生み出して、広げるには?(3)

イノベーティブなアイデアが生まれたあとに、どうやって広げればいいのだろうか?そもそもイノベーティブなアイデアかどうかは、自分が最高に面白がって、興奮と冷静の間を保つのが大変なような状態であれば、クリアしていることだろう。

しかし、イノベーションがイノベーション過ぎては困るのだ。大きすぎず、そしてがっかりさせるようなちいさすぎない、ちょうどいい塩梅である必要がある。SHIFTの加減は大きすぎては受け入れられないし、小さすぎればただの改善になる。ここらへんの調整は職人技に近いと思う。なので、今の筆者のスキルで議論することは難しいので、割愛する。


では、仮に所属する業界や組織にちょうどいいサイズのSHIFTが設計でき、実現可能だとしよう。広がるSHIFTのサイズに設計したのだから、次にやることは広げていくことだ。そのために、必要なことが2つある。

インナーマーケティングと(アウター)マーケティングだ。前者は社内説得で、後者は従来のマーケティングだ。この2つにわけて考える、並列して考えることは、企業内でいかにイノベーションを達成するかに重要な視点である。ただ、作ればいいわけではない。社内で理解を得、顧客に価値を感じて貰う必要があるのだ。それぞれに説得の仕方が異なるのは、よく考えれば、自明のことであるが、それがSHIFTの1つのモジュールに位置づけ、実施ていくことを明示したことは、隠れたよいアイデアだと思う。

「よいアイデアはいつか広がるかもしれない」という不確実なものでは仕事にならないが、すぐに広がらないよいアイデアの話は、NEWYORKERの記事が深い。医療の世界で、なかなか浸透しない事実。


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