浴槽いっぱいにコーヒー溶かして溺れたい@霓綜莫ハオリ

遠い星の彼方、に産まれたかった地球日本出身の霓綜莫ハオリ、長女初孫。皆々様からの期待と過干渉によって肥えていき、いつしか強迫観念のお強いニンゲンに育ってしまう。常に母親の顔色を伺い、反抗を許されず、口答えのできない消極的なニンゲン。だんまりはお約束。それはちょっと反抗したら暴力をふるわれてしまう、という恐怖から来る正当防衛だった。1回勇気をだして反論してみたとき、母親の手にあったフライパンだか包丁だかが私の目の前に来たのは幻覚だったのだろうか。
幼少期から付き添ったピアノとは共依存の関係だった。ピアノのせいで友達はできなかった。ピアノは謝ってくれないけど、ピアノの先生に怒られるのは嫌だし、母の怒号も飛ぶし、なにより演奏するのが好きだったからしょうがなかった。
門限ギリギリまで幼なじみと過ごした時間は今となってもかけがいのない大切なものである。幼なじみに恋人ができて、3人で過ごすことも多くなって、私は何に嫉妬したのだろう。わからない。
弟に連れ立って始めた空手もバドミントンも、運動神経の悪い私にとっては少し苦労するものだった。でも指導する側ってみんなを同じ強さに仕立てたいんだよな。無理難題を突きつけられて、他人より苦労して、私は劣等生であり、他人は神だと言う思考が根強く着いたのはこの頃かもしれない。
小学生なんてこんなもん。どれだけ母が丸くなって私が家族を愛しても、私の潜在意識にいるのは小学生の頃の厳しい母とウザったい弟、それから単身赴任で家を空けがちだったよくわからない父親。

さて、あなたが私の過去を知ってどう思ったか知らないけれど、今の私は正真正銘怠惰です。ほら目の前には枕が広がっている。ダイブは入眠と同義語です。
明後日、もう本番。イヤね。私は他の役者よりも断然劣っているというのに。その差を埋めるためにもっと努力しなきゃいけないのに。今日はゲネ。ゲネ終わりに泣くも笑うも自分次第。とりあえずの目標はしっかり動くこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?