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ミッション002「休息せよ!」


3/8に初日を迎えた新作ミュージカル 「SPY×FAMILY」は無事に3公演を終え、本日が1回目の休演日となりました。

「まだ2日しかやってないのに休みなのー?」と思われる向きもあるやもしれませんが、これにはちゃんとしたワケが。


ひとつの作品の幕を開けるためには稽古場での稽古が必要なのと同様に、本番の舞台での稽古(舞台稽古と僕たちは呼んでます)がもちろん必要です。

稽古場で仮のセットを組んで作品をつくっていきますが、舞台稽古では当然本番仕様のセットが組まれます。

それだけでなく、照明のセッティング、音響スピーカーのセッティング、オーケストラピットでの楽器の配置やマイクのセッティング、舞台袖の環境(衣装を着替える場所、大道具の置き場などなど)のセッティング等、本番を迎えるための準備は多岐にわたります。

電動の大規模な装置を組み立てたり、照明の機材を照明デザインに合わせてバトンと呼ばれる舞台上空にある棒にくくりつけたりと、危険な作業もたくさん含まれます。

これらの作業をスタッフさんが担ってくださるわけですが、細心の注意力が必要なのと同時に、体力もめちゃめちゃ使う仕事なのです。

僕ら出演者は、スタッフさんたちメインで仕事をされている「稽古場バラシ(稽古場で使った機構を解体する)」や「劇場仕込み(上で紹介したような本番に向けてのセッティングをする)」の日程は休みになることが多いです。

しかし当然スタッフさんたちは僕らが休んでいる間も全力で作業してくださってるわけで。

舞台仕込みが終わったら休めるかと思いきやテクニカルリハーサル(通称テクリハ)といって、作品上演の順番に合わせて盆などの機構や道具の転換の手順を確認する作業に入り、それに合わせて照明や音響との合わせもやり。

そうこうしてると役者が合流して各シーンを全てのセクションと共に合わせていくという段階に入っていき。

役者が合流した舞台稽古が終わってからも、うまくいかなかった点を洗い出しどうすれば改善するのかを話し合ったり試したりと、スタッフさんの仕事の量はハンパないのであります。

それが、稽古場バラシから間髪入れずに仕込みに入って、怒涛の舞台稽古が4日間続いての初日と2日目の公演だったのです。


ってことで、公演は2日間やったところでの休演日なのですが、スタッフさんの実働を考えると「やっと迎える休演日…!」なのです。

ということで、本日の超重要ミッションは「とにかく休め!!!!」でございます。笑


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初日を開けてから、たくさんの好評のご感想を頂けていてとても嬉しく思っています。

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