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やまの、配信ライブ(有料)やります!


みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

いきなりですが本題に入ります。

2020年5月23日(土)20:00より、 配信ライブをやることにしました。

外出自粛・イベント自粛のこの時期にも、どうしても皆さんと音楽を通して繋がりたく企画しました。

以下、このライブの詳細と僕の思いを綴った note を書きます。読んでいただけたら、とても嬉しく思います。


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●ライブ概要

山野靖博&川島茂デュオライブ Vol.7

 日時 2020年5月23日(土)
   20:00 1st ステージ開始
   21:15  2nd ステージ開始
   (19:00〜 リハーサル開始)
   (22:15 終演予定)

 料金 3000円

 出演 山野靖博(歌とギター)
   川島茂 (ピアノ)

 協力 Theatre at Dawn

ジャズピアニストの川島茂さんと続けてきたデュオライブも7回目です。

配信の会場はいつものとおり、川島さんがオーナーのピアノサロン「PIANITY」です。しかし今回は、お客様のご来場はしていただけません。そのかわりに、インターネットを介した配信にてリアルタイムでご観覧いただけるようにします!

構成も、いつものとおり、1stステージと2ndステージの2部制。もちろん入れ替えはありません。

1stステージはジャズのスタンダードソングを中心に、生のピアノ演奏と山野の歌でおとどけします。

2ndステージは完全リクエストコーナー。お客様からのリクエストを受け付け、その場で曲を決め、その場でキーやテンポを打ち合わせし、「せーの、どん!」でセッションをするというワクワクハラハラのコーナーです。2ndでは、川島さんの生ピアノ、山野の歌、そして山野のギターでみなさんからのリクエスト曲を料理します。

なお、このデュオライブでは、いわゆるド直球なミュージカルソングは演奏しません。が、ミュージカルピースがジャズのスタンダードになっていたり、ポップソンングが使われているミュージカル(いわゆるジュークボックスミュージカル)の楽曲なんかは演奏する可能性があります。

また、映像と音声の配信にあたって、Theatre at Dawnさんにご協力をいただきます。

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●どんなライブになるのか?


ライブのインターネット配信は僕にとって初めての試みのため、つまりはご観覧を希望されるお客様にとっても初めてのできごとです。

いろいろ不安な点、わからない点があると思いますので、僕の想像しうる範囲でQ&A形式にて「どんなライブになるのか」のイメージをシェアしたいと思います!


---Q1 ライブはどこで配信されるの?

**A. **後日公開します「有料note」の記事内に「Vimeo」という動画配信サービスを埋め込み、そちらからご観覧いただけるような形にします。


---Q2 料金はどうやって支払うの?

A. noteのサービス上で有料の記事を買うときの手続きと同じ方法でお支払いいただけます。支払い方法は現在、クレジットカードと携帯キャリア決済(docomo,au,SoftBank)に対応しています。詳しくは下の記事をご参照ください。


---Q3 どうして note なの?

**A. **もう純粋に、僕が note を好きだから、ということもありますが、note はベースがテキスト配信サイトなので、動画配信と並列に、文字情報をお届けすることができます。ライブ本番よりも事前に配信元となる有料noteを公開する予定なのですが、その記事内にて2ndステージのリクエスト候補曲を前もってシェアしたり、ライブに向けての僕の準備の様子や思いを書いてみたりしようと考えています。

ライブ当日だけでなく、その前からテキストを通じてみなさんと「ライブ感」を共有できたらハピネスだなあと考えているのです。


---Q4 ライブ概要に「19:00〜リハーサル」って書いてあるけどそれはなに?

A. 川島さんとのデュオライブではいつも、本番前にリハーサルをします。ジャズ曲のリハーサルなのでとってもコンパクトに、軽い打ち合わせ程度で終わるのですが、今回はせっかくの「配信」というチャンスなので、このリハーサルもご観覧いただけるようにしたいと思います。ライブ本番自体は20時から開始しますが、その1時間前、19時からリハーサルの様子も配信します。なお、リハーサル自体は30分程度で終わる予定です。(もっと短くなるかもしれません)


---Q5 当日その時間に参加できないんだけど...

A. **当日のその時間にライブに参加できない、という方も当然いると思います。そういった方のために、後日、録画映像を別途配信いたします**。ライブ映像そのままではなく若干の編集を加え、音声はライブ配信のものよりも品質を上げてお届けする予定です。

なお、録画映像にはリハーサル動画は付属しません。リハーサル動画観覧は、当日のライブ観覧者様のみの特典となります。ですが、それだとなんかちょっと味気ないので、録画映像をご購入いただいたお客様にはボーナストラック的なものも付け加えようと思っています。


---Q6 録画映像はどこで販売されるの?いくらなの?

