相方列伝その③〜四天王編(前)〜
さて、幾度となく解散を繰り返してきた僕の芸人人生。
その過去の相方を僕が勝手に振り返って懐かしむシリーズです。
サブタイトルが長編バトル漫画の
『闘技場編』の次くらいにあるエピソードっぽいですが違います。
コンビ名です。
うん、名前ヤバいよね。
ダッサダサだね。
まぁとにかく、何故四天王を組む事になったかのお話
2組目のきのこポイズンを解散して僕は1人でNSCのネタ見せ授業に行ってました。
(きのこポイズン編はこちら↓)
ネタ見せの授業に行くと行っても、ピンネタなど持ち合わせていませんので、人のネタを見て、それに講師の先生がダメ出しする様子を見て、帰る。
そんな感じでした。
直前に組んでいた相方とはすごく相性が良いと思っていたので、他に組みたいなと思う人もおらず、しかしピン芸人になるつもりはない。
どうしたもんか、、、
そう考えている僕に朗報が舞い込みます。
バサバサバサッ(朗報が舞い込んだ音。朗報って鳥っぽい性質持ってるんかな?)
何と全クラスの垣根を取っ払った、コンビを組めていない人を対象とした「相方探しの会」がNSCで開かれるというのです。
NSCの行事として8月の終わりに実力別にクラスをふり分けるクラス分けオーディションがあり、その頃にはM-1グランプリの1回戦も始まる時期です。
(実力別に分けるクラス分けは現在のNSCではやっていないらしい。)
相方探しの会は6月ごろに開かれるので、クラス分けにもM-1にも新しい相方と挑戦できる可能性を見出す事が出来る。
タイミングとしてはめちゃくちゃいいタイミングで開かれると言っていいでしょう。
たまに発声の授業などで他のクラスの人達と一緒になる事はあっても、特に交流を持つことはなかったので、これはまたとないチャンス。
まだ見ぬ相方候補を探しに僕は
「相方探しの会」に参加する事にしました。
NSCの何個かある教室のうち【大教室】と呼ばれる1番広い教室に、全クラスから余り物状態の相方を求める者達が集められました。
プログラムはシンプル
それぞれ自己アピールののち、ご歓談
1人ずつ自己アピールするので、気に入った奴がいたなら声かけて、組め。
以上。
まぁ、それでいいよね。
全然不親切と思わん。
むしろこの会を開いてくれた事に感謝。
それぞれがギャグをやったり、特技を披露したりして自己アピールをしていく中、僕に順番が回ってきました。
僕はすっくと立ち上がり
「以前のコンビではツッコミやってましたが、ネタもかけますし、ボケもツッコミも両方できます。僕めっちゃオモロいです。」
着席。
いや、ヤバいヤバい。
全然オモロいかどうか証明してないよ!
イタいイタい!
でも当時はちゃんとトンガリお尖りさんだったので、僕は十分なアピールが出来たと思って満足してホクホクしていました。何故か。
でも他の人達の中に、特に組みたいと思った人は見つからず。
しかし僕には一つ狙いがありました。
この相方探しの会では別々のクラスの者同士がコンビを組む事になると、どちらかがどちらかのクラスに異動する事が出来るのです。
僕は例え相方探しの会でいい相方に会えなくても誰でもいいから組むつもりでした。
そしてそいつのクラスに異動して環境をまず変えようと思っていたのです。
しかし誰でもいいから声かけるというのも何か罪悪感があるので、とりあえずご歓談タイムのときに、誰かから誘われるのを待ちました。
そこに声をかけてきたのが次の僕の相方となる川嶋くんでした。
彼は僕に「山根君には何かを感じる」
と言って誘ってきました。
自信満々のお尖りボーイだった僕は
「この僕に何かを感じるという事はこいつも見所があるのかもしれない」
と身勝手な気持ちを抱き、彼と組む事にしました。
そしてもちろん、自分のいたJクラスから彼のいる
Iクラスへ異動することにしました。
前の相方への未練を断ち切るように。
コンビ名は帰りに2人で寄ったラーメン屋さんの名前から拝借。
「2人やのに四天王てwww」
とか激ヤバのやり取りもなく
とにかくコンビ名を早く決めたくて決めたんです。
本当です。信じて。ダサいだけやから。
とにかくここに四天王が誕生したのです
続く
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