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理屈でセンスを再現するアプローチの横展開

もう何年も前にグラフィックデザイナーやってたんだけど昔からデザインセンスだけは自信なかった( ー`дー´)キリッ 最初に就職したデザイン事務所では能力の至らなさに耐え切れなくて1ヶ月で辞めたことも。センスある人の仕事見てると、スピードも質も違いすぎてそれはもうストレスフルだった。

そこで何を思ったかというと、センスがないことは変えがたいという絶望のような確信と、でもセンスないデザイナーの方が割合多いんじゃないの?という疑問。疑問を放置できない性分だったから試しに、気になった広告とかのクリエイティブを整理して分類してトレースしてみた。もう時間だけは無限にあったからね。トレース作業をやっていく中で、単純なデザインを真似てるのに何か違う、どこか居心地が悪いって不思議な感覚に出くわすことがあって、それが何かのきっかけでバシッとハマる瞬間があったんだ。

パット見同じなんだけど「何か違うんだよな」というその時点で形容できなかった差分を積み重ねる中でデザインの法則性がだんだん見えてきた。後に『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読んで「そういうことか!」って答え合わせができたのは嬉しかったね。デザインに正解はないってよく言うけどそれは答えが1つじゃないってだけで、正解と不正解はかなり明確に線引できる。そしてセンスだと思ってた正解はロジカルに追い込めば誰でもできる。その過程が楽しくってしょうがないから、今となっては才能なくて良かったなとすら思うようになった。

前置きが長くなったけど、ボーカルもデザインと似てるなって感じてて、楽器の演奏者と比べると特別な才能があって余人を持って代えがたいように見えるけど、そうでもないかもしれないじゃん。分かんないけどさw なぜかって、ボカロPで有名なギガさんがイケボな歌い手でもあるってことに、スゴイって思うより先に解せないなと、何かあるに違いないなと思ったわけ。ほんと素直じゃないよね。

今は時間も無限にないから今回はショートカットしたくてボイトレでもやろうかなーと探してみた。とにかく「頭の上のこの辺から声を出す感覚で」みたいなコーチングは絶対ヤだったんだけど、そんな中この人いいかもって出会ったのが、超絶テクな歌い手のにっとメガネさんのSkypeボイトレ。というわけでボーカルにおいても理屈でセンスを再現できることを身をもって証明してみるよ。

(photo credit: Saad Faruque via photopin cc

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