見出し画像

山猫のバックギャモン記 第二十章~名人戦・飲み続けた先、中性脂肪700エクスペリエンス~

おひさしブリッツです。今までコンスタントにnoteを書いてきたのに、1ヵ月以上も間隔が空いてしまいました。UBC以降センセーショナルなギャモンの出来事が少なかったこともありますが、いかんせん仕事が忙しかった。担当変更により引継ぎ準備、いろんなトラブル、引き継ぐにはおこがましいレベルの問題の消化・・・などなどです。

そして3回目の緊急事態宣言。各例会もクローズしてしまい、楽しみにしていたフェスも中止に。運営の皆様の心中後察し致します(会場費どうなったんだろう)。フェスは2019年に参加したのが最後で、その時はダブリングキューブを触りだして2か月くらいだったので中級に出れるレベルでもなく、意気込んで参加したことがありません。広々とした素晴らしい環境で普段対戦しない人と熾烈なギャモンが出来る。そんな舞台が戻ってくることを一ギャモナーとして心より願っております。

だからこそ、せめてリーグ戦は一生懸命頑張りたい。日々の疲労感が半端なく、頭がクリアでない状況が続いていますが、今回初めて挑戦しているBMABのこともあるので。

合さん戦

前回の記事ではマッチ勝率99.7%からの敗戦という、リーグ戦的には痛すぎる結果でした。しかしそれでも自分が納得して選んだ手が正解だったりして、ある程度感触を掴めていたのでメンタル的には良好でした(それでもPR6.1ですが)。

2戦目の相手は七盤では知らぬものがいない川合さん。ミスター七盤カワアイさんです。いいですか?「kawaai」さんです!(しつこい)

対戦前の話ですが、今回川合さんがリーグ戦に参加することに対して自分が質問した「ポイントマッチは七盤に活きないと思いますが参戦されるのですね」というやや失礼気味な問いに対して「七盤のためにやっているのではない。ギャモンのためにやっている」という回答がとても印象的でした。とてもストイックですよね。そのストイックさが各競技での優秀な棋力を底上げしているのだと思います。

試合には勝利したものの、PRは8.2。前回より悪化してしまったことは、前回まあまあ良かったことの慢心かもしれません。気を付けなければならないところで立ち止まらず、ひょいっとムーブしてしまいエラー。今まで何度も反省してきているのにまた同じことをやっている・・・

画像1

そんなムーブが序盤のゲームから見られます。ざっくりPIP感覚がなく、遅れていると判断できていない。せめてこちらのアンカーの3枚、相手のバックマンの1枚、アウターの各々のチェッカーの数にさえ気づいていればPIPカウントをせずとも遅れていると判断出来たと思います。

画像2

最も反省しなければならない局面から。直前までほぼギャモン勝というところから4ゾロを振りボードがクラッシュ、相手のジョーカーもありNDに戻ってしまったと感じていました。しかし5ゾロがアンチジョーカーで無事にバックマンを逃がすことが出来再び有利に。PIP差は大差、当然優勢な局面で最後の一枚を打たれる未来を消すためキューブを打つべきでしたが見逃し。このミスト300点エラーが痛すぎました。64を振ってパスになりましたが、ダブルを打っていればもしかしたらテイクされたかもしれないし、そうすれば2点手に入っていたところでした。

画像3

(ミストは見逃してくださいw)

対局後mochyさんが解説してくれた局面から。スコア状況抜きにして3roll-3rollならテイクという観点から、色々考慮してD/Tと思って打ったキューブ。青は振り番なので有利なのは確実ですが、any-1を2回振るとだいたいリダブルされるようなリスクを残しています。そのためXGもテイクとのことですが、こういうベアオフまわりのキューブは経験値や計算が必要なので難しいですね。

その後一悶着ありましたがぎりぎり勝利。luckはとても良かったですがそれを感じるスキがないくらいの辛勝でした。

小野崎さん戦

小野崎さんとは過去のリーグ戦でも何度か対戦してきましたので、冷静に自分のプレーに徹することと川合さん戦での良くない点を修正することを意識して対戦に臨みました。

しかしそんな風に事前に方針を決めると実戦ではおかしくなるのがギャモンの常です。自分が今まで経験したことがないluck-10で敗戦です。

19ポイントマッチという長丁場では何が起こっても仕方ないと思いますが、ここまで出目が偏ると「この前飲みすぎたのが良くなかったのかな?w」みたいな呪詛を感じてしまいますw

画像4

ただもちろんエラーも多数あります。最終的にPR11で普段より悪いPRを出してしまいました。局面が意味不明レベルで厳しく、よくわからない選択を多数強いられたこともありますが・・・中でも冷静に考えればテイク出来たキューブが多かったです。図の局面は青がバックマン3枚でインナーに傷を残しかなり負けそうです。しかし青も3Pにアンカーがあり即死はしない状況、しかも4プラを維持。白のバックマンも2枚なのでまだまだ先が長い局面。こういったキューブをパスってしまったことがluckマイナスを引き寄せているのだと思います。

画像5

その後一向に局面が優勢にならないまま14a-5aに。これは考慮にも上がらず、マネーでもダブルヒットがベストなので経験値が足りないと感じた局面です。白のボードが固いのであまり無茶できないと感じてしまっていました。しかし白も4枚のバックマンをどう逃がすのという局面で、まだ先が長い。白に5P立たれるだけでかなりやりづらくなることを考慮すればせめて片方のヒットは考えられたかもしれません。

こうして少ない改善点を補修できずにマッチ負け。でもその後下平先生と森内さんたちにバースデイを祝ってもらったので大体OKでしたかね!ww

斎藤さん戦

だいぶ前noteで、ギャモンを覚えた早い段階で斎藤さんと試合をして打ちのめされその後ギャモンにさらに傾倒したことを書いていたと思います。そんな存在の斎藤さんとリーグ戦で、かつ美麗な桜ボードで試合が出来るのは感慨深かったですね。ちなですが斎藤さんとはここまでで105戦42勝63敗。自分が初心者のころから対戦していたといえ、負けすぎだったので是非レートを返してほしいところです。

画像6

序盤のゲーム。出目読みして助かる出目のほうが少ないと思いパスした局面が痛すぎました。
ギャモン負けがほとんどないし、18Pを打てなかった時のリダブルの価値が高すぎるのでテイクなんだと思いますが、穴空きとはいえボードが固いのでパスってしまいました。

画像7

その後のゲーム、返した4倍は良い感じだったのですが、正直パスだと思っていたところテイクされたのは解析を観て実力差を感じました。この後ワーストやらを引き8点を取られ18a-10aになったところでは今日もまたダメか・・・と思っていました。

しかしその後の8ゲーム、一切ポイントを取られずに優勢の時間とジョーカーの連続が続きました。日ごろの5Pマッチでの恨み辛みがバネになったんですかねw

そしてフィナーレはこの6ゾロ。

画像8

直前に6ゾロを振られたら負けと一手前の白64のムーブをしていたら実際に6ゾロを振るという僥倖すぎる勝。このゲームを逃していたら本当にあとはわからなかったのでここで最高の出目を引き寄せたのは本当に良かったと思います。

とにかく強豪斎藤さんから勝ちをもぎ取れたことは良かったですが、残る相手が下平さんという、歯列矯正でもお世話になっている日本ギャモン界の偉人との戦いなので超がんばらないといけないですね!

しかし、今超泥酔になってしまいました!久々のnoteはこんな感じで寝ます!w




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?