事故について思うこと


【パーソナルトレーニング事故多発 6年間で209件】
というニュースについて、

おそらく実際は
ここの調査委員会に報告がいってないだけで

その数字の何十倍も
これらの事故や怪我はあると思ってます。



ただ、
この数字は他人事ではなく
いつか自分も
気をつけていても
同じようなことを起こすかもしれない…


と危機感を持ちながら
しっかり指導していくこと。


もしかすれば、


私のところに声が届いてないだけで
過去にそのような方も
いるかもしれないし、


トレーニングなどで
姿勢や歩き方を変えたことで
間接的に怪我に繋がった人はいるかもしれない。



ここは分からないかもしれないけど

それらの可能性はゼロではないわけです。
それは将来のことをみてもゼロである!と断言できないんです。


自分も直接的にも間接的にも
怪我に繋がるようなことをしてるかもしれないという
可能性はどのトレーナーも
ゼロではないわけです。


“ゼロかもしれない“はあっても
“ゼロである“という証明は誰にもできません。




その中で
これらのトレーナー絡みの事故や怪我が
ニュースになると


「周りのパーソナルは酷い…」
「素人トレーナーが増えてる…」
「もっとトレーナーは学べ…」
「本当にありえない…」
「俺は絶対にそんなことはさせない」


とかの
トレーナー狩りや
トレーナーのマウント合戦が
必ずあちらこちらで起きます。



可能性がゼロであることを
証明できないトレーナーの
謎のマウント合戦が始まるんです。


どんな不良の事故でもそうですが、

“批判から入ることではなく、
自分もより気をつけよう“

から入ること。




自分も
常に危機感を持って
安全かつ安心を心がけて
トレーニング指導をしようと思うし、


今後、
どんなに気をつけていても
事故や怪我をすることもあるかもしれない。




その中で
指導者にはトレーニングを指導する際に
最低限のリスク管理が求められます。





飲食店でも
どんなに気をつけていても

食中毒が発生してしまうこともあるし、
異物が混入することもある。


車の運転にしても
常に気をつけていても

一瞬の気の緩みで事故を起こすこともあるし、
違反することもあるし、
自分が気をつけても事故に遭うこともある。




「なんてやつだ…でも、自分は大丈夫!!」
よりも

「自分ももっと気をつけて、意識を高めよう!」
が必要。




万が一、
事故が起きても
トレーナーはすぐに対応する知識や技術は
最低限持ってるわけです。


だからこそ、
トレーナーは普通救命講習や
応急手当講習などを受講する義務があって
最低限の知識と対処法ができる。


さらには
クライアントの方がなにかあっても
賠償できるように
全てトレーナーには保険加入の推奨が求められるわけです。



それがトレーナーができる
リスク管理の1つです。



ここに関しては、

「保険に加入してない…」
「普通救命講習も受けてないし、更新もしてない」

は、その人が意図的にやってないだけなので、
偶発的な事故や怪我と違って
この場合はトレーナーの罪です。



よく私も
人のミスのことを
【事故】か【殺人】か、

もしくは、
【ヒューマンエラー】か【システムエラー】か、

に区分けします。


事故はわざとではない偶発的なものが多く、
殺人は殺す意思がある意図的なものが多い。

ヒューマンエラーはその人に問題があり、
システムエラーはそのシステムに問題がある、

みたいなことです。



嘘をつくのは意図的なのでヒューマンエラー。
異物が混入したのは偶発的なので
そもそも異物が入る対策がされてない、
出す前に確認をするシステムがないのでシステムエラー。


園児がバスの中に取り残されて亡くなる事故が
相次いだけれど、
あれはヒューマンエラーではなく

そもそも確認作業をする習慣がされてないとか
バスの中に人が残れば認知するシステムがないとかが問題。



私ならば
システムエラーな訳なので
その確認ミスが誰がやっても起きないシステムに
変える。



例えば、

子供が乗車する時に
①帽子でもいいし、名札でもいいので
 それをバスの運転手や乗車してる先生に必ず預ける

②降車する時に、降りる子供にそれを返す

③手元に帽子がなければ全員降りた。 
 手元に帽子があればまだ残ってる。

みたいな

ミスが起きた時に
人が悪いのか、システムが悪いのか、
意図的なのか、偶発的なのか。

しっかり判断して意見することも求められる。



根拠のない
「自分は大丈夫!!」
が1番、次の事故を生みだす。

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