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妊活奮闘記14 〜判定日〜

自己流で半年、クリニックに通い出して1年。
計1年半の妊活期間で初めて目にした二本線を前に、湧きあがる嬉しさと同時に不安にも襲われる。
子宮外妊娠かもしれないし、今後流れてしまう可能性も全然ある。まだわからない。あまり喜びすぎないようにしよう…。
長きにわたる不妊治療で培った知識と予防線を張るスキルが悲しい。

すぐ夫にメールしようかなと思ったけど、まだ不確定だし伝えるなら直接言いたかったのでやめておいた。

動揺しつつもそのまま仕事に向かう。
マフラーや腹巻きなどを纏っていつも以上に身体を冷やさないよう気をつける。
仕事に集中しようと思うけどつい気になってしまい、移植日から出産予定日を調べたり、無痛分娩ができる近所の産婦人科を検索したりしてしまった。(気が早過ぎる)

帰宅後、夫に報告するととても喜んでくれた。
まだ早いけど、まだわからないけど、と付け加えつつまずは着床してくれた喜びを分かち合った。
待たせてしまってごめんね。

陽性が出た検査薬は家の神棚に置かせてもらい、どうかこのまま継続してくれますようにと祈った。



病院での判定日当日

2日後は病院での判定日だった。
血液検査のため採血し、結果が出るまで近くのカフェで時間をつぶす。
たぶん、フライング検査をしてなかったら緊張で心臓バクバクだったと思うけど前述のとおり一応結果は知っていたのでソイラテを飲みながら落ち着いて待つことができた。
でももしかしたら…万が一… という不安は拭えない。


1時間後、病院へ戻り自分の番号が呼ばれるまで少し待ち、診察室へ入る。

「え〜、まいさん。何か体調に変化はありますか?」と先生。
特に何もないです、と答える私。

「こちらが血液検査の結果になります。HCGの値も充分出ているので、妊娠されていますね」

紙には、HCG:580 と印刷されていた。


めちゃくちゃ出とるやん。

先生の隣にいた看護師さんがおめでとうございます〜と小声でパチパチ拍手してくれた。かわいい。

現時点ではエコーでも何も映らないので、また来週来てください、とのこと。
そして再び大量のエストラーナテープとワンクリノンを追加で処方されたのだった。


まだ正常な妊娠かわからないし、今後も継続するかなど未知数ですが、まずは着床してくれたこと、私も妊娠できる身体だったんだということがわかり嬉しかったです。

どうかこのまま、うまくいってくれますように…。

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