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CVVC講座(説明編)
※本記事は2024年2月16日に配信したCVVC講座の内容を編集し記事にしたものです。配信のアーカイブはこちらです↓
はじめに
この講座は山本プーのやり方を解説したものです。あくまで一例だと思ってください。上手くいかないと思ったら他の方の記事を参考にしたり、変えてしまっても全然大丈夫です。また、CVVCのVC音素を中心に解説していきます。
①CVVC音源とは
![](https://assets.st-note.com/img/1708300728864-ljrkjIJTtY.png?width=800)
単独音、あ行連続音、VC音素の3種類の音素があります。収録は連続音と同じ「ああいあうえあ」の行と「びばぶべぼばんば」のような単独音とVC音素を録る行があります。
②VC音素とは
![](https://assets.st-note.com/img/1708300818757-hLjmU1B5tA.png?width=800)
例えば「後」「頭」だと連続音の「a と」「a た」が必要なところ、「a t」一つがあれば繋げる事が出来ます。「油」「浴びる」も連続音の「a ぶ」
「a び」が必要なところ、「a b」があれば滑らかに繋げる事が出来ます。
③メリット・デメリット
メリット
・収録量少なめで声質を保ちやすく、そこそこ滑らかな音源を作れる(収録初心者に優しい)
・多音階化しやすい
・単独音としても歌える
・子音の長さを変えたり発音を細かく調整できる(溜め、促音など)
・外国語音源を作る際に助かる(外国語音源はほぼCVVCなので仕組みを知っているとどんな外国語音源でも作れます)
デメリット
・収録に気を使う(音素を細かく切り出す為、正確な発音での収録が必要)
・繋ぎ目が多いため早口では不自然になりやすい(早口部分を単独音にすると〇)
・原音設定が難しい(後半で解説します)
・調声にコツがいる(autoCVVCを入れて下準備が出来れば大丈夫だと思います)
④CVVC音素の種類
![](https://assets.st-note.com/img/1708301429670-3xbePfbHsQ.png?width=800)
濁音、破裂音などいろいろありますが、原音設定の方法ごとに大きく7種類に分けられます。
つまり並んでいる音素は同じ原音設定方法でOKです。1つ1つ見ていきましょう。
濁音
![](https://assets.st-note.com/img/1708301554206-UQowh3haz8.png?width=800)
濁音は、が行だ行ば行じゃ行ざ行などがあります。
VC音素に共通なのですが、左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。動かしません。
動かすのは先行発声の位置と子音部と右ブランクです。先行発声は前の音の母音の終わりに置きます。
濁音では右ブランクは次の音の子音を含まずちょっと手前に置きます。
子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
破裂音
![](https://assets.st-note.com/img/1708301718794-ru8J2W3MoN.png?width=800)
破裂音はか行た行ぱ行があります。
濁音と同じく左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。先行発声は前の音の母音の終わりに置きます。
右ブランクは次の音の子音を含めると歌わせる時に子音が2重になってしまうので子音のはじまる少し前に置きます。子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
さ行
![](https://assets.st-note.com/img/1708301860470-ceUg8wal5J.png?width=800)
さ行はさ、し、すぃなどがあります。
左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。先行発声は前の音の母音の終わりに置き、右ブランクは次の音の子音と母音の間に置きます。
子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
な行ま行
![](https://assets.st-note.com/img/1708302066031-Q60OHfeFmQ.png?width=800)
な行ま行は、な、にゃ、ま、みゃ、などがあります。
左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。
先行発声は前の音の母音の終わりに置き、右ブランクは次の音の子音と母音の間に置きます。
子音と母音の大きさが同じくらいなので、ちょっと分かりにくいですが、スペクトルを見て濃くなっている部分が母音なので、そこに置いていきます。
子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
は行(※fもここです)
![](https://assets.st-note.com/img/1708302268395-qkcqQ886WV.png?width=800)
は行は、は、ひ、ふなどがあります。
左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。
先行発声は前の音の母音の終わりに置き、右ブランクはさ行と同じく次の音の子音と母音の間に置きます。
子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
ら行
![](https://assets.st-note.com/img/1708302290687-2fVoVmRXpi.png?width=800)
ら行はら、りゃなどがあります。
左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。
右ブランクは次の音の子音を含まずちょっと手前に置きます。
子音が短いので心配になるかもですが、これで大丈夫です。
子音部は先行発声と右ブランクの2分の1の所に置きます。
わ行や行
![](https://assets.st-note.com/img/1708302520131-U1fcgZBX5f.png?width=800)
わ行や行は、わ、うぉ、や、いぇ、などがあります。
左ブランクとオーバーラップと先行発声の位置関係は固定です。
前の音の母音の位置は安定した部分の終わりです。次の音の子音と母音の間ですが、山型になっている部分のてっぺん辺りを確認しながら母音の入ってこない位置に置きます。結構難しいので要確認です。
発音の安定した部分が欲しいので山の平坦な部分に固定範囲を取ります。
まとめると…
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ここまでお付き合いありがとうございました!CVVCの説明は以上になります。自動推定編ではsetparamでCVVCの自動推定をする方法を書いていこうと思います。良ければよろしくお願いします。
分からない部分や気になる点等ございましたら、山本プーのX(@yamamotopuu)へリプかDM、
質問箱https://peing.net/ja/yamamotopuu、
またはyamamotopuu☆gmail.com(☆を@に変えてください)までお願いします。
自動推定編↓
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