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祭りだ!一儲け!と思いきや・・・

4年ぶりに開催、村まつり!

やっとイベントが大手をふって開催出来るようになってきました。
おらが村でも4年ぶりに村まつりが開催される運びとなり出店者申し込みの案内が村内放送で流れましたが、多分、開催かどうかギリギリまで検討したんでしょうね。
募集したのが1ヶ月前、出店者会議が14日前、更に出店者会議の時には告知用のポスターも出来てなくて、プログラムがその日に決まったと言ってました。
いきなり先行き不安だぞ。

出店者会議では主に食品衛生の確認とか消防署への火器使用許可とかの確認なんだけど、保健所職員がスケジュール管理を間違って出席出来ないとかあって本当にやる気ないなって印象を受けましたよ。なので食品衛生の説明はなくて各自資料を読んでおいて下さい見たいな感じになりました。大丈夫か?これ。
この会議において一番重要な課題はそこではなく「販売価格のすり合わせ」なんです。例えばビールなんかを安く提供するとそのテナントにお客さんが集中して公平さを欠くという事であらかじめ最低販売価格を決めておきます。食材が高騰してしている為、料理は600円以上、ビールは500円など料金が決められて行きました。
この時気づくべきだった・・・

まつり初日

まつりは土曜、日曜と二日間行われる。
初日はオープニングセレモニーが16時からなので実際の稼働時間は21時の終了まで約5時間程度です。
イベント行事はなくても夏休みの小学生とかは遊びに来てくれます。
知り合いの子供なんかも来て挨拶してくれたりして、久々にお祭り雰囲気を味わってると・・・

「高くて買えない・・・」

と呟く少女。
そうです。大人の都合、儲かりたいという欲で価格を上げてしまった為に小学生のお小遣いでは買えない食べ物ばかりになってしまいました。
僕は深く反省しました。何のためのお祭りなのか。自分が儲ければそれでいいのか、みんなが楽しく自分も楽しくならなきゃ意味がないんじゃないかと。それでもまつりは進行していいきステージでは演者が歌い踊ってある程度は盛り上がったように見えたけど、思いの外商品が売れてない。
やはり、どの家庭も家計が苦しいのか財布の紐は硬いようだ。

初日売上は¥49300
目標の10万には全く届かなかった。

まつり二日目・・・その前に!

二日目もあるので早々に帰り、早めに布団に入った。何故か夜中の3時頃に目が覚めちゃって、スマホのゲームでもしてりゃ寝落ちするだろと思って画面を見てると、結局仕事のこと検索したりして余計眠れなくなった。
そして、考えてたらやっぱり二日目は子供用のメニュー作って出そうと思った。タイムスケジュールを確認して、買い出しに行って午前中に作れば何とかまつりに間に合いそうだ。

安い商品を売るのは会議で決まった事の違反になって、もしかしたら咎めを受けるかも知れないけど、こっちにはお客様に喜んでもらう為という多義名分があると思って決行した。

時間が無いので仕込みが必要のない
フランクフルト200円特製トマトソース掛け

ザンギ(唐揚げ)棒200円
北海道出身の僕のソウルフード、ザンギ。8年お店をやっているので沖縄の片田舎でも知名度は上がっている。

そして祭り二日目が始まり、フランクフルトとザンギ棒が店頭に並んだ。
子供達も買ってくれた!
大人も買ってくれた!
美味しいと言ってもらえた!
フランクフルトに手作りトマトソース美味しいですね!とか
ザンギ美味しかった!とか
他は高いのにここは安くていいね!とか

ただ急だった為にあまり数が用意できなかったので、割と早めに売り切れてしまった。
ドリンク類も売れ始め、やっと売上が回復してきたかと思ったけど
やはり今年はちょっと売上が伸びなかった。

二日目売上¥139350
合計売上¥189850

目標の30万に全然届かなかった。


田舎の祭りのリアル

さてみなさんお待ちかね
経費の計算です。
テンポよくいきます。

テナント料:¥40000
食材仕入れ:¥73123
資材費:¥16075
人件費:¥28000
経費計:¥157298

店舗利益
¥32652

です!!

お店を1週間近く休んで、お客様のご予約も断って、掛け持ちアルバイトのシフト変更までしてもらって、寝てる時間以外はほとんど動き回って、僕の手元に残ったお金が

3万円

現実は厳しいですね。

大変な努力の末に残る収益は、決して多くはありませんでした。
でも、その中にこそ、小さな成功と貴重な経験が詰まっていることを忘れずに。来年の挑戦を考えながら自分の成長と向き合いながら進んでいく
50歳への新たな一歩を踏み出していこうと思います。


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