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『もう○○歳なので・・・』なんて最低で無様な言い訳はもうやめましょう!

☟この記事はこんな人にオススメです
・組織の高齢化が気になっている経営者
・挑戦することを何となく億劫に感じている管理職
・今いる会社が『古い体質だな~』と漠然と思っている社員

こんにちは!株式会社フォーバル山本裕介です。私は『経営コンサルタントが不要な会社を増やす!』ことを目標に、中小企業に特化した経営コンサルタントとして日々活動しています。

コロナ関連の騒動が落ち着くまでまだまだ時間がかかりそうでモヤモヤを抱えながら過ごすのは何だかいやですね!!!!予防できることはできる限りやって、適度に外に出てもいいのではないかな?と私は思います。こんな時だからこそ、みんなで協力して乗り越えていきましょう。乗り切った先には大幅な挽回チャンスがやってくると信じています。

ニュースではオリンピック史上初めての延期ということが騒がれていますね。私たちにできる事は選手を応援することではないかなと思います。みなで盛り上げていきましょう!

☝『これからが大変』はもちろんそうだと思いますが、他の知事や担当者が言うように大成功に向けて前向きに捉えていくことが大切だと考えています。常に可能思考、ポジティブシンキングでいた方が楽しいですよね。

ところでコロナ関連の報道で気になる点が1つありますね。

『クラスター』
『オーバーシュート』

この言葉よく聞きますけど意味わかりませんけどね笑
そうです、相変わらず私はよくわからない言葉を意味ありげに使われることへの違和感が強い方なので一応言葉の意味を共有しておきますね。

**■言葉の定義
・クラスター=集団
 
 ※クラスター感染と言えば『集団感染』を意味しますね

・オーバーシュート=感染爆発**

とか思っていたら同じように違和感を指摘していた方もいたみたいですね。

本当にその通りで、わけのわからん言葉を連呼されるから不安感をあおるわけですね。キャスターの方なんかはドヤ顔で言えるからかっこいいのかもしれませんが・・・

ちなみに、言葉の定義についての記事はこちらにまとめていますので未読の方は是非!!!!

というわけで、みなさんも是非言葉の持つ影響力はとてつもない!ということを認識いただきながら仲間との意思疎通を図っていただければと思います。

では本題に入りますが、今回の記事では『自分の可能性を自分で奪ってしまっている』場面をよく見かけるので、発想を変えるきっかけになるようなことを書きたいと思います!

1.自分で自分を押さえつける人

みなさんの周り(またはご自身)に『自ら自分の可能性に歯止めをかけている』という方はいませんか?例えばこんな感じの事を言っている人がいたら該当すると思ってください☟

■自分の可能性を否定している例
・50歳になると覚えが悪いからと言って資格取得などの努力をしない
・新しい事への挑戦は若い人の役割だと言って考えることを放棄した
・自分には無理だと言ってSNSを見たこともない
・自分は高卒・専門卒だからと言って学ぶことをしない(感覚で勝負だ!)
・一般社員だからと上司や経営陣に意見を言わない
・地方は市場が小さいから東京よりも営業目標を低く設定する
・自分はネガティブだからと言って前向き思考を避ける
・『今までこうだったから』と言ってやり方を変えようとしない

挙げればきりがないくらいにありますが!!!!もちろん、仕事のシーンに限って例を挙げてみましたが、個人の生活の中でも同じようなことはいくらでもあると思います。それぞれ自分と向き合って考えてみてください。
※コンサルタントの方は支援先企業の経営者や社員も想像してください

これは一部と言いましたが、こんなこと思うこと自体非常に違和感がありませんか???私は強く違和感を感じるのです。

すごくわかりやすい例ですが、三浦知良選手は2月26日で53歳になったそうです。(おめでとうございます!)

