見出し画像

【卒業公演】おわり@猛虎

※注意!

バカ長文章です。時間があるときに読んでください。


【卒公メンバーへの感謝パート】

音オペの伊那のお兄さん

わざわざ伊那からありがとうございました(宿提供者にも感謝します)。打ち上げのときに『自分は卒公ができなかったから……』という話を聞いて本当に誘ってよかったと思いました。今までの公演の関わり的にも私は2個上とあまり接していなかったので最後に仲良くさせてもらって嬉しかったです。また野球の話しましょう。横浜優勝。


光オペの大道具プロ

あなたには私の公演で何度もオペをやってもらいました。ありがとう。それも勿論のこと、あなたにはスタッフとして本当に助けてもらいました。演出のくせにまともに舞台図を描けない私の代わりにとても見やすい舞台図を描いてくれたり、私の無茶な舞台装置の要求にも本当によく応えてくれました。はじめは私のこと怖かったらしいですがその感覚は正しいのでこれからも自信を持って生きてください。


人外プロ

19の先輩が『人外キャラを定着させたのはたぶん私です』とアンケに書いていましたが、定着させたのたぶん私です。でも本当に山脈で人外といえばあなたと断言できます。これから先人外の役をみても『〇〇ならきっと……』と考えてしまうと思います。あとあなたの生き方とても格好良いと思います。私の最後の冬公演の役が自分の夢を追い続ける男の役でとても印象的でした。彼の最後のセリフを送ろうと思います。『まだ僕は、僕を諦めないよ』応援してます。


おばあちゃん

あなたとはプライベートで特に関わりが深くて色んな話をしましたね。だから文章で書くのが逆に恥ずかしいですが書いてみます。あなたはまだあと1年あります。それはあなたの怠惰のせいではなく自ら選択したことだから何も恥じることはないですが、寂しいと思うことがあるでしょう。私も浪人時代ずっと孤独の感覚があったし実は寂しがり屋なので気持ちがすごくわかります。そのときはよーく周りを見てください。あなたは一人じゃないです。少し足を伸ばせば会える同期や先輩、後輩がいます。私の代わりはいないかもしれないですがそういう人がいることは絶対に忘れないでください。


嘘つきちゃん

途中からの入団にも関わらず今回参加してくれてありがとう。何人かでご飯に行ったあのとき、誘って良かったと思ってます。あなたの演技や声とても好きです。特に私が好きな役をあげたくなってしまいます。打ち上げでも話しましたがあなたの湯川観てみたかったです。実際の湯川役もとても良かったですがあなたの湯川はもきっと面白かったと思います。


金庫にしまうま

あなただけ役と全く関係ない呼び方します。追い出し以降あまり関われていませんでしたが、4年になってから二週間公演と卒公で関われて楽しかったです。演出ってわりとイライラする場面が多いんですけどそういうのが4年生でなかったのはあなたが稽古場の雰囲気を作ってくれていたおかげです。あと制作としてもかなり信頼していました。私はああいうのが苦手なので。本当にありがとう。


白い人

わざわざ上田からありがとう。追い出しのときは演出をやってもらいましたね。あなたは衝突したと思ってたらしいですが私はあまりそうは思ってないです。普通に信頼はしてるので。そういえば追い出し後飲みに行く約束忘れてました。機会があれば行きましょう。姉妹劇団でも一番関わったのは六連かなと思います。少ない規模の中であれだけ公演ができたのはあなたの熱意や技力があったからこそです。そういう力のある人だから今回演出と役者ですがついつい色々任せてしまいました。ごめんなさい。そしてありがとう。


黒い人

演出と役者で関わったのは多分あなたが一番多いです。たくさん殺してごめんなさい。あまり贔屓はしたくないですが私はあなたが一番演技上手いと思います。卒公のあと酒に酔って褒めまくってだるかったと思います。でも事実なので。あと院進するのはあなただけですね。専門分野が全然違うのでなんとも言えませんが私は大学院とか絶対にやっていける気がしないのですごいと思います。頑張ってください。



【自分語りをするパート】

 卒業公演終わっちゃいました。何書くか迷ったんですけどずっと情報を隠してた今回の戯曲の話をします。

 今回の戯曲の構想を思いついたのは大学3年生のはじめでした。ですから約2年かけてこの戯曲を創り上げたことになりますね。

 タイトル『復讐を忘れずに』については『復讐』がそのまま分かりやすくテーマであり『忘れずに』というのは『忘れる』ということも一つのテーマであることと後半で過去を振り返るので『復習』にかけています。いつもはすぐ思いつくのですが今回はかなり迷いました。

 じゃあ先ほどからテーマと言っていますがどんなテーマがあったのでしょうか。答えは『多すぎて答えるの無理』です。本来脚本って何か一つ軸や筋道を立てて書くのがわかりやすくていいのですが、私は逆にテーマはめちゃくちゃ詰め込んで軸とか一切無視して書きました。観てくださった方が一番印象に残ったところを今回のテーマだと思っていただければ良いです。

