逆走するのが今の時代



今、
このフィットネス業界にも
起きてる問題点を1つだけ
整理してみると、



10,20年以上前までの
SNSやYouTubeなどがまだない時代には、


さまざまな情報を
テレビや雑誌、本などの

ダイエット番組や
ダイエット方法、
〇〇痩せエクササイズとかがあって、


スポーツジムの
スタジオレッスンとかでも
集団エクササイズが主流だったわけです。



それを多くの人が
やっていた時代が実際にありました。

もちろんそれは今でもあります。


ただ、そこから

「それはマズいよね!」
「怪我する人も多いよね!」
「動画や本では分かりにくいよね!」
「1人1人に合った内容じゃない!」


ということで
より専門的かつ個人的な指導として、
パーソナル系の仕事が増えてきたわけです。


そうすることによって、

・トレーニングで怪我をする人が減る
・1人で悩んでいた人が減る
・結果が出る人の数が増える
などの

変化が起きてきたわけです。



“一人一人に特化した“

トレーニングや施術などの
価値が高まってきたのが、

ここ10年間ほどの短い歴史。



そして、


昨今
何が起きてるかというと


SNSが普及し、
リールやTikTok、YouTubeなどで
トレーニングを紹介するトレーナーも
施術者も増えてきて、


その中で
多くが個人一人へ向けた発信ではなく、

“大衆向けエクササイズ“
“誰でも〇〇“

などの発信が増えてきたわけです。



何が起きてるかというと
シンプルに



【逆走】です。



発散するツールが変わっただけで、

昔でいうと、
テレビのダイエット番組で紹介してる
エクササイズや
本に載ってる動画や付録のDVD、
ジムで大衆向けにやってるスタジオレッスンとかです。


それにプラス、
SNSやYouTubeが追加されたということです。




皆さん、
ご察しの通りです。



結局、
この業界は進化してるとかではなく、

“昔に戻っている“

が起きていて、




それがやってるのが

当時、先程書いた

「それはマズいよね!」
「怪我する人も多いよね!」
「本では分かりにくいよね!」
「1人に向けた内容じゃない!」


と、
その時代やその時代の情報発信などに
疑問や懸念、不信感を抱いた同業者たちです。




「あのウンコは臭い!」と言いながら、
“自分も臭いウンコをしてる“状態。




結局、
自分たちで

また元に戻してる状態が
今のSNS界隈で起きる
フィットネス業界の問題点の1つ。



しかも、
昔と違うのが

本とか、テレビとかではなく、

個人の発信が
めちゃくちゃ増えたということです。



テレビや本の下心は、
視聴率や出版数、売り上げ。


今は、
フォロワーや再生回数、いいね。
そして、そこから起きる収益化。


結局は、お金に辿り着く。




これが悪いとかではなく、
そこに“人“が関わる以上は
そうなるのが自然の摂理かなと。





発信が限られていた
昔の暗黒時代よりも

全員が発信できるようになった
現在の方が
もっと暗黒で
もっと情報が乱雑してること。



結局、
自分たちで

何十年前の
「これはヤバいから変えていこう!」

が、

時が経つと

また自分たちで
時代を戻して、

「自分たちもエクササイズを発信しよう!」

となってることです。



結果、
パーソナルトレーナーが
パーソナルではない
ダイエットやトレーニングを発信する矛盾と
肩書きの矛盾が起きる。




じゃあ
これがさらに次は
どうなるかというと


情報の発散はこれからもドンドン増えるので
そこはもう止まりません。



もう一度、
個々にしっかり提供してくれる
パーソナルトレーニングの価値が上がるか、

それとも
パーソナルトレーニング以外の
価値を持ってる人が求められるかです。




矛盾を理解することから。


「誰でも痩せる方法」
「簡単に脚やせエクササイズ」
「家でできるくびれエクササイズ」

とかをパーソナルトレーナーが
紹介すればするほど、


自分自身で
“それをやれば悩みは解決する“と
発信してしまってるので、

“じゃああなたのところに行かなくてもいいのね?“

を作り出すわけです。


興味関心をひくタイトルで
動画を出せば出すほど
オフラインで来る人は離れやすく、

その動画をみても
結果が出ない人の方がほぼ全員なので、

オンラインで閲覧する人も
離れやすい形になるわけです。




『トレーナーの信念や信頼』
『トレーナーが作り出す矛盾』

これらは
180度違う位置にあるため、

ここをどれだけ
考えて発信するかです。


自分たちで矛盾を作りだし、
自分たちでまた元の暗黒時代に戻してるのが

今の問題点だと考えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?