Jリーグ発足当時から最前線で活躍され、今またJ1という国内最高峰のリーグのピッチに立つかという状況なのです。自分のお子さんでもおかしくないくらいの年齢(20歳前後)の選手と出場枠を争って日々切磋琢磨しているわけですよ。引き合いに出すこと自体、キングカズに大変失礼ではありますが、これを読んでいる皆さんはどうですか?どう感じますか?心の中で感じることを反芻してください。

三浦選手と同じ横浜FCの選手も、同じ選手としてライバルとして見ているというような話を先日のやべっちFCでも言っていました。これって、三浦選手が尊敬されるくらいにハードにトレーニングして、体のケア(誰よりも長くやっているそうです)を徹底的に行って、きっと食事なんかも・・・努力している姿を見ているから特別視していないんだと思います。(これは私の主観です)

三浦選手は53歳を理由に何か諦めているのでしょうか?53歳だから若い者にまかせよう!と言っているのでしょうか。いつまでもワールドカップに憧れた、ブラジルに単身渡った時の心を持ち続けているように私には見えます。

2.人は発達とともに獲得と喪失をする

ここでいくつか心理学(発達心理学)を学ぶ中で知りえたことを紹介したいと思いますのでお付き合いください。(極力説明しながら進めます)

※この記事内での言葉の定義です
■発達心理学とは
大まかに言うと生まれてから亡くなるまでの間の心の変化につてい科学的に解明していく感じの分野です。ちなみに、発達=獲得・喪失を含めた変化のことを指しますのでご理解ください。

■獲得
年齢を重ねるなかで心(主に認知とか)の能力が増えていくこと

■喪失
年齢を重ねる中で心(主に認知とか)の能力を失っていくこと

人は乳児期から成人期にかけて身体的な能力を獲得していき、老年期にかけてやがて喪失していきますが、心の発達と言うのは少し違うのです。老年期にかけて獲得していくものもあるということが分かっています。

知能の発達についてレイモンド・キャッテルという人が発見したのが流動性知能と結晶性知能というものです。

■言葉の定義
流動性知能・・図形問題などの情報処理を素早く行う力
結晶性知能・・経験を通して得た知識・問題解決力・言語能力など

上記の2つの能力が加齢とともにどう変化したかという資料はネット検索するとたくさんありますが一つ紹介いたします。

※出典元:資料:東京都老人総合研究所編、サクセスフル・エイジング(老化を理解するために)、ワールドプランニング、東京、1998 

上記のグラフを見ると『流動性(情報処理能力)』は30代でピークに達し、60代以降は急降下しているのがわかりますね。そして、『結晶性知能(職人技)』の方は60代まで伸び続け、その後なだらかに減少していることが分かります。

結晶性知能というものは要するに『熟練の職人技』が代表的なものです。ちなみに主婦歴(語弊がありますがごめんなさい)の長い人が料理上手だったりお掃除上手たったりするのも熟達化、いわゆる結晶性知能が高まっているからということですね。

ここからわかるのは、経験し続けた物は60代まで伸び続けるということなのです。30代以降、挑戦をやめてしまうとどうやら職人技を身に付けるチャンスをみすみす逃していることになるということですね。

もちろん、加齢とともに『挑戦』ということへの意欲が減衰してしまうということはあるそうなので、相当強い意識を持って取り組まなければならないということはお伝えしておきます。でも、自分の努力次第で60まで能力が伸びるんですよ。

その裏側で、肉体的な能力は加齢とともに減少していくわけなので、人というのは発達の過程の中で獲得と喪失をバランスよく行っているのだなと気づいた次第でした。

とにかく!『年を取る=すべての能力を失う』ではないんだ!ということをご理解いただければ幸いです。

3.人の持つ隠れた能力『適応戦略』のすごさ

さて、ここでもう一つ!発達心理学を学んで気づいた人が持つすんごい能力を紹介したいと思います!知らず知らずのうちにやっていることが多いのですが、知っていると意識して使えるので人生がハッピーになりますよ!笑

加齢に伴う能力の伸び(又は維持)と言うのは先ほど挙げた職人技を身に付けるという熟達化によるところだけではなく、実はすごい戦略が知らないところで進められているんです。

