JB日記 03「子音へのアプローチ」
歌をうたうというのは、ほんっとうに難しいですね。
ひとりで歌うのだって難しいのに、それを何人もの声を合わせて達成するというのが本当に難しい。
声を合わせて歌うにしても、さまざまなスタイルがあります。クラシカルな合唱、ゴスペル、バーバーショップ的なハーモニーコーラス、ドゥーワップがルーツのモータウン的コーラスなどなど。
それぞれに声に対するアプローチがぜんぜん違うし、リズム感や子音や母音の処理に対するスタイルも違います。
これは日本版ジャージーボーイズに特化した特徴だと思うんですが(つまりほかの国で上演されているJBは違うかも知れない)、僕らのカンパニーが目指しているコーラスのスタイルって、上にあげたいろんな「声を合わせて歌う」スタイルを、楽曲によって混ぜこぜに取捨選択しているかたちだと思うんです。
稽古の現場でもらう指示を注意深く聞いて分析すると、ある曲のある部分ではゴスペル的なニュアンスが求められているのに、ある部分ではドゥーワップっぽさが強調されたりしてる感覚があります。
またあるところでは、声のセッションというよりはファンクのホーンセクションのような、直線的で強い音の重なりが要求されたりもする。ほんと、声の異種格闘技戦って感じ。
さまざまなスタイルのコーラスに対応しなきゃいけないときに気をつけるべき点は多岐に渡るのですが、そのなかでも自分の中で整理して身につけておくと便利だなと僕が感じているのは、子音に対しての音程をどうとっていくかという感覚です。
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