(43) ゴール前では軽く蹴った方が良いのでは?⚽️ (強く蹴るより、軽く蹴る方が、難しい。)

日本vsドイツの親善試合:

ゴール前、キーパーとの一対一を決めきれなかったシーンを見ていると、
力一杯蹴ろうとしているのではないかというように見えます。

蹴る直前(わざわざ右足で蹴ろうとしている点も少し疑問)
(左でキックのフェイントを入れて、右にドリブルで切り返す方法もあったかも。
シュートを打つ前に、キーパーとのズレをつくりたい。
愚直に強いシュートを放つも、キーパーに弾かれる(キーパー正面なのでむべなるかな)
(フェイクやタメを入れて、キーパーにシュートのタイミングを読みづらくさせる工夫など
あってもよかった気がします。)


ゴールから遠い距離であれば、
強いシュートを放つ必要性もあると思いますが、

ゴールの手前であれば、そもそも距離が近いので、
多少、弱いシュートであっても、キーパーは反応しにくいと思います。

力一杯蹴ろうとして、シュートモーションに入ってしまうと、
  フェイントもかけにくいだろうし、
  途中でパスやドリブルへも切り替えにくいだろうし、
  ふんわり浮かすループシュートも選択肢から完全に消えてしまいます。
ゴールキーパーやDFにとっては非常に守りやすい状態だと言えます。

シュートのコントロール自体も難しくなるだろうし、ゴール前で
力一杯蹴ることに、良いことなどほとんど無いように思われます。



全速力で走りながら
全力で蹴りにいくことはある意味簡単です(力のコントロールが不要なため)。

DFのプレッシャーを受けながら、全速力で走りながらも、
うまくスピードや力を途中で弱めて(コントロールして)、
軽く蹴りにいくことは非常に難しいと思います。

強く蹴るよりも
軽く蹴る方が、ある意味、難易度が高い
わけなので、

日本のフォワード(ストライカー)は
軽く蹴る技術がちょっと不足しているのではないかと、
個人的には思いました。

(サッカー漫画の「シュート」の主人公もそうですが、
 ストライカーというと強力なシュートを放つイメージが強いので、
 それに引きずられて、軽く蹴る技術の良さが薄れてしまいそうな
 気もします。)

(日本のサッカーは決定力不足だと昔から言われてきましたが?
 軽く蹴る技術の練習や、フェイントやヘジテーションで
 キーパーを出し抜く技術(キーパーとのずれを作る技術)が、
 ちょっと足りないのではないか
と思います。


1対1で決めれなかった場面

キーパーが前に出てきてないのだから、もっと距離を詰めて良かった気がする。
シュートモーションのフェイクを入れて、キーパーの足をちょっと止めさせ、
すぐに右か左方向へドリブルで切り込めば、キーパーとのずれがつくれて、
もっと楽にシュートを打てたように思える。
キーパー正面(ズレがない状態)で、直線的なシュートをしても
止められて当然に思える。
(シュートの選択が早すぎた。キーパーのポジショニングの勝利。)






久保選手のアシスト

途中まで全速力で走り込むが、
しっかり減速して(キーパーと味方の状況を確認する余裕をつくって)
軽く蹴って、横に流す(キーパーとのずれをパスで作り出す。)
(バスケの2対1の速攻と同じ点の取り方)




バスケの場合(2対1の状況:河村選手)

2対1の状況でどのような状況判断をしているか? 実際にやってもらった。

まず動き出しでパスフェイクを入れる。

ここでディフェンスが反応しない(=自分のドライブと読んでいる)場合は、
手首のスナップを使って味方にクイックパス。
ディフェンスの反応が遅れるため、容易にシュートに達する。

もし、ディフェンスがパスフェイクに反応してきた(=自分のドライブと読んでいない)場合は、そのままドライブへ移行。打てたらシュート、ディフェンスが対応してきたら、バウンズパスを味方に出して、シュートを演出するわけだ。

https://www.basketball-zine.com/article/detail/112270?page=1









サッカーでもトリガーステップ

棒立ちの状態で相手を油断させ(青9番)、
トリガーステップで一気にダッシュの姿勢を取り、
スティール(バスケと一緒だ)


