなどの不運に見舞われたものの、たったそれだけで見限ったとは考えにくい。
IMPUL側もテスト時の好調さやマシンの適応力の高さから、絶大な信頼を置いており、F2チャンピオンとして2011年以来のシリーズチャンピオン獲得に意欲を見せていた。
実際のところ、今回の事件はプルシェール側の不手際であると推測しており、代役参戦の話まではしたものの、その後の継続参戦以降の話は一切していなかったではないだろうか。
インディカーシリーズにステップアップしたことは彼の夢見るF1での活躍の一助になることは明白であり、F1のシートが空くまでのつなぎであると考えている。
しかし、昨今のF1ドライバーの契約更新を見るにあと数年はシートに空きが出てこない、出てきたとしても1人程度である中、そのシートの倍率は我々の予想よりもずっと高い。
インディカーシリーズに出ること自体はとがめられることではないが、シートに収まるということはチームやメーカーの威信を背負って戦う訳なので、はっきりと説明をすべきである。
ここ数日の一樹氏のSNS上での発言やサイト上での記事を読む限り、相当ショッキングな出来事であり、チームやファンの期待を大きく裏切った最低な行為であるのは明らかであって、一樹氏の精神状態がかなり心配である。

プルシェール離脱後のシートは?

様々な予想の中で参戦したドライバー

プルシェールの離脱劇はRd.2オートポリスまでの参戦になるだろうという仮説が立てられたが、Rd.2自体も参戦しないという結果となった。

プルシェール無き後の空いたシートに誰が収まるのか、様々な予想が立てられた。
一番に上がっていたのは関口雄飛やスーパーフォーミュラライツ経験者といったトヨタ所属の日本人ドライバー。
しかし、関口はTeamKCMGのリザーブとして登録されているため叶わず、スーパーフォーミュラライツもRd.1でマシントラブルの影響でRd.2まで延期されたことから現状候補となるドライバーが見つけにくい状態。
そこで、今年の公式テストの参加し、成績の良かったドライバーにスポットが当たる。
最終的にシートに収まったのはIMSAでLEXUS RC F GT3をドライブし、昨年のIMSA GTD Proクラスでチャンピオンを獲得、今シーズンでもシリーズ2位につけているベン・バーニコートであった。

バーニコートの活躍は?

先述の通り、バーニコートは今年の公式テストに参加した経歴があるが、オートポリスでの走行は今回が初めてだったが、予選17番手、決勝13番手と好調さを見せる結果となり、決勝ではファステストラップを記録するといった格別の走りを見せた。

レース終盤にはCERUMO・INGINGの大湯都史樹と接戦となり、タイヤがフレッシュであった大湯を完全ブロックし順位を守るといった堅実性も見せており、今後が期待される活躍をみせた。

バーニコートやチームの今後は?

バーニコート自身、IMSAを優先すると明言しており、レース後でもそれは変わらないとされている。
予選日には「ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに出場して、総合優勝を飾ること。これからもトヨタ/レクサスファミリーで、ベストを尽くしていきたい」と答えており、今回のスポット参戦が非常に価値の高い経験になったことは間違いないだろう。
チームはRd.3以降のドライバーは未定であるとしながらも、今回の結果からバーニコートにアプローチしていくのではないだろうか。

我々ファンもいきなりの参戦からのファステストラップ記録で、心をつかまれた人が多いのではないだろうか。
バーニコート自体も、過去にシングルシーターの経験もあり、それらが今回のレースに作用したことだろう。
IMSAとのスケジュール調整が難しいが、今後の動向に注目していきたいと思う。

Rd.2オートポリスでの出来事

先述のバーニコートの活躍とは裏腹に信じられない出来事が起きた。

それは「Jujuの青旗無視」である。

青旗は「後続から早いマシンが接近してきているので譲りなさい」という指示を示す旗である。
そのため、掲示されたマシンは速やかに後続に車線を譲る必要がある。

しかし、スーパーフォーミュラ唯一の女性ドライバーであるJujuはその青旗を無視したということが話題になってきている。

当アカウントではJujuに関しての記事を掲載しているので、彼女についての詳しい情報はそちらを読んでいただきたい。

JujuはRd.1では17位完走、Rd.2ではラップダウンの20位で終了している。

ではなぜ、Jujuの青旗無視が話題に上がってきているのか。
それはRd.2で2位を獲得した岩佐歩夢と4位を獲得した山本尚貴の無線によるものだった。
2位走行中だった岩佐がJujuの青旗無視に対し怒りをあらわにしており放送禁止用語が飛び出してしまうほで、対して山本は怒るほどではなかったが、あきれた様子だった。

SNS上では青旗無視に関して抗議する声が多々見られ、擁護するこえがかすむほどだった。

スーパーフォーミュラではSFgoというアプリで各選手の無線や車載カメラ映像などを確認することができ、今回の出来事もそこから確認されたことある。

私の見解は、Jujuはスーパーフォーミュラ参戦を取り辞めた方がいいのではないかと考える。
予選は4秒落ちは当たり前で、決勝も警告無視が出てきている。
彼女自身の速さが他の男性ドライバーと比べかなり劣っており、決勝中、トロトロと走られると他のマシンにとっては危険な存在そのものであり、しかもそれが警告を再三無視する最も危険な存在となれば、他のことに神経を割く必要が出て、もっと危険になってしまう。

今回の出来事に関しては、単に「女性ドライバーだから、初めて走るコースだから」という意見が全く通用しない。

いくら巨大スポンサーからサポートを受けたり、アンバサダーに就任したりと十分すぎる待遇を受けている彼女だが、出てくる場所を間違えている。
まずはFIA F4やF3に出ること。
今では日本には女性ドライバーのみが出ているカテゴリーもあるので、そちらに出れば、身の丈に合った戦い方ができるのではないだろうか。

姫は姫でも優柔不断で自分勝手な走りをされては、ファンもドライバーも困る。

今後、彼女が起因する事故が起きないことを願うばかりだ。

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