**A. **ライブと同様に、「有料note」で販売いたします。なおこの「有料note」はライブ配信用のものとは別のものです。この点ご注意ください。

金額は、ライブと同様の「3000円」での販売を予定しております。

有料noteで販売することで、映像だけでなく、テキストも同時にお届けすることが可能になります。その日のセットリストをまとめたり、それぞれの曲についての僕のコメントや感想を書いたり、そういったコンテンツも同じパッケージでお手元に届けることができるな、と考えております。


---Q7 リクエストはどうやって募集するの?

A. 2ndステージの「リクエストコーナー」で山野に歌ってほしい曲のリクエストは、「会場への電話」「note 記事内へのコメント」で受け付けようと思っています(5/12現在)。

普段のライブでは、会場にいるお客様に挙手をしてもらい、僕が指名をしてリクエストの曲をお伺いするというシステムで運営しています。その「インタラクティブ」な感じを、配信ライブでも再現したくて「電話」というアイディアに行き着きました。会場に備え付けの電話にご連絡いただき、直接お声を聞いてリクエストをお伺いする、っていうのが楽しそうだなと思っています。

なお、「スマホしかもってないから、動画観ながら電話ができない!」等の事情がおありの方もいらっしゃると思うので、電話のみでの受け付けでなく、note記事内へのコメント等でも受け付けようと考えています。

基本的なシステムはこのようにしようと思っていますが、なにぶん初めての試みのため、今後やり方を変更する可能性もあります。予めご了承ください。でも、直接お話しできたら、僕はめっちゃ嬉しいんだよな、うん。


---Q8 配信の画質や音質は、平気なの?

A. じつは当初は、僕自身が機材をあつめて配信をしようと思っていました。が、あまりにも大変だし、品質も担保できないなということでプロの手を借りることにしました。

「配信ライブをしたいんだけど・・・」と相談をしたところ、Theatre at Dawnさんが快く「協力します!」というお返事をくださり、プロの映像さんとプロの音響さんの力を借りて配信することが可能となりました。

なお、映像についてですが、すでに3台のカメラを導入して様々なアングルでの映像を楽しんでいただけるようになるみたいです。(もっと増やすかも、って言ってた)。

またインターネット環境につきましても、事前にチェックと準備をし、不備のないように可能な限り努めてまいります。しかしながら、当日の会場近隣の電波状況や、また観覧されるお客様側の電波状態によりましては、音声や映像の乱れが生じる場合もあると推測されます。ご了承ください。


---Q9 配信会場の感染対策は大丈夫なの?

A. この時期ですから、多くの方が気にされる点だと思います。会場の広さを鑑み、いわゆる「3密」の状態を回避できる人数での配信を徹底いたします。演者・スタッフともに充分な距離を確保の配信となります。

僕とピアニストの川島さんは、「歌う/演奏する」という性質上、マスクを外しての参加となりますが、スタッフはマスクを外すことなく配信に対応いたします。

会場到着時にはすべての人員の手洗いうがいを徹底し、音楽を演奏していない時間帯(開演前、休憩時間、終演後)は換気をいたします。



ほかにも疑問、質問、不安なところがありましたら、この記事のコメントにてお問い合わせください!随時、このQ&Aを追加し、ご返答していきたいと思います!

 

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●このライブへの思いなどなど


じつは、「山野靖博&川島茂 デュオライブ Vol.7」は、2020年5月13日の夜に企画していました。しかし、2月に日本国内での新型コロナウィルス感染拡大への危機感が高まる中、ライブの情報解禁をできないまま日々が過ぎていきました。

そのままライブを中止して、この世の中の混乱がおさまった頃にあらためて企画をする、という選択肢もありましたが、せっかくのこの機会、インターネット配信という新しいチャレンジをしてみるのも面白いな、と思いました。

けれど、もうひとつ重要な理由もあります。

新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛・イベント自粛要請の影響で、劇場やコンサートホール、ライブハウス、音楽サロンといった「芸術文化産業」の礎を担う施設や店舗がいま、営業できずにいます。

政府からの支援金も各種用意され、そのなかで各経営者の判断力と胆力が結果として試されている状況です。かなり苦しい状況に追い詰められているところもあるでしょう。

もちろん、世界中がこういった状況ですので、たいへんなのはどの業界も同じです。

だからこそ僕は、自分の愛する業界、自分の活動のベースとなっていく業界に対して、自分に何ができるのだろうかを考えたいと思いました。それぞれが、それぞれの愛する場所を守る。いがみ合うことなく。しかし議論はしながら。


川島茂さんにはずっとお世話になっています。

クラシック畑出身だった僕が、ジャズもなんにも知らない頃に「山野くん、いっしょにライブやってみない?」と声をかけてくださり、いろんなことを教えてくださいました。

川島さん、そして川島茂トリオのみなさんと年3〜4回のライブをする。この経験が僕自身の音楽語法、歌のボキャブラリーを格段に増やすきっかけとなってくれたのは間違いないです。

