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猫考察2011

毎年あの日が近づくと再検証番組や今生き残り頑張っている人達の特集が組まれテレビで放送される そう後2日で東日本大震災から11年昨日の事のように思い出される 家族や仲間に言ったのは
1番に仲間や友達の深追いはするな 兎に角目の前の家族優先次に助けられる人優先しろ だった
宮城の良い所は直ぐに海でも山でも行ける所で 
あの日はそれが裏目に出た 伊達政宗も自分が作った堀が仇となり裏目に出て災害を大きくしたなんて思わなかったろうし 道も建物も違うから比較はできないけど 少なくても気仙沼や石巻みたく海面が流れ込むスピードが松島以南は違った 津波の流れと松島という防波堤が波の力を消してくれた だからジワジワ水面があがる 避難は出来なくても水と共に上がれる余裕があったから
松島等は死人が少なかった… 逆に仙台市は貞山堀が仇になり 三角形の地形の全てから水が押し寄せてくる事になり そして車の渋滞 判断を誤ったか焦りすぎて亡くなっただろう方が多い
更に南は仙台新港以南はまともに津波だった 偶然東部道路を作ってその東部道路は自分達からすれば トンネルをくぐらなければ行けなくなったので何でこんなの必要なんだと思ってたが まさかの防波堤になるとは本当に思ってなかった
あれが無ければ仙台の被害者はもっと増えていた事は間違い無い トンネルのお陰で潮もそこから来るしか無く水面上昇も遅くなったから… 宮城南部はリアス式海岸ではない だから高い所がない そして仙台空港までは渋滞までいかなくても交通量は多い 良くあの数で済んだのが奇跡的だと思っている 四郎丸という所に大規模マンション群があり知り合いが居て少し立ってから顔を見に行った 愕然とした それは海側は大被害 そして内陸側はいつもの仙台… 境目に建つあの眺めを自分は忘れられない 今でも夢に出てくる時がある 震災後腹が立ったのは各報道機関 分かるよ伝えなきゃはでも 聞いていい人悪い人の区別も映して欲しい所と映してほしくない所あるんだよ 自分の家があった所を何時までも映像として残してほしくない人達も沢山いる 避難所の外で被害とかのお話伺えますか? 一応は礼儀で聞く それに答えた人達の殆どは心が壊れかけ今を把握して無いか拒絶し絶望感や疲労感で麻痺してた人達が殆どだ だから海釣りにも行けないのだ
ジャージを釣った話は前に書いた あれから根掛かりが怖いのだ 別に人骨を釣るのが怖いわけではない その家族にありがとうと言われるのが怖いのだ 全ての感情があるだろうし少しの諦めもあるだろうし 遺体の無い葬式なんてしたくもないだろう 遺体があっただけマシなんて話はおかしいだろう それは現実で目の前であったし 本当に心が壊れて朝も昼も夜も家の周りを廃材どかして捜す人達を見てきた 自分も鬱になり分かったけど腹は減らない 感情もない 味も無い 何かしなくてはが家族を見つける事だっただけで
今を考える余裕なんて無い 先を考える余裕も無い 死ぬなら死んでもいいと思えるものが心にあるのだ だから手も血だらけ服はボロボロ 心ある人達が声をかけても無視 イヤ無視ではなく聞こえないのだ 響かないのだ 自分でもあったからよく理解出る 当事者には 休めとか頑張れとかどうでもいいのだ 戻るきっかけは沢山ある
とある人は家族の写真だった 自分の家族の位牌だった 子供のカバンだった 始めて現実を受け入れてパニックになる…頭が真っ白になる…
自分の命なんてどうでも良いと思えるのだ そう言う自分も昔からそう思って生きてきたけど 理由が違う 武術を習った時に最初の鍛錬は朝起きる前に一度想像で戦って死ぬがお題だった 先輩とケンカして死ぬ ヤンキーに絡まれて喧嘩で刺される 犬に襲われ首を噛み切られる 兎に角イメージで一度死ぬと死ぬ事は怖いことではなくなる 当たり前になる… だから人との生死観が違うのだ 人は簡単に死ぬのだ 命あるものは簡単に死ぬのだ そしてそれよりも生き地獄を味わっている人達が福島の人達だ 福島の人は会津戊辰戦争から地元愛が強い 先祖は命を懸けて闘い 若い少年隊は城が落ちたと錯覚し自害した 
その県民性は凄いあるのを知っているだけに 疎開の辛さ帰れない辛さは本当に断腸の思いだったろう 特にペットは連れていけない…なんて 避難最優先は人命最優先だ ペットはその中には入ってないし考えも浮かばないだろう でもねその後ギリギリの所まで戻ってきて 大声でペットの名前を時間ギリギリまで喉が涸れるで呼び続けた人達がいたんだよ 今でも悔やんでる人達が居るんだよ 家族なんだよ 遺骨で良いから探すの手伝ってくれませんか?って問い合わせ来るんだよ
宮城や福島から今だに だからこの季節は苦手だでも山猫軒の設立に火を付けた理由でもある
始まりの理由は哀しみだったから 少なくても明るい未来が来る事を祈りながら探すんだよ
だから末永くお幸せにと最期に伝えるんだよ…
では又

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