それが、『自分の限られた資源を効率的に配分してうまいことやれるように工夫する』という適応戦略だそうで、SOC(エス・オー・シー)と呼ばれているのです。※心理学勉強するとカタカナ系が満載なのです😢

■上手いことやる適応戦略(SOC)とは
❶選択(selection)
  自分に残された資源を認識し、目標を選択すること
 ※能力、体力、その他特性などを資源としましょう
❷最適化(optimization)
 目標に対して資源配分を調整して努力し続ける事
 ※困難が現れても常に最適化、これ大事ですね
❸補償(compensation)
 新しいやり方を工夫すること
 ※若い時と同じやり方をしない!的なやつですね

※ポール・バルテスのSOC理論ということで記事がありましたので参考までにどうぞ!!!(☜興味ある方だけでよいです)

適応戦略すごくないですか???よく考えたらベテラン社員の方なんかは知らないうちにやっていることかもしれませんよね。

加齢とともに人は喪失する力もあるわけですし、反対に獲得する力もある。これら(資源)をしっかりと把握し配分し、目標設定を行い、続けられるように調整しながら今の自分にできるやり方を工夫する。

あれ、企業も本来そうあるべきでは???と感じますね。20年間、30年間全く同じメンバーで全く同じやり方している企業があるならば、それは今からでもいいので、選択・最適化・補償の適応戦略をとるべきでしょう。

ここまで読んでいただくと、三浦知良選手がなぜ最前線でずっとやっていられるのかがわかる気がしますね!心理学ってやはりいいな~と感じます。

長く続けられている人や企業は常に適応し続けているということでしょう。おそらく自分自身だけではなく外部環境も含めてすべてを選択・最適化・補償で捉えているのでしょう。

適応戦略、素晴らしいですね。

補足ですが、この適応戦略は仕事において高い成果を発揮することだけではなく、60代、70代とよりよく生きるための戦略としても活用されているということが分かっているそうです。また、適応戦略は成人期が最も活発に使われているらしく、高齢になると『喪失を見越した適応戦略』という意味合いでの活用が多くなるとのことです。

4.素敵な人生にするために抗うべし!!!

さて、ダラダラと書いてきましたがここでまとめに入ります。

ここまでの話で何を言いたいのかというと、『私はもう○○歳なので挑戦はできませんね・・・』と言うような考え方や発言は辞めにしましょう!!!ということです。

これは何歳であっても同じです。30歳の人が20歳の人を見て『いいなあ!』なんて思うのも同じことです。あなたは何歳になっても挑戦ができるのです。自分でできなくても仲間と一緒にやるとか、とにかく選択・最適化を行い、そして補償(工夫)をするのです。『どうすればできるのか』を考える視点を持ちましょう。

『できないできない!!!』で生きていると、60代以降に獲得すべきだと言われている『英知』というものが身につかないそうですよ。英知と言うのは『誠実さ・真摯さ』などリーダーに必要とされている要素の一つだそうです。※これについて詳しい話は別の記事で紹介したいと思います。

人生は本当に1度きりなんですよ。自分で自分の可能性を奪わずに、三浦知良選手みたいに適応戦略を上手く活用しながら、素敵な人生にしましょうよ。これは経営者、幹部、管理職の方自信がまずは実践していただきたいと思います。

具体的に何を?ということではありませんが、まずは今回の記事に書いたことを心に留めて生活していただければと何か必ず気づく時が来ますよ!

そのために、『加齢とともに失うもの』をしっかりと理解し、先手先手で維持できるように工夫したり、絶対に失うものについては諦めて、『じゃあどうやってやろうかな』と工夫していきましょう。

○○歳だからもうだめかな・・・

ではなく!じゃあ、どうやろうかな???と考えて乗り越えていった方が絶対に楽しいじゃないですか。ひょっとしたら『あ!Aさんに協力してもらえば大丈夫だ!』『やり方変えたらいいのか!』という気付きがあるかもしれませんよ。

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