2020年の仕事と雑感

【WEB記事】


【エッセイ】

トミヤマユキコさんとの一往復エッセイ。


【雑誌】

岩波『図書』で岸政彦さんの連載「調査する人生」がスタート。対談記事の構成。

雑誌『母の友』3月号にてカル・ニューポート『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』の書評「私だって母の友」。

04号。「明日の共生社会のために」記事執筆。


【ラジオ】

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」に出演しました。

【YouTube】

話題書『在野研究ビギナーズ』と「在野に学問あり」のコラボ動画。工藤郁子さんにお話を伺っている。ここに追加インタビューをしたものが、B面の岩波新書で掲載予定。


【雑感】

2020年はままならない年であった。仕事もあまり進まなかった、と例年言い訳がましく書くところだが、実はかなり進んだ。

この混乱の最中、よく働いたのではないだろうか。そう自分に言ってあげたいと思う。今年は「こうなったら仕事は捨てて、衣食住を頑張る」などと言っていたけれど、わりと仕事した。面白く書こうとするスケベ心に振り回されないことが肝心であると気がついた。あるいは、執筆中にまったく自分を責めなくなったことも大きな変化だった。実力以上のものは書けないと潔く諦めて、真剣に書けばいいのだと思う。

今年はとにかく環境が変わった。まず3月に沖縄に帰ったが、緊急事態宣言により東京に戻ってこれなくなり、3カ月ほどいた。その後、大塚のオフィスから浅草のオフィスを借りるようになったし、家も雑司が谷から足立区の方に引っ越した。

ここの4階を間借りしている。

また、顔を出して仕事をするようになった。男性でも女性でもない、匿名な名前として「ぽてと」を採用したのだけれど、もうそうは言ってられないと思った。私の生まれた場所や、性別などの立場を明確にすることを、これからは恐れないようにしたい。

動画編集や、本棚づくり、独自ドメインサイトづくりなど、いろいろと手を動かして作ってみた。面白い一年だった。

自分のブログPOTEXITもはじめた。

友人の直江あきさんと一緒に働くようになったので、彼女の漫画を生かした仕事もこれからしてみたい。

今年の映画は「ハスラーズ」や「若草物語」が面白かった。直江さんと見に行き、その様子は漫画になっている。死んだ目をした私も出てくる。

漫画は『A子さんの恋人』が最高だった。『ハコヅメ』もハマった。田島列島『水は海に向かって流れる』『子どもはわかってあげない』も素晴らしかった。そして注目書としては、増村十七『バクちゃん』がある。

書籍は藤本和子『ブルースだってただの唄』と武田百合子『遊覧日記』、上間陽子『海をあげる』などが特に心に残った。一昨年の目標が「森崎和江を読む」であり、特に達成しなかったが、来年こそは読みたい。

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