あなたは人を見てますか?

介護職員初級者講習の授業にての一コマ。


講師の先生が


「皆さん、
座ったままでいいので靴を脱いで、片方だけ履いてください。
右、左、どちらから靴を履きますか?」


という質問をすると、
20人いた受講生は半分にわかれた。


ちなみに私は左から履く。


その後、
「では、次は
いつもと違う足から靴を履いてみてください」

と言う。

そして、
片方だけ履かせて、しばらく何も言わない。



そして、一言
「なんか気持ち悪いとか、違和感ないですか?」

“確かに…“

全員、頷く。



何気な違いだけど、
いつもと違う方からやったり、
ルーティンを変えると
人は小さいストレスを抱く。



介護の現場になると
対象者に
靴や靴下を履かせる時、

介護する側がなにも考えずに
靴下や靴を履かせることが多々ある。



これは介護の現場でなくても、
子供に靴を履かせる時や
自分に置き換えて、日常生活でも同じ。



相手の感覚や癖、習慣を無視して、
自分の感覚だけで介護をやらないこと。


それだけでも
ストレスや気持ち悪いとかを相手に与える。



じゃあこの場合、どうするか???





【履かせる前に、一度ワンテンポ置きましょう】


「では、靴を履きましょう!」
と言って、一呼吸置くと

その対象者は 
必ずどちらかの足を出したり、
どちらかの靴を手に取ろうとする。


そのサインを見逃さないこと。
これ、靴や靴下に限りません。


まずは、
人をしっかり見ること時間を作ること。


気持ち悪いとか、ストレスが溜まることを
人に無意識にやってしまうことは誰にでもある。



そんな時こそ、
相手に何かを求めるときは
まずは相手を理解するのに
一呼吸置くこと。




介護もパーソナルトレーニングも
そうだけど、
“人を見る“は同じこと。



トレーナーにならば
クライアントの方が来店してきたら、
まずは表情や血行、目の状態、姿勢、歩き方とか
チェックして、

今日のその人の状態を確認する。

その中で違和感があれば質問したり、
体調や昨日の過ごし方などを聞くはずです。



先程の話でもそうだけど、


例えばパーソナルの現場だと、

片側系のトレーニングを
その方が右側からやろうとしてるのに

トレーナー側がそれを遮って、
左側からさせようとしたりするのも

ストレスの1つ。


なぜこっちからするのか?
その理由をしっかり説明してるならば別。



ただ、
自分の感覚で

“こっちからさせたい“
“なんとなくさせてる“
“人の行動をしっかりみてない“

そういう人は介護職にも向いてない。




ワンテンポ置いて、
人を知る時間を作ることは大切!


ストレスを与える指導は、
介護でもパーソナルでもなく、ただの作業。




今回の介護職の勉強では、
いろんな視野も気づかせてくれるし、

さらに他のパーソナルトレーナーが
気づかない、習わないような接客や対応も身につくと実感。



『接客業には介護職の視野も必要なものである』


介護職員の方々は
本当に凄いことを学んでるし、
それを現場で当たり前のように実践してる。



改めて、尊敬してます!!


自分からも
介護職の良さや価値観などしっかり発信していきたい。

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