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ビャンビャン麺大盛り
みなさんはビャンビャン麺を知っているだろうか?
僕が入ったお店のメニューの説明によると『原料は小麦粉で、水と食塩を加えてこねて生地を作り、ゆでる直前に両手で伸ばし、2-3cmの幅に平く伸ばして成形する。長さは1mにもなる。調理時に麺を打つ音の擬音がビャンビャン麺の由来です。』
だそうです。
説明だけ見るとほぼ"ほうとう"ですね。
『ビャンビャン』とは麺を打つときの擬音が由来らしいのですが、もし僕が名付け親だったら確実に『バンバン麺』と名付けます。
そのくらい生地を叩きつける大きい音がキッチンから聞こえていました。
ということで、今回は僕が初めてビャンビャン麺専門店にビャンビャン麺を食べに行ったときのお話です。
先日、前から気になっていた近所にあるビャンビャン麺専門店に行ってきました。
急に時間ができたので一人でお店に入ったのですが、それが僕の首をしめました。
ガラガラガラ。
木製の引き戸を開けるとお客さんはゼロ。
僕が入店したことによりゼロがイチに変わりました。
僕はお店にお客さんがいないと不安になるタイプです。
本当に入っていいのかな?とか、客がゼロなのをいいことに店員さんがサボっているのを邪魔しちゃったかな?とか考えてしまうのです。
ただお客さんが少ないのは、16時という昼飯にしては遅く夕食にしては早い時間に来てしまった僕が悪いです。
僕が悪いのですが、この"僕一人"というのが注文を難しくしました。
頼んだのは『豚ホルモンビャンビャン麺』。
まずこれがベーシックな注文なのか分からない。
周りにお客さんがいたら真似をして頼むことができたのに。
店員さんからしたら、「いやいや、そんなビャンビャン麺頼むのなんて邪道よ。」と思われているかもしれません。
それに「豚ホルモンビャンビャンビャン麺、麺大盛りでお願いします。」と注文してしまいました。
これも店員さんからしたら「なに正式名称で注文してるんだよ。略せよ。すき家でチーズ牛丼を『とろ〜り三種のチーズ牛丼ください』って頼むタイプの客か。」と思われてしまったかもしれません。
お恥ずかしい。
少し不安になっていると再び麺を打ち付ける大きい音がキッチンから聞こえます。
流石に叩きつける時間長くない?
機嫌悪い?
サボりを邪魔してごめんなさい。
大きい音は苦手なのでイヤホンを装着し、豚ホルモンビャンビャン麺が提供されるまでの間、お店のメニュー表を眺めていました。
まずびっくりしたのはビャンビャン麺の漢字。
ものすごく画数が多いのです。
実際に家に帰って書いてみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118594636/picture_pc_9f60a6f520782cbf752ac1aef40f3623.png?width=1200)
効率悪すぎるだろこの漢字。
画数が多いのもそうだけど、同じ漢字が連続で使われてるのに『々』を使わないなんて。
佐々木という名字を佐佐木と書いているようなもんだぞ。
そう考えると中国のスマホって大変ですよね。
こんな画数の多い漢字を予測変換で出さないといけないんだから。
メニューを見ながら時間を潰していると、いつの間にか生地を叩きつける音が消えており、店員さんが豚ホルモンビャンビャン麺を持ってくるのが見えました。
そして来たのがこちら。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118595096/picture_pc_efbff1b49a7dd81f19d3bdf875e3a96d.jpg?width=1200)
美味しそう。
このnoteを書いている最中に気付いたのですが、絶対に麺を持ち上げている様子を写真に収めた方がよかったですよね。
完全に忘れていました。
忘れていたのですが、やはり見た目はほぼ"ほうとう"だったので、この情報でどんな感じだったのか頭で補ってください。
さて、上っ面のビャンビャン麺の写真も撮ったことだし早速食べますか。
と思った瞬間、僕の頭の中に一つ疑問が湧き上がりました。
僕は「豚ホルモンビャンビャン麺、麺大盛りでお願いします。」と頼みました。
麺の大盛り。
あれ、ビャンビャン麺の大盛りって
・麺の長さが長くなる
・麺の太さが太くなる
・麺の本数が増える
どれなんだ?
一応どのパターンが来ても大盛りだといえます。
まあ普通に考えたら本数が増えるなんだけど、この麺の"長くて太い"性質を考えたら長くなったり太くなったりするのではないか?
いやむしろ長くなったり太くなったりしてないと割に合わない。
あんな大きい音で僕のことを怯えさせたのだから、少しくらいエンターテイメント性を持たせてほしい。
だから僕の大盛りは少し麺が長太かったと思う。
うん。そうに違いない。
こうして僕は無理矢理自分を納得させて帰路につき、初のビャンビャン麺挑戦に幕を閉じたのでした。
P.S. こんなことを考えていたらビャンビャン麺がどんな味だったのか忘れてしまったので、皆さんもぜひ一度食べてみてください🙇♂️
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