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なんにもないときには、なんにもないなりに。


着物をね、買ったんですよ、今月頭に。

よくよく自分の心の底を浚ってみれば、たしかに着物への憧れみたいなものはずいぶん前から持っていたように思うのだけれど、如何せん、僕の育った環境には「日常的に着物を着る人」はいなかったし、だから僕自身の着物への知識や慣れ親しみもなかったので、長らく「遠い憧れ」のままでした。

でもそれが、何度か舞台で着物を着る機会を経験して、特に今年2月に出演した「天保十二年のシェイクスピア」で諸先輩方から手取り足取り着物のいろはを教えていただいたり、松竹衣装のみなさんの手でさまざまな種類の着物を着させていただいたりしたことにより、「あ、僕でも自分で着られるのかもしれない」という漠然とした思いに変容しました。

その結果が、ヴィンテージ着物を買ってみる、という行動にあらわれたわけですね。


そしてさっそくそれを着て出かけてみたり。

僕の身長で着丈、裄丈があう既製の着物っていうのはほぼないと思うのですが、この着物は比較的着丈もあって、工夫すればギリギリ着られるかなというものだったので、靴下と革靴を合わせて、また襦袢の代わりにスタンドカラーシャツを着て、書生っぽくしてみました。

この時は美術展を観にいったのですが、なんというか、着るものを変えるだけでディズニーランドに遊びにいくときのようなウキウキ感を感じられるものなんですね。これは新しい発見だ。

よく、劇場に着物でいらっしゃる方の姿を観ることがありますが、なんか、その気持ちがめっちゃわかるようになった。笑

あれってめっちゃ楽しいんですね!!!!!!!!!



そんな経験をしてみると、どうにも居ても立っても居られなくなり、

先日、自分の着物を仕立てに行ってきました。


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