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クラデジを楽しむ

デジタルカメラが登場、一般に普及するようになって、もう20年は経ったでしょうか。個人的に初めて使ったデジカメ(厳密にはデジカメと記すとサンヨーの登録商標になりますが・汗)はカシオQV-10だったような記憶あり。

初めて買ったのはキヤノンのパワーショットS20でしたでしょうか。当時、フィルムカメラはキヤノンEOS-1Nを愛用していたこともあって、後に、EOS 30Dというデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)を買ったこともありました。

そんなこんなで、割合にデジカメ歴は短くないと自負しているのですが、ここ数年は新機種も新レンズを買う気にもならず、完全に停滞状態。もともと趣味というよりは仕事で必要に迫られてカメラを始めた身としては、業務使用が減っている中で、ハードウェアに投資するインセンティブがわかないというのが正直なところ。

そもそも、カメラや撮影スキルはアマチュアで、門前の小僧状態で学んだレベルですから、最新の高画素機ではアラばかり目立ってしまい、なんというか撮影する喜びが感じられないというか、楽しむためのハードルが上がっているというか。もちろん、手ぶれ補正などハードウェアも進化してはいるのですが……。

そんなわけで、最近は撮影するのはもっぱらスマートフォン(iPhone)となっております。ただ、たまにはカメラを構えたくなることもあるわけで。そんな気分で撮影するときにはクラデジにハマっているのでした。


クラデジ(クラシックなデジタルカメラ)、自分が勝手に呼んでいるだけなので、明確な基準があるわけじゃありませんが、300~500万画素クラスの10年以前の機種が、クラデジといえるであろうと認識しているわけです。

そんなクラデジ、最近ハマっているのがPanasonic LUMIX DMC-LC5。

http://ctlg.panasonic.com/jp/movie-camera/dc/dc/DMC-LC5.html

ライカと協業したというレンズを使った、400万画素クラスのデジカメで、発売は2001年。オートフォーカスやシャッターといった撮影レスポンスもストレスを感じるものですし、マニュアルフォーカス可能ですが背面モニターでピントを見るのは難しいですし、なにより仕上がりにノイズが目立っているのが時代を感じさせます。

そんな風に道具としては誉められるものではないのですが、これをクラデジというキーワードで扱っていると、そうしたストレス要素が、趣味性としてポジティブに思えてくるから不思議なもの。

当時の価格を考えると、トイカメラ的と表現すると怒られてしまうかもしれませんが、オトナのトイカメラとしてクラデジという趣味もありなのでは?

最新機種を追いかけるには財力も情報収集も必要ですが、クラデジであれば引き出しの奥から出てくるかも……。


はるか昔に手に入れて、現代のレベルでは厳しい感じの古いハードウェアを、なんとか楽しむための言葉遊びかもしれません。それにしてもクラデジとして遊ぶのは、楽しいものです。



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