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閉塞性睡眠時無呼吸症候群と交通事故、社会的損失

 日中の眠気(excessive daytime sleepiness, EDS)を主訴に病院を受診する人は少なくありません。理由は様々ですが、会社での居眠り、居眠り運転/事故などが多いように感じます。第2回目はEDSの原因として多い閉塞性無呼吸症候群と交通事故、社会的損失について記事を書いてみようと思います。

 販売価格は600円ですが、その価値はあると思います。今後の睡眠障害の記事発信のための論文購入に当てたいので、何卒よろしくお願いいたします。なお、本記事の著作権は私にあり、転載を禁止します。購入者の個人利用にとどめていただければ幸いです。

7つの章からなります。

①日本社会で閉塞性睡眠時無呼吸症候群が注目され始めた事件と法律、②閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断、治療、③閉塞性睡眠時無呼吸症候群で眠気が生じる原因と眠気の評価方法、④閉塞性睡眠時無呼吸症候群と自覚的な眠気の相関、⑤閉塞性睡眠時無呼吸症候群と自動車事故、⑥CPAP治療と交通事故の抑制、⑦閉塞性無呼吸症候群と社会機能障害及び経済的損失


①日本社会で閉塞性睡眠時無呼吸症候群が注目され始めた事件と法律

 日本で閉塞性睡眠時無呼吸症候群が社会的に認知されるに至った事件は、2003年に起こった山陽新幹線の運転士による居眠り運転事故です。

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