値引きや割引に逃げるな!


モノの割引はしても
ヒトの割引はしない。


言い換えると、


モノの価値は下げても
ヒトの価値は下げないこと。


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服屋さんのセールや
飲食店の割引クーポン、
スーパーのお惣菜などの割引など
あわゆる場面でモノの値下げを見る。


ただ
ミシュランに認定された店、
高級ブランドや高級外車などの
値引きや割引クーポンは見たことがない。

これはヒトやサービスでも同じ。


本当に自信を持って提供してる
ヒトやサービスに値引きすることはない。

むしろ
本当に需要があるならば
逆にその需要に合わせて値上げをするもの。

パーソナルトレーナーでも
簡単に自分を値引きする人と
一切自分を値引きしない人に分かれる。


開業してから6年。
これまで集客の為に値引きをしたことは一切ない。


僕の周りのトレーナーも
一切割引はしない。


しないという頑固な選択ではなく、
する必要がない。



そもそも
なぜ一生懸命考えて決めた“自分の値段“
を下げてまで割引や無料案内をするのか。


服やお惣菜などと全く同じ。

『安くしてでも売りたいから!』
『安くしないと売れないから!』
『値段設定を間違えたから!』


売れない…


それが根本的な理由。


そもそも
売れてるならば
割引や値引きをする必要なんて一切ないし、

もし売れてるならば
その割引により
さらに人がたくさん来るから
余計に営業が回らなくなる。


そんな矛盾が生じる。


スポーツジムやパーソナルトレーナーが

・イベント割引
・クーポン発行
・体験料を無料
・入会金無料
・紹介割引など

するのは“自分のサービス が売れていない“
のをアピールしてるのと同じ。

ここだけは
これまでにも研修などで多くのトレーナーに

“自分の値下げや割引だけは絶対にしないこと“
とアドバイスはしてきた。


スポーツジムがやってることを真似しないこと。


スポーツジムが売ってるのはサービス。
パーソナルジムが売ってるのはヒト。

根本的に提供してるものが違う。
ここの定義だけはごちゃ混ぜしないこと。


一度、
自分の価値を下げたり、
自分の割引をしてしまうと
その癖が付く。


“お客様のため“
と言いながら、結局は
“自分のため“

典型的なギバーを装ったテイカー。
(前々回の記事を参照)

ただ、
これは悪いという訳ではなく、
“自分を“ 売るような仕事は向いてない可能性が高い。

少しでも利益が出る(生産者側)
安く買える(消費者側)
誰も損はしてないから、悪というわけではない。



スポーツジムならば
優秀な営業マンにはなるかもしれない。

仮に
スタッフを増やしたり
店舗を増やしても

集客を狙うために割引視点が強いと
他のスタッフのヒト価値まで下がることになる。


これは負の連鎖。

目先の利益は得られるかもしれないが
先の利益や価値を大きく落とす。

値引きをしない店は
しないのではなく、
“安売り“ する必要がないということ。




セッション料金を下げるのは 
自分の価値を下げることと同じこと。



ただの飲食店やスポージムと違い
専門職である以上は
それだけは慎重に考えるべきかと。




まだモノや商品ならば良いが、
ヒトは違う。


人(自分)の価値は安易に下げないこと。


下げるのは簡単、
もう一度上げるのは困難。

過去、
集客のために
自分値引きを安易にしてきたトレーナーは
高い確率でこの世界からいなくなる。

統計的にも
割引をする店は潰れる確率が上がる。


当然ながら
一番重要な自分の値段も価値もブレていれば、
経営なんて上手くはずがない。




著名人でも
コンサート、ディナーショー、イベント
などで割引とかはない。


そこはシンプルに
常に自分を大切にしているということ。



自分ブランドを安売りすれば
その辺のスーパーの惣菜と同じ。


変えるのは
値段や価値を下げることではなく、

ひたすら
価値を上げるためになにをするか。

下げることを考えるか
上がることを考えるか
単純に見てる方向に進むよね。




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