川島さんの経営されるピアノサロン「PIANITY」は、18名もお客様がいたら満席になってしまうような、小さく、親密な空間です。その親密な空間で、ほとんどリハーサルなしの、その瞬間に生み出される音楽的なやりとりを、お客様と共有する「デュオライブ」の時間が、僕は大好きなのです。

しかし、切ないことに、いまはその「親密な空間」こそが、私たちの健康にとってのリスクとなってしまいました。


告知をしていなかったライブを、誰にも知られることなく中止にするのは、簡単です。いや、まあ、胸はすごーく痛みますけども。

そして、家にいて、iPhoneで動画を撮り、それを無料で配信して、なんとかみなさまとの、世間との接点を持ち続けるということも可能です。

でも、せっかく同じ労力をかけるなら、「ステイホームな家からの無料配信」よりも、「アットホームなガチライブの雰囲気をそのまま届ける有料配信」の方が、僕はワクワクするなと思いました。

なにより、そこで収益をあげることができれば、ほぼクローズ状態の川島さんのお店に対して、直接的な支援をすることができます。もちろん僕の生きる糧も。


昨日、僕はこんな記事を書きました。

ここに書いた「演劇」という言葉はそのまま「音楽」にも置き換わります。僕にとって「音楽」もまた「演劇」と同様に大切なものです。

ですが、「音楽」には「演劇」よりも強く、「祈り」が隣接しているように思います。僕にとって歌うことは、歌詞の意味やそれが描く情景を伝えたり、メロディやハーモニーやリズムの魅力を伝えたり、声の持つエネルギーを伝えたりする以上に、「祈り」であるのです。

その「祈り」は、愛への祈りでもあるし、安らぎへの祈りでもあります。美しいものへの賛美としての祈りでもあれば、僕の歌を聞いてくださる方の哀しみが癒されるようにという祈りでもあります。

この「歌という祈り」を通して、僕は、僕の歌を聴いてくださる人と繋がりたいのです。僕と同じ空間を共有してくださる人、ひとりひとりに、手渡しで歌を届けたいと思って、いつも歌っています。

今回はその「手渡しの歌」を、インターネットを通じて実現してみたいのです。

可能かな。難しいかな。どうでしょう。

画面の向こう側にいるあなたと、遠く居場所は離れていても、手を繋げたらいいなと思っているのです。その手と手の繋がりが、すこしずつ広がっていったらいいなと思うのです。


正直、当日何人の方が観てくださるのかわかりません。けっこう不安です。でも、もし1人でも集まってくれたら、僕は音楽を通して、その人と手を繋ぐことができます。それ以上の喜びがあるでしょうか。

あるいは、誰もそこに集まらなかったとしても、僕は皆さんへの「祈り」として歌をうたうことができます。これもまた、幸せな体験です。


チャレンジをする機会をくださった川島さん、そしてTheatre at Dawnさんに心から感謝いたします。もちろん、僕の提案を受け入れてくれた所属事務所にも感謝しています。


ライブは5月23日。リハのスタートは19時。本番は20時から。

Twitterでアンケートをとって「やっぱり土日の夜だな」ということになりました。しかし、他の日程・時間帯に希望をしてくださったみなさん、本当にごめんなさい。ご要望に沿うことができませんでした。

きっと、「外出自粛」とはいえみなさん、いろいろあると思うんですよ。

在宅勤務で勤務時間が延びている、とか。家族の食事を作る役割がある、とか。オンラインの授業で課題がわんさか出てて余裕がない、とか。

だから、「20時スタート」っていう時間設定は、もしかしたらご覧いただく方には不親切なのかもしれない。そんなことも思っています。

本当は21時スタートが良かったのかもしれない、とかね。でも、21時スタートにしちゃうと終演時間的に、僕らがお家に帰ればくなっちゃうんです・・・。だから、ギリギリ、苦肉の策で20時スタートになっています。


どうかその日は、いつもの「ライブに行く日」のように、その時間に僕のいるところに集まってほしいなと思います。

さいきん着る機会のなかった「外に行くためのおしゃれな服」を身につけて観てくださるのもいいと思う。好きなお酒や食べ物を用意して観てくださるのもいいと思う。もちろん、ノンアルコールでも大歓迎。

家族みんなで観てくださっても嬉しい。自分の部屋でひとりでじっくり観てくれるのも嬉しい。パジャマのまんまベッドの中で観てくれるのも嬉しいし、お風呂に浸かりながら観てくれるのも嬉しい。あ、長湯と水分補給には気をつけてくださいね。

「#やまののライブ」みたいなハッシュタグでTwitter実況しながらみてくれるのも楽しいのかも。リアルのライブ中にはお客さん同士のおしゃべりって、なかなかできないですからね。


もう一回言うけど、ライブは5月23日。リハのスタートは19時。本番は20時から。

ぜひ、ご無理のない範囲で、といいつつ、応援してくださったら嬉しいなと思います。

お会いできることを、楽しみにしています!!!



読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。