ゴール前
シュートの判断が早すぎるかも(これがフェイクだったら良かった)。
キーパーが届く範囲にシュートを打ってしまった。

キーパーに、正面に立たれてしまうと、シュートは止められやすい(駆け引きしにくい)と思うので、
フェイクやドリブル、パスなどをつかって、
キーパーとのズレを作ってから、シュートを打つという手順を踏みたい。

キーパーとのズレをつくれれば(キーパーに正面に入られなければ)
「そのまま真っ直ぐ打つ」or「キーパー側に打つ(逆をつく)」という
二つの選択肢をOFは持てる(駆け引きができる)

キーパーに正面に立たれて、パスやフェイク、ドリブルで横にズレる余裕がもう無いという時は、
「上に浮かす」or「下に転がす」という、縦方向の二つの選択肢が考えられる。
(あるいはシュートをいったん諦めるふりをする。)





バスケでは「ノールックパス」という技術がありますが、

サッカーの場合は
「ノールックシュート」ができるのではないかと思われます。
(そもそもシュートする時ボールを見ているわけですし。)

シュートを諦め、味方にパスを出す素振りを見せて、
パスのモーションに近い形から、シュートを放つことができれば、
キーパーの反応もワンテンポ遅れるはずなので、
強いシュートでなくとも、決まる確率は高まるように思います。








レヴァンドフスキ選手:踵また抜きシュート(ある意味ノールック?)

シュートモーションが
小さい + DFに隠れているので
キーパーが反応できない







速攻でゴール前:アシストパス

縦パスからの速攻
ゴール前
シュートフェイク:ためを作る
キーパーの足が止まる。
横パスで勝負アリ

拡大↓

シュートフェイク
すかす
ボールキープ
キーパー正面
アシストパス
ずれが大きすぎて、キーパーは追いつけない




ドリブルで切り返し、ズレをつくる

縦パスで抜け出す
キーパー正面の状況なので、振りかぶって、
急ストップ、切り返し
キーパーとボールの位置に、ズレをつくってから、
シュート(軽く蹴ってるように見える)

別アングル↓

振りかぶって、
軽く蹴り、
ズレをつくって、
シュート





フェイクでタイミングを外す

軽くシュートモーションに入り
途中でキャンセル
もう一度シュートモーション
シュート(ほぼキーパー正面だが、止めれなかった)

別アングル↓

ゴール前
シュートモーション
すかして、キャンセル
もう一度シュートモーション





軽く蹴ってシュート

パスに対して
軽く蹴る





キーパーとの1対1

キーパーが出てきたので、
横にドリブル(ズレを作りに行く)。(キーパーがバランスを崩した時点で勝利)。
あとはシュートを打つのみ

別アングル↓

キーパー正面なので、シュートはまだ我慢。
ドリブルで
ズレを作る
ボールとゴールを結ぶ線上に
キーパーやDFを立たせない(ズレをつくってシュート)。


シュートもパスの一種ですし、
(オムレツのような?)ふんわりしたパスが良いパスとも言われるように、
ふんわりしたシュートをゴールへ送り出すイメージが
あってもいいように思います。












トルコ戦 2023/9/12 のベストプレー

伊藤敦樹 選手のシュートフェイク

シュートフェイクで
DFをつりだし
見事に切り返す。
ここからワンツーパスで
DFの背後を取り
ドリブルで十分、DFを剥がした後
余裕をもってシュート( 鮮やか!)





キーパー正面だが、あえて正面に蹴る久保選手
(ナックルボールでキャッチミスを誘い、リバウンドを押し込む狙い)

無回転シュート
キーパー正面だが
ゆれて落ちたので
キャッチできない
味方がリバウンドを押し込む

ファールの疑惑はあるものの、
すぐにクリアしなかったトルコのミスとも言える。

ビルドアップの悪いところは、こんな危険状況にもかかわらず
ショートパスやドリブルをしようとしてしまうところ。

(さっさとロングボールを蹴って、陣地回復を優先させた方が良い)。

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