はじめましてサウンドクルー吉祥寺です
山野楽器 noteをご覧の皆さまはじめまして。
サウンドクルー吉祥寺です。
この度、当店でもnote マガジン『音楽と吉祥寺』を新たに開設しました!
楽器や、音楽の話、その他スタッフの好きな話題などなど、ゆるーくシェアしていければと思っています。
少しでもお店を身近に感じてもらえたらうれしいです!
いつもご利用いただいている方、初めてご覧いただいた方も、どうぞよろしくお願いいたします。
そして本日は第一回目!
テイラー好きのイチが担当します!
先陣を切るのはなかなか緊張しますが、ここは張りきりすぎず、最近衝撃を受けたアコースティックギターのことを紹介させていただきます
その名もTaylor「アメリカンドリームシリーズ」
昨年COVID-19が流行したことがきっかけで企画されたモデルです。
誤解をおそれずにシンプルに言うと、
「アメリカ製のオール単板ギターでありながら今までよりお手頃価格!」
というギターです。
この製品が開発されたのは世界中がステイホーム真っ只中。
当然テイラー社もほとんどがリモートワークだったと聞いています。
そんな中、このアメリカンドリームシリーズは世界のワーキングミュージシャンを応援するべく開発されました。
COVID-19に関わる多くの制限がある中での開発はテイラーとしても挑戦的なことだったと思います。
一見ここまでだと、「あ、廉価版がでたのかぁ」という印象で終わりがちですが、、、
入荷したら驚きました・・・
音がめちゃくちゃ良い・・・・
めちゃくちゃ鳴る(ギター用語でいうバカ鳴りしている)・・・
ギターとしての完成度が高すぎる(もちろんいい意味で)
一見廉価版のギターでありながら、サウンドクオリティがずば抜けてたんです・・
音が良いといっても色々ありますが、このギターたちはトラッドな方向の素晴らしいサウンドです。
モダンなサウンドが特徴的だった今までのテイラーギター達とちょっと違います。
昔のGibson社や、現代でいうCollings社が作るWaterlooブランドなんかも音の方向性として近いジャンルでしょう。
しかも枯れたイナたい感じでありながら、ジャンルを制限しないすぐれた音圧と、音量感。
また、よく考えられて設計されたギター特有の1弦側と6弦側の音量バランスが計算されているのも特徴です。
ギターあるあるで、1弦の音が弱いとか、6弦があまりにも主張しすぎるということがありません。
自分のピッキング次第で高音弦側を強く出したり、低音弦側を強くしたり自由自在。音量のダイナミクスも素晴らしく、囁くような音から、心をつかむ力強いストロークサウンドまで奏でます。
ちなみにご存じの方も多いかと思いますがその設計を行っているのは「アンディ・パワーズ」という若くして鬼才とも呼ばれるビルダーです。
アメリカンドリームにはV-Classブレーシングや、アーヴァンアッシュ、ユーカリなどチャレンジングな要素が沢山つまっています。
その新しい要素がこれだけつまっていながら、トラッドなこの楽器の完成度。いかにアンディパワーズの木材の良さを見抜く力、トーンコントロール、設計技術がずば抜けているか、その証明がまさにこの一本と言えるのかもしれません。
アンディパワーズは現在すべてのギターの設計に携わっています。演奏技術も一流な彼の設計するギターは、どれもギター弾きのツボを刺激する魅力的なギターばかりです。
モダンなサウンドがお好きな方は他のモデルもおすすめですが、トラッドな音がお好きな方にはアメリカンドリームはたまらなく最高ですよ(^^♪
経験上、廉価版で出る新製品のギターはたくさん触ってきましたが、価格が安くなってるのに楽器の完成度がずば抜けているというのは初めての経験。
「一体どういうこと!?」という衝撃を受けたギターのお話でした笑
ぜひぜひ機会があったら触ってみてください!
それではテイラー好きのイチでした(^^)/
※記事内の画像はtaylorguitars.com、taylorguitars.jpより引用させていただいております。