見出し画像

宮台真司が朝生の出演を拒否するようになった理由

僕が90年代末から朝生の出演を拒否するようになった理由は向こうにも説明してるけど、あのオーバル。楕円形の机の「こちら側に何とか陣営」「あちら側に何とか陣営」みたいな対立構図を作って要はプロレス的な見世物をしたい訳だよね。実際には議論っていうのは、いくつものパースペクティブがマルチなんです。パースペクティブとは立ち位置、物を見る場所が本当にたくさんある。何と何の対立という議論はクズに近い。
あと15、6人出ていて僕が出ていた頃は3時間半とかだったけど今は短い。1人で割ると15分以下の持ち時間だったりする。僕は喋りまくるから30分以上占有したりするので「ちょっと時間を取り過ぎてます」と言われたりしてね「うるせぇこら」ってことです。簡単に言うと「人数を5人に減らせ」ってことです。そしたら1人の持ち時間は増える。また、陣営みたいな感じじゃなくて異種格闘技のように全く違うことを言う5人を出すんですよ。そういう風にしてくれ、と。
それと「田原さんの司会を辞めさせてくれ」と。せっかく議論が盛り上がったところで彼の頭のキャパシティの中に問題を含めるために腰を折るんだよね。「そこじゃないよ!」と言う。「お前がそこじゃないよ!」ってことなんです。
ということで司会もダメだし、座組みもダメ。要するに予定調和のお座敷なんだよね。だからもう話は見えてる訳だ。
この前、ウーマンラッシュアワーの村本大輔くんと出させてもらったアベプラ(AbemaPrime)の中で先を読める人はいなかったと思うよ。僕の議論の終着点、目的地を予想できた人は1人もいないだろ。そのぐらい皆さんは無教養だから。ところが、朝生を見てる連中はそれなりに知的な教養があると思い込んじゃってるわけ。バカなくせに。そういうのも嫌なの、すごく。或いは反射神経の無さ。例えば村本くんが朝生に出たでしょ。そしたら従来とは違った視聴者が来るじゃん。そしたら芸をやれよ、コラ。村本くんじゃなくて他の奴らが。一体、誰が見てると思ってんだコラってことなんです。だからそういうこともすごくヤバい訳です。
実は僕が出ていた時の朝生では人選も関わってました。そういう風にならないように。でも段々、僕が関われなくなってきたんです。制作会社が決めるようになった。そうすると陣営対立になっちゃうわけ。んで、僕から見ると予定調和の始めから議論するまでもないような座組みになっちゃう。
僕は朝生が今でもやってるってことに驚いたもん。村本くんの事件でさ。もうやめろよ、意味ないから。


引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?