 あと先述しましたが今回なぜ情報を隠したのか。一つは情報無しで観たら楽しいかなと思ったのもありますが、批評をされたくなかったというのもあります。脚本を完成させる段階として客観的な意見も取り入れるのが鉄則なのですが、それをやりすぎると自分のやりたいことができなくなる場合があります。勿論意見を取り入れたほうが洗練されて良いものができる可能性は上がります。しかし『良いものを作る』と『やりたいことをやる』というのは違います。今回は卒業公演で最後だしわがままを言わせてもらおうと思い後者を取りました。とは言いつつ卒公メンバーの意見は貰いました。メンバーには事前にネタバレしたくないということを伝えていたしあまりそういう意見もなかったですが『それはあなたの好みですね』という意見があったらそれはガン無視してました。

 ではキャラについて話しながら本編に入りますか。まず化け物について。彼の名前は本編では一度も登場しません。本当は名前があります。後で山脈HPに台本をあげるのでそこで確認してみてください。設定として名前を呼んではいけないみたいなものがあったので(ヴォルデモート的な)このような形を取りました。彼は何なのかというのは答えが難しいです。復讐の象徴みたいなものだと思ってください。彼は恨みや憎しみが大好きでそういう人間に力を貸しています。観た人は分かると思いますがめちゃくちゃ強いです。でも楽しいことしかしたくないので無敵の子供みたいな感じですね。恨み、憎しみ、妬みみたいな感情は大小関係なく皆持っているはずなので皆一人ひとり彼が心の中にいるのではないでしょうか。

 次はシオリについて。彼女はまず『文学少女』『脳のキャパがやばい天才』が書きたくて思いつきました。前半全く喋らないのに最後超メインキャラになってくるという展開は私の好みです。彼女はなかなか感情を表に出さないです。だからこそ演じてくれた人はかなり苦戦したみたいで、何も言わなくても解釈を汲み取ってくれる人だったので意外でした。そして最終的に思ったより普通の女の子に仕上がったのも逆に味が出て良いですよね。本が好きで、仲の良い友達がいて、友達が大事で……あんなことが無ければね……。

 メイについて。このキャラは役者と話した結果一番解釈が変わって面白かったです。その前に毒親について、私は幸いちゃんと愛情をくれる親の元に生まれたので逆に書き方が分かりませんでした。だから今まで観た作品やSNSを使って勉強しました。キャラ解釈については私はメイはもっと優しい子だと思ってました。でも演じてくれた人と話している内に『こいつ実は悪い子なんじゃないか?』という話になりました。例えばお腹の中の子供のことはあまり大事に思っていないです。あくまで彼女は居場所が欲しくて、カズヒトという『居場所』を繋ぎ止める手段として大切に扱ってるだけです。きっとあのまま産んだら毒親になっていたのではないでしょうか。血は争えませんね。子供ができたのも偶々かどうか怪しくなってきますね。

 カズヒトについて。『カスヒト』とか『クズ野郎』とかアンケに書かれていましたね。演じてくれた人はそうやって注目されるような演技ができて良かったと喜んでいましたが。子どものシーンはかなり印象が強いですが彼の本質は『自分勝手な人間の心理』にあります。そう思うとまた違う見方ができますよね。カズヒトがかわいそうなのはやはり期待の大きさですね。期待のかけ方って難しくて過度だとカズヒトのようにそのプレッシャーに押し潰されてしまいますし、無関心過ぎてもダメですからね。アンケに『許されてしまうクズがいるこの世』みたいなことが書いてあって思わず感心してしまいました。

 キョウコについて。彼女は書いてて具合悪くなりました。これ脚本家にしかわからない感覚だと思うんですけどこのキャラはほぼ勝手に動いていました。アンケには演じてくれた人の演技力や発生の仕方について褒められている意見が多く、以外にも彼女の虚言癖について書かれている意見はなかったです。実際解釈が一番難しいキャラかなと思っていましたが演じてくれた人は意外と早い段階でキャラ理解してくれていました。皆さんはなぜ彼女が嘘を付くと思いましたか?難しい話ですが、少なくとも只の悪い奴というレッテルを貼られるのはちょっと悲しいです。

 大ババ様について。彼女は約300歳です。めちゃくちゃ怖いキャラですが赤子を殺せなかったり、本当は優しいという側面もあります。演じてくれた人も300年生きるというという解像度の低さやその心理の移り変わりに苦戦していました。出番は少ないですが逆に人間らしくて好きなキャラです。

 ちょっと全部書いているとただでさえ長いのに六法全書ぐらいになってしまうのでこの辺にしときます。いろんな解釈ができるのもこの戯曲の良いところだと思うので是非思い出してみてください。私はたぶんもう演劇やりません。今回の公演全て出し切りました。これからも私は山脈を応援していますし、皆さんも是非応援してあげてください。ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?