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山猫のバックギャモン記 第十五章~緊急事態宣言とDAY2~

こんばんは。この記事を書いている本日は昨年の12月ぶりにリアルボードでギャモンをしたのですが、やはり楽しいですね。オンラインと違ってPIPが見えなく、久々すぎたこともあり多数のエラーをしてしまったのですが、オンラインと比べ一生懸命ギャモンに取り組むという姿勢があるし、感情のスウィングもある。やはり自分はライブが好きなんだなぁということを実感しました。

UBCが終了してからは自分の時間に余裕が出来たこともありますが、UBCを経たことでさらにギャモンが好きになったので、対局、練習試合を今後も注力していきます。また拙いnoteではあるものの更新をコンスタンスにしていきたいと思います。

今回はDAY2に関すること、その舞台裏を書いていきます。

緊急事態宣言発出前と発出後

DAY1が終了し、一定の成果を得たことと同時に多数の課題があることを感じていました。DAY1の解説会ではマッチ毎に解説・聞き手の担当を決めていて、2マッチ私が聞き手を担当する予定でした。観戦会特典の「対局室観戦」の際に運営の対馬が誘導を務めたことでしばらくの間聞き手不在になってしまったことは段取りが悪かったと感じています。マッチ間の休憩の際に解説会画面に昨年のUBCの局面からポジションクイズを出すというアイデアがあり、せっかくいぺさんに画像を用意していただいたものの画面の切り替えがうまくいかずお蔵入りになってしまったこと。これは本当に申し訳なかった。

もう少し、こうしたい!ということを撮影班のコマラボさんにしっかり話しておくべきだったと思います。これは私からのアクション次第だったので、改善の余地があったはずでした。

DAY2ではそのような課題を悉く潰していけるように取り組もうとしていたところ、年末にかけてコロナウイルス感染者が拡大し始め、緊急事態宣言の再発出がささやかれ始めました。

実はDAY1よりDAY2の方が予約者が多く運営としても期待値が高まっていたところでしたが、もし緊急事態宣言が発出されたら?というもう一つの大きな課題が発生してしまい自分一人では解決不可能なレベルのものでした。関西の上田さんは東京に来れるのか?ハレザ池袋は使用出来るのか?UBCの放映を遅らせることが可能なのか?様々なクエスチョンに枚挙に暇がありませんでした。

そのような状態で告知を積極的に行ってよいものかと逡巡してしまっていたことで、年末年始はUBCに関してかなり控えめなものになってしまいました。ただただ政府の方針を気にするばかりの日々を送っていました。

そしてついに1/7に緊急事態宣言が発出されます。感染拡大防止のためには仕方がないことと思います。内容については飲食店をメインターゲットにしたものと捉えていますが、では他のイベントはどうなるのか?多数の不明点があり不安な部分が多いと思いますが、そのような局面こそ一番冷静でいなくてはならないのが運営なので、すぐに関係各所への確認作業を行います。

まずは会場のハレザ池袋。元々は9:00~19:00ごろまでの使用の条件でした。ですが豊島区のホームページにて、緊急事態宣言発出の瞬間にお知らせ画面でイベントについての方針がUPされており、「夜間の部貸出禁止」という内容がありました。電話で問い合わせると、17時以降は使用不可とのことです。9時に会場に入り、設営を行い、7Pマッチを4マッチ行い17時までには完全撤収。スケジュールがかなりタイトなものになってしまいました。

このような状態でそもそも対局自体行えるのか。1/7に緊急でZOOM会議を行い、今後の方針について議論します。対局自体は行うもののマッチ間の休憩を短くするなどという措置が取られ、設営時間も短縮に。

そのような状況で満足に解説会を行えるものではないと判断し、中止とさせていただきました。楽しみにされていた方には、本当に申し訳ないです。

ただ、とにかく前に進むしかありません。対局の前日には対局者+運営のグループチャットを対し鼓舞する意図でメッセージを送りました。そうして1/9のDAY2を迎えます。

DAY2当日

朝9時前にはハレザ池袋へ到着したのですが、すでにコマラボさんは全員そろって設営をしており感嘆しました。むしろ運営の私が遅くなり申し訳なかったです。可能な限り設営を手伝い、無事11時には対局が開始されました。懸念としては7Pマッチといえども展開によっては長引く可能性があり、そのようなマッチが続いてハレザ池袋の使用時間を超過した場合の対応です。ただ試合開始前の時点ではifでしかないため、一旦は対局を見守ることにしました。解説会がないため、対局室横の別室で横田さんと二人で対局を見守っていました。一ギャモナーとしてはトッププロの所感を聞きながら対局を観ることが出来てとても良かった・・・ですねw

1マッチ目は、お二方にとってはPRが悪く波乱な展開となりました。上田さんはここまで高PRで走ってきましたが初めて5が出てしまい、対局終了後に「立ち上がりが課題やなー」と落胆していたことが思い出されます。対局中はサイボーグでも、対局を離れると感情を素直に口に出す好青年です。顔色も「もっと出来たな・・・」みたいな落ち込み具合で少し声がかけづらかったです。望月さんのPRもここまでの結果と比べ良いものではなかったですが、唯一のエラー以外は良かったことからうまくメンタルを切り替えていたように思います。

そして6マッチ目はUBCシリーズの中でも難ゲームとなりました。僕個人としても、一番すごいと思ったマッチです。難解なバックゲームとなりながらも、お互いに間違えない。2019年の賽王戦での対局も名マッチで、そのプレイバックが行われているようでした。望月さんがクロフォードゲームを懸命のしのぎでもぎ取りますが最後は倒れ、上田さんがマッチ勝ち+PR勝利のスクープ。

このマッチが長引いたことで、運営としては「もしハレザ池袋の使用開始時間を超過したら」というifが現実になりかねないことに不安でしかなかった。4マッチ目の開始時間が遅くなった場合の想定ばかりを気にしていて気が気でなかった記憶です。

ですが7マッチ目が1ゲームで終わるという、キューブが激しく動いた展開となったため一旦は安堵しましたw個人的にはかなり難解なゲームだったと思います。

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確か横で観ていた横田さんは「テイクもパスもツーグッドも全部ある」みたいなことを仰っていた記憶があります。自分はパス一択だろうなぁ・・・と思っていたのですが、実戦ではテイクしてかなり驚きました。またXGの解説を観てさらに驚くという…本当にすごいゲームだったと思います。いろんなものが凝縮されていた気がしました。

また1日通して横田さんの横で対局を見守りながら、自分のどの点がダメか、どのようなことをしたら良いか、上達する上で何が必要か、色々と話を聞いてもらったことが一つの財産になりました。個人的な収穫を得てしまって申し訳ない気持ちすらありましたね。横田さんは見た目クールそうに見えて、他のプレイヤーを一つ上のレベルに上げることが出来るような要素すらもつ本当に良いプレイヤーです。

そうしてDAY2が終了し、DAY1の結果に対し望月さんがタイに追いつく8-8となりました。

正直言ってDAY2はかなりアツい展開でした。その上スコアがタイになるという展開、これが本当の緊急事態宣言だ!と思い日本全国のギャモナーに共有すべきといった使命感すら感じました。何としてでもオンライン観戦会を実現するしかないと思い、立ち上がりました。

その後の準備や、DAY3の内容についてはまた後日書きます。note書くときは必ずワイン1本開けている気がします(笑)


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