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    うまくかけたと思うお気に入りのショートショートです。

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若者から愚か者へ

今日は何食べようか? しゃぶしゃぶ?すき焼?キムチ鍋? 囲炉裏にかかった鍋を目の前にして僕らで何ができるかを考える。 酔いが回った人間が四人集まって、思いつくのは3つ。 僕らじゃ、この夜は止められないが誰よりも楽しんだ。 それから家を出てだらだらとフラフラと夜の道を歩いた。 推しはどんな子か。 最近の出会いの話。 今日の服の丈の長さ。 最近見つけたアイスの話。 別れたい話。————etc. 気づけば、直ぐそこまできていた。 僕らなら、火を付ければよく燃えそうなほど酔っていて

    • 夢の中では走れない

      せまいとびら せまいろうか 人の列 前の方から渡される生肉 ん?なにこれ? いーから後ろにまわして 食べない方がいいよ きて、奥の方がもっと楽しいよ せまいろうかの列を進む 行き止まりの教室 たくさんの人 大きなお世話役が1人説教をたれながら僕らに指示をしている つぎは、何がいいかな〜? 奥の小さな窓から小さな手が出て何かが書かれた紙を貰っていた あ〜、じゃあこれにしよ〜 教室の中楽しそうにしている人達の中の1部の人だけがあいつに指さされた教室の隅に繋がれた生き物の残

      • 非日常に慣れた

        今日、久々にオペラを見た。 相も変わらずの表現力と迫力と場の支配力で、 圧倒的な歌声を僕らに浴びせてくれた。 声楽において、僕の友人の右に出るものは誰も居ない、僕は知らない。 しかし友人はオペラ歌手にはならない。 少し先の未来では裏方に回るという。 欠点などない美しい時間は、このオペラで最後となるのだ。 時間は有限だ、何の事にも終わりがくる。 そう今を感じる。 僕は何一つ言葉を知らないけれど、楽器のような声も、理解出来るかと錯覚するような歌と感情も、命懸けの息継ぎさえも大切

        • 左様であるならば

          君たちは天才だ、努力ではない。 歌声、活力、幸せの見つけ方 君たちにはそれぞれの力を、天からの才を感じる。 そんな君たちの人生に少しでも登場できたことを誇りに思う。 そして、君たちから貰ったインスピレーションは僕の糧になり僕の人生を大きく変えたと思う。 これからも頑張って生きていけばまたいつか会えるだろうか。今生の別れになるだろうか。 ありがとう。 左様であるならば

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        若者から愚か者へ

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          言葉と声とあなた

          愛の台詞を言いたくて、 たくさんの言葉を覚えた。 独白を繰り返し、私に残った言葉 「さよなら」 劇毒に愛を込めて。

          言葉と声とあなた

          カギカッコの外側

          いちいち遠回りして歩くような二人の時間でも、時計の針は二人の時間を1秒づつ確かに進めていく。 僕らには長くて短いこの時間が何よりも必要だったから、黙ってようが、分かり合えてようがふたりで過ごしたかった。 夜景の中をすり抜けて、2人だけの世界で落ち着いて、美しい2人で今日を終わらせた。 言葉にしなくても伝わるなんて都合のいいことこの世にはどこにもない。 「もうこんな時間」もうちょっとこうしてたい 「ほんとだ。もう寝なくちゃ明日早いんだよね?」でもまだ話がしたい。 「うん。寝

          カギカッコの外側

          諦めと逃走

          さっきと今では、まるで別人な2人。 僕の体と心と怪獣は、 どれもバラバラになっている。 僕は、あんなにも愛おしい君の敵になった。 そんな目で絶望と最悪な目で見ないで欲しい。 裸の足で瓦礫を蹴飛ばして、 咥えた人間を美味しそうに引きちぎって、 人間だった頃の涙を少し流している。僕 目が合って一瞬の風に場が支配され、加速する思考回路と脊髄反射で、脳がやききれそうだ。 一言だって分からない。君になんて言えばいい 僕だってこんなことしたくないって でも止められないんだって 言わな

          諦めと逃走

          絵を描く私

          イメージしてそれを再現する。 色、角度、距離、比、力、感情、光源 しっかりと準備した鎧は重くて私にとってはなかなか動きにくいので、この身一つで戦場に上がる。 何度も何度も重ねて重ねて、感覚と間隔を研ぎ澄ませて、インスピレーションは絵に荒く移植され、あるひとつの答えにも似た骨ができ上がる。 愛する骨の一つ一つに肉をつけ皮をつけ影をつけ、間違いは修正され、1人も置いていかない。 私の想像はこの世に現し身をもらい1日中人を見下し嘲る。そしてその対価に私の想像は私の地獄とこの世をつな

