12/09　日記を書くこと

　よく眠れなかったのか朝８時に目が醒めた。せっかくなので、リビングに行って朝ごはんを作る。テレビを点けるも、朝のワイドショーの時間で全部のチャンネルで同じことを放送していた。新型コロナのワクチンが開発されたけど副作用を心配する声。山奥にいるとニュースの大半は他人事になる。
　食べた後、部屋に戻ってパソコンに向かうも作業する気にならない。来年の「ニート祭り」の告知をリツイートしたり、phaさんの日記を読んだりしてるうちに、ついついM-1の準々決勝の動画を見てしまった。見た中ではさや香がダントツに面白かった。
　毎日１時間書けば、きっと何かに繋がるだろうに、それができないからニートなんだよな。
　妻から、僕が「ニート祭り」のために東京に行くのを心配するメッセージが来ていた。名古屋の片隅にある妻の家に行くより、東京に行くほうが新型コロナの感染リスクは高いのは間違いない。人との接触は最小にして、寄り道せずに帰ることにしよう。山奥に戻る前に、妻の家に滞在して潜伏期間を過ごすのも必要だ。
　そういえば、前回の「ニート祭り」のときはちょうどダイアモンド・プリンセス号の船内で感染者が出て大騒ぎしていたっけ。今の東京はどんな雰囲気なんだろう。インターネットを見るだけでは、雰囲気までは読み取れない。時折東京から取材に来る人を見ていると、危機感はだいぶ薄れてきているように思える。テレビでも一時期の過剰なほどのソーシャルディスタンスはなくなった。漫才ですら間に壁を挟んでやっていた、なんて2020年の5月頃を生きた人しか信じないだろう。
　ところで、感染者が出た船の名前って「ダイアモンド・プリンセス号」で合ってたっけ、と確認のためググってみたら、１ページ目には新型コロナのことがひとつも出てこなくて驚いた。間違えたのかと思った。豪華な船内の紹介や、ツアーの申し込みページだけが出てくる。別にダイアモンド・プリンセス号が悪いわけじゃないんだけどさ。10ヶ月前は鬱陶しいほど報道してたのに、その痕跡が消えかけている。インターネットで何でもわかる、なんて幻想はとっくにない。
　日記を書くということは、ただの備考録以上の意味を持つかもしれない。もうちょっと頻繁に書こうと思った。