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原作未履修のニワカが聞きかじりの知識でストーリーを予想し、漫画形式に仕立て上げる(3)

皆様こんにちは。
前回の原作未履修予測の続きです。

世界観説明の為に文字だらけになってしまいましたが、サイエンス・フィクションの宿命と思って読んで頂ければ幸いにございます。

一連の記事に対して、批評はともかく誹謗中傷は受け入れがたく存じます故、引き続き全てを許せる心の広い方のみご覧くださいますようお願い申し上げます。







ポンチ絵の中では説明しきれないので、少し補足を。

ふるみや はるひ と名乗るうさぎは時空人を自称していますが、時空変動の方法を知っているだけで実際に時空を動かしたことは恐らく無いでしょう。

リアルに時空変動を起こすには、気の遠くなるような数の転生をこなし、世界中の全てを自分で埋め尽くす必要があります。
要人から民衆から、土地家屋から家具食器類衣類食品米一粒一粒まで全てを自分にします。
輪廻転生では何も人間だけでなく物質にも生まれ変わることが可能ですので、そうして世界の全てと融合すれば世界律と呼ばれるマクロコスモスこと宇宙全体の流れを自分軸に近づけることが可能になる訳です。

普通、そんな面倒なことをする人はおりませんので
時空は変えられない
として諦めの境地に立つことが求められますが、根気さえあれば実は誰にでも可能です。

実際、宇宙の倫理観の規律としてのシリウスはそのようにして発生し築き上げられてきました。
シリウスとはヌーソロジーでは
最低限の倫理観
という意味合いを持ちますが、これを決定付けるものが分布であったのです。
所謂傾向というものですね。
みんながみんな同じようなことを考えれば、段々と空気が思うように変化していき、それが常識としての概念を持ち始めます。

例えば
人殺しをしてはいけない
と思う人が、10人中8人いたとしましょう。
勿論、殺人はいけませんが、中には「殺人の何がいけないの?」と思う人もいるのです。
しかし10人が8人、人殺しはいけないという意志を持つと、残りの2人の「別に良くない?」派は数に押し負けて異端となります。
つまり、常識というものは多数決によって決まるのです。
言葉は悪いですが、数の暴力ですね。

そういった分布の集合体を、ヌーソロジーのシリウス言語では
プレート
という言葉で表されています。

砂粒のような小さな意志が集まって石となり岩となり大地となりて、やがて人がその上に乗って生活をする。
そのイメージと同じです。
数え切れない程の過去を生きた人々の意志の上に立って、我々は規律を得て生活を営んでいます。

このプレートという考え方にのっとって、はるひは新たなプレートを作り世界を変えようとしているのです。
自分の意志を積んで積んで積み上げて、望みの上に他者を住まわせる。
絶対王権とも言うべき暴挙ですが、実際問題そうやって人類は宇宙を作り上げてきたので、その模倣をしているだけとなります。

そして、プレートを生成する意志の一つ一つがインド仏教における
アートマン
と呼ばれるものです。
完全物質。
実質的な神です。
そして、はるひの願望
世界を創生したいと願う心そのものが
ブラフマン
となります。

涼宮ハルヒの憂鬱では、主人公のハルヒは世界を変える能力を持っており実質的な神のような存在とされていますが、ブラフマン・アートマン双方の能力と意識を持っていると考えるのが自然です。

そうやって別世界を作り出し、登場人物たちを混沌に導いている・・・というストーリーらしいので。

と、ここまで書きましたが、これらはあくまでも想像パロディですので実際の作品とはだいぶ雰囲気が異なると思います。

ハルヒってこんなんじゃないよね
原作に失礼

とか言われても
すまぬ・・・
ニワカの勝手なイメージだから
としか・・・。

当然ですが、雰囲気だけ拝借した別物と見て頂ければ幸いにございます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。



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