          絵を描く私

          減速する自分以外

          クリスマス、正月だので忙しい人類共が 今日、今、誰もが手を止め空を見上げていた。 突然の流星群に世界中を照らされた。 轟音と眩い光が何も知らない人類共を1人残らず消し去った。 私はそんな世界で唯一生き残った。 パッパッパッと神様がいらない人類共を消し去ってくれたのだと感じ取れた。 私は今、旅をしている。 自分以外誰もいなくなった世界は 何もかもの時間が止まっている。 想像して欲しい。 ホコリを被って、さびついて、 何も動かない世界。 もちろん私のような知性のある動物たちと

          減速する自分以外

          sister

          君の眠れない時間に僕も起きてる。

          私は霊感とか、第六感とか、エネルギー的な ナニカを感じ取れるなんて信じない。 でも、違和感だけは別 予想と現実のわずかな差にこそ、運命の歯車があるかも知れない。

          非日常を送る

          今日、オペラを観た。 私にとって、平々凡々な公務員にとって、 あまりにも違う世界を見てしまった。 友人の音大生が演奏会をすると言うのでに行くことにした。 会場では、わかっているかのように頷いてみようか。 可愛い子がいないか探そうか。 そんなことを考えていた。 会場は小さなホールで、家族や友人らしき人がポツポツと座っていて、すごく静かだった。 ピアノが鳴って、彼が歌った。 あまりにも美しい声だった。 彼女が歌った。 理想的な、心を掴む素敵な声だった。 生まれてからまだ、

          非日常を送る

          二重人格ごっこ

          嫌な事はわたしの代わりに彼がやってくれる。 そんなふうに思えばなんとなく嫌なことも少しくらいは手についた。 二重人格ごっこを続けて嫌なことから避けてきた。 でも最近の平日は彼の役をやってたから、彼も嫌なことから逃げるようになってしまった。 働くのは確かにつらい、息苦しさを感じる。 そんなある日。 憂鬱な月曜日、彼のフリをして会社へと向かった。 あれ?なんでこんなに空いてるんだろう、、、。 あれ?今日は土曜日?あれ?確か昨日、日曜日、 あの日から私の月曜日から金曜日は無くな

          二重人格ごっこ

          違法な健康 毎週ショートショート

          違法な健康はつまり違法なわけで、全くおすすめはしない、、が、いちおうどんなものかっていうと。 これは、極力、人に迷惑がかからないやつから行くと、、あ、いや、全く迷惑かからないわけではないよ?ちょっと間違えると、、 早く言えよ  (はやく言えって) まあ、そうだな、身体の健康とメンタルの健康ってのがあって、これはメンタルの方なんだけど、うん、そうだな、 例えば、むかつくやつがいるとするやろ? そいつを思い浮かべながら 心の中で「******」って唱えるんだ。 そうするとそい

          違法な健康 毎週ショートショート

          感想文部 毎週ショートショートnote

          全国読書感想文コンクール小学生低学年の部 感想文部大臣賞(最優秀作品) 「グッド・バイ」を読んで  一年生 小田・ジョリ・ギー 達観した感想と、大人顔負けの推理力と観察力で、将来に期待したいと思います。 いままでの感想文部とは一味違った視点での書き方がとても良かったです。 あと、小学生で太宰府を読むところがセンスを感じます。 あ、いや、まさか息子の感想文をふざけて書いたら学校側がすごい息子を褒めちゃって、すり替えたとは言いづらくなってしまい。このような結果になりました。

          感想文部 毎週ショートショートnote

          結婚の相談

          いつも久しぶりの飲み会。 コンビニで缶ビールを買っては宅飲みをする、そんなルーティンから趣向を変えて、今日は贅沢に焼肉を囲んだ。 結婚ってどうする? んー、まだ彼女もいないしな〜。 私はしたい派かも。 俺は今の彼女とはしないかもな、、、 さっきまで、美味い肉の話やら仕事がどうやら話してたのに、結婚なんて真剣な言葉をよく持ってこれたなと思う。 言っておくと、僕は君の事が好きだ。 だから結婚の話で、柄になくビクってなった笑 俺は彼女のことを本当に好きだけど、結婚はしない。

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