猫考察2032

依頼は同時に来られても自分は選べない弱虫だ
だから先着順って標識立てて自分を守っている
今回は4件2日で入った…　日にちは依頼主が大体の所でお金も安くないし決めていてもらうけど
電話やメールのやり取りだけでは分からない事がある…　行ってみて実は…　なんてことは少なく無い　実は猫の喧嘩した声が何日か前に聞こえたとか　近所の人が猫を探してるのを知って追い掛けてしまったとか…　猫は馬鹿じゃない　しかも恐かったこと　痛かった事は忘れない
行ってみて日にちを延ばせますか？と聞く　しかも後ろで待っている猫が居るのに…　今回は同じ宮城でも場所がバラけたから逆に心は楽だった
近くなら同時進行しちゃって自分がパンクするの分かってても受けてしまう　どっちつかずの猫頼みにしかならない　自分はそんなに頭は良くない
メモリー容量も少ない…頭がいかれてるのに心と身体が付いていける筈がない　鬱になってしまうと治ったつもりでいると　パンって壊れるのが分かる　ヒューズが切れたみたいに　その後は少し休憩しないと心身共に動けなくなる…　一つ福島の案件があり猫の居場所は分かるけど　助けようが無い　だから早く来てと頼まれたけど　雨風避けられるなら春の最後の雪が振りその後は暖かくなる　夜は寒いけど真冬程ではない　だから電話からの報告と言うか相談を待っていて　来るたびに話だけ聞いて今後の事を教えていた　自分の考えを　やり方を　全部で10日かかり飼い主さんが保護出来た　かなり痩せて脱水もしてたみたいだけど　帰ってきて暫くは大人しくしてたらしいが　少しづつ戻ってきて水をゴクゴク飲み　ご飯もガツガツ食べ　その夜は大好きなお父さんと一緒に布団で爆睡したと聞いた　有難うございまいたと言われたけど　こちらこそ有難うございますと言いたい　諦めないで　何だかわからない自分の事信用してくれて動いてくれた　隠れた隣の家は猫が多頭飼育と言うか餌やりおじさんで猫屋敷化しているらしい　他の猫が新入りを簡単に認める理由もなく　孤独で心細かったろう…　好きな時にご飯も水も取れないで我慢してただろう
前にもあった　牛を飼っている農家さんで室内飼いとネズミ対策で半外飼いの猫達が居る　一度は外に出てきてカメラにも写ったのだけどその後は分からなくなった　期間が過ぎて　家の床下にずっと隠れていた　他の猫が怖くて出てこれないで水回りのパイプで見えない所に潜んで居たらしい
毛からその猫らしい猫が床下に居ると分かってても他の猫を入れない様に1部屋締め切り床下を開けて餌やりと声がけを続けたらこれも10日で自らその部屋に上がってきてくれたと連絡があった
カメラにはずっと写っててくれても飼い主さんの声には反応しないで餌も食べたり食べなかったり
他の猫が邪魔をする　本当は邪魔をしているのでは無く新しい侵入者を見張っているだけなんだけど　諦めないで動いてくれて有り難うと言いたい
諦めないでと言いたいけど　体力や気力もある
精神力も削られ　チラシを巻くと沢山の所から連絡が入る場合もある　取捨選択をせまられる…
連絡をくれた方にチラシを見せると大抵この猫だと言う　自分は５枚似たような猫の写真を見せてどれですか？と聞く様にしている　それか特徴的な所をあえて補正して特徴を消す　そして見せるとこの猫ですと大抵の人は言う　バイアスにかかってる人は自分自身をうたがわない　猫を見るのは殆どが一瞬で車を運転してたらほぼ数秒しか見れない　ずっと見てたら事故を起こしてしまう
だから犬の散歩している方の情報の方が信用度は上がる　歩いてるし特徴を把握と言うか記憶する
動物を飼っていると個体差があるからどの犬か見て判断するから自然とそうなる　だから情報だけを頼りにすると考え方がブレる　可能性って言葉を使うと何にでも可能性はある　あえて自分は使わない　気持ちや考えが入ると真実になる　でも真実は人それぞれにある　だから事実のみをひたすらに事実を時系列に並べて考察する　猫の性格もある　怖がりだけど僅か2日ですごく遠くに移動する猫もいるし　その場でとどまる猫もいる
町によっては情報が入らない所もある　
その場その場での思考は止まらない　ウロウロして獣道や側溝や木の上やガレージの上の足跡やホコリが擦れたあと　柔らかい土があればオシッコして埋めてないかなど捜すし　鳥の声やトンビの飛び方　風の向き太陽の当たり具合　全てがヒントになる　だから自分のペースでやらないと大抵間違う　でも飼い主さんの希望も聞いておきたい
自分が動く事で落ち着くのなら…　
期間が過ぎて心残りは凄くある　日にちが空いてたらタダでも探したい　でも公平では無いからしたくてもそれは出来ない　あくまでも商売だから
10日過ぎても連絡がない時は探しに行くときもある　ずっと見張っている事もある　それで見つかったら御の字だ　生きるのも死ぬのも簡単だ
人だっていつ死ぬかどう死ぬかなんて分からない
だからこその諦めないで待っててくれたり　探し続けてくれたり　餌やりを止めなかったり
頭が下がる　諦めないでくれてありがとう…
では又