黄金色の空
子どもが二人もいると、悲しむ暇さえない。子どもは素直で敏感だから、親の変化に気づいてしまう。
6時10分高崎発湘南新宿ラインのグリーン車の左座席
変わりゆく空の色を横目に、ローソンで買ったカフェラテを口にして、あなたを想う。
黄金色になりゆく空が、その空の色があなたに見える。
いつも背中を蹴飛ばして、命を燃やして言葉を紡いでくれたあなたに見える。
あなたがかけてくれた言葉を幾度となく思い出しながら、けれどメッセンジャーのやりとりを確認する勇気は持てない。データで残ったものより、心に残っているものを大切にしたい。
自分を認めてくれた人、褒めてくれた人、応援してくれた人、叱責してくれた人、貢献したいと思わせてくれた人、ロックなあなたは自分の生を大切にしながら、いつまでも私たちを心の底から応援してくれるだろう。
記憶は美化される。美化されるからこそ、人は人を愛おしく思える。美化されるからこそ、また人恋しくなる。もう会えないとわかっていたけれど、本当に会えなくなると、こんなに悲しいなんて思いもしなかった。
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