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大切なことは自分で決めるべきだけど、先人が示す道を参考に歩いていきたいと私は思っています。

 2022年4月、看護学部実践基盤看護学領域の助手として着任しました、三枝享(さいぐさ とおる)と申します.山梨市牧丘町の出身で、山梨県立大学の3回生です。

 私は、進路を考え出す中学校2年生の時にTVドラマ「ナースマン」が放映されていたことに影響され、看護師を志しました.大学を卒業してからは山梨県立中央病院に就職をしました。「救命病棟24時」がとても好きだったので、救命救急部門で働きたいと思っていましたが、配属は一般外科病棟...残念な気持ちもありましたが,その後は外科の医師や先輩看護師,患者さん達に恵まれ楽しく外科看護師の生活を送りました。
 
 看護師をしていると、「仕事と子育ての両立がうまくできないから辞めます」や「自分の体調が思わしくないので辞めます」「とりあえず3年続けたし、結婚もするし辞めます」などなど、仕事と生活、そして自分自身の健康のために辞めていく看護師が多いということに違和感を抱いていました。そんな時に、「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマが放送されていて、「やりがい搾取」という言葉を知りました。看護師は確かにやりがいはあるし、私は楽しい仕事だと思っていたけれど、家庭生活や健康など、目に見えにくい「資本」を搾取(言い過ぎ?)されていたかもしれないと考えるようになりました。そして、看護師が健康に、仕事と生活を満足して、仕事を続けていくためにはなにが必要なんだろう?と思い、山梨大学大学院医工農総合教育部修士課程看護学専攻に進学しました.現在は、その研究を続け、同学博士課程に在籍中です。
 その間、働く人の健康に関わる仕事もしてみたいと思い、2年ほど市役所保健師でメタボ健診や特定保健指導、結核業務などに従事し、縁あって今年度母校に帰ってきました。

 大学生活はきっとすごく楽しいと思います。でも、自分自身で様々なことを決断していかなければなりません。今年(2022年)は成人年齢の引き下げもあり、世間からは18歳からもう大人としてみられています。だからこそ、決断する前に誰かに相談してほしいと思います。大学の先生方や先輩の力を借りながら、高校時代の恩師やご家族などにも相談してみてください。先人達は、お手本となって道を示してくれると思います。それを参考にしながら、大切なことを決断していってほしいと思います。

 最後に私が就職した時に先輩看護師が言ってくれた言葉を紹介して、締めたいと思います。
自分が笑顔で健康でないと良い看護はできない!よく遊んで、よく食べて、よく寝て、良い看護をしようね!(学生さんへは、良い学びをしよう!ですかね)」
 
 お会いできる日を楽しみにしています.どうぞよろしくお願いいたします。