2014年から自動車カタログスペック提案
カタログの最後あたりに、主要諸元というのが載っております。ボディサイズや重量、エンジンの最高出力に最大トルク、そしてJC08モードでの燃料消費率などなど。
しかし、2020年あたりへ向けて、必要になってくるであろう数値がそこには載っていないということを最近思うのでありました。
その数値とは、エンジンの最大熱効率とトランスミッションの変速比幅。
最大熱効率は、投入した燃料の熱量に対して、どれだけ軸出力に変換できるかという近ごろ話題の数値で、ガソリンエンジンでは39%がトップクラスといえそうですが、40%オーバーの目標が掲げられている模様。
この最大熱効率、プレス発表ではアピールされつつありますが、いまだカタログの主要諸元としては載っていないのが残念。どのモデルも最大値を載せておくとオモシロイことになりそう。もしくは、出力あたりの消費燃料であるBSFC(正味燃料消費率)の掲載を希望するところなのです。
トランスミッションの変速比幅は、1速のギア比をオーバートップギア(6速なら6速ギア比)で割れば出てくるので、あえて載せなくともいいのですが。その変速比幅は、乗用車で10.0を超えてくるのがトレンドになりそう。
また、トランスミッションでいえば伝達効率の数字も載っているとオモシロイかもなどと思う今日このごろ。
熱効率、変速比幅とも数値が大きければ、それだけ効率よく走らせるポテンシャルが高いということはいえると思うのです。
とはいえ、最大熱効率と変速比幅がわかっても、エンジンのスイートスポット(熱効率に優れる領域)をどれだけハズさずに走ることができるかはわからないのも事実。ま、それは燃料消費率で想像できるので、だったら今まで通りで問題ないじゃないか、ということにもなるのですが(汗)
そして、ハイブリッドについては、この熱効率と変速比幅だけではポテンシャルを判断しづらいともいえそうで、その点でもナンセンスかもしれないのではあります。
マイルドハイブリッドにおいては、熱効率と変速比幅は大いに参考にはなりますが、モーターによるエネルギー回生で、エンジンをアシストすることで前述したスイートスポットにハメこめるシチュエーションを増やしているわけです。
また、2モーターのフルハイブリッドは、それぞれのモーターをプライマリ・セカンダリとして捉えて電気式CVTとした場合に、機械的に計算できる変速比幅と実際の変速比幅は別物で、それは企業秘密の部分なのでカタログに実・変速比幅として掲載するのは難しいのでしょうけれども……。
オシマイ
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