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まるで図鑑を眺めるように

◯交換日記はじめました◯


ともちゃん

聞いておくれ、今ね、時刻はなんと5時13分。夕方じゃないのよ、朝なのよ。おはよう世界〜。暗くて寒くて、いつものわたしが知らない時間、温度、静けさ。ちょっとドキドキしちゃう。猫たちに起こされたり、早起きなさっちゃんが早朝からやってるホームセンターに行ってくると言い出したり、ああ今日はもう起きるしかない空気だわと体を起こしたわけです。今日はそんなに体がつらくなくて、スッと起きられたことがとってもうれしい。

どうやらわたしは歯ぎしり癖があって、自分が寝ている間に起こっていることだからもちろん自覚はないんだけど、時々さっちゃんが教えてくれるの、昨日結構すごかったよーとか。いやはや申し訳ない…。お風呂に入って体をほぐして寝る前にストレッチしても、ダメな時はダメみたい。ギギギと噛みしめている自覚がなくても、寝起きの頭痛、首・肩・あご・頬・目の周りの重だるさで、あー昨日もやったんだなってわかる。わたしが朝に弱いのには、実はそんな理由もあって。腰のことでエルバさんに行った時、いい機会だと思って歯ぎしりのことも相談してみたの。そしたら「体をほぐすことも大事だけど、寝る環境を整えることも意識してみてください」って教えてくれて。寝具、パジャマ、頭の近くにコンセントはないか、スマホを側に置いて充電したまま寝てないか、何か小さな違和感をそのままにしてないか。たとえ些細な刺激でも、それが一晩中、しかも睡眠という無防備な状態の中で続くと考えたら、それはとても大きなストレスになり得るとのこと。なるほど、本当にそうだよね。

コンセントからの距離とかスマホを寝室に持ち込まないってことは意識してたけど、環境というもっと大きな観点で寝室を見渡してみようと思ったよ。うーん、ここの棚にほこりが溜まってたなとか、できる限り荷物減らしてみようとか(開けてないダンボールとか放置してたから…)、やれることを少しずつ実践しているところ。小さな違和感に気づく、なかったことにしない、耳を澄ます、ということは、本当に日常のあらゆるシーンで試されるね。わたしはどんな環境で眠りたい?どんな気分で目覚めたい?どんな風に朝を過ごしたい?眠りにまつわるアップデート、楽しみながら進めていけたら。


ともちゃん、今回のPMSつらかったね…!あたたかい羽衣のようなもので、ともちゃんを頭の上からすっぽり包んでやりたいと思いました。毎回症状が違うだなんて、それは翻弄されてしまうよね…。わたしはともちゃんに申し訳ないぐらい生理痛は軽い方で、眠気や情緒不安定さはあるけれど、それもきっと通常レベル。前に少し話したけど、一番顕著なのは貧血かな。朝起きるとさっちゃんに「おでこまで真っ白!」と言われるぐらい、わかりやすく血が足りない状態になります。フラッフラで、カッサカサで、吹けば倒れるような。それで、毎回これじゃいかんな〜、血を増やさないとダメだな〜って考えて、『お手軽気血ごはん(文化出版局)』という本を読みました。表紙のチェックリストには「朝がとにかくツライ、寒いのも暑いのも苦手、肌が乾燥してシワが気になる、元気な人が心底うらやましい」などが並んでいて、これを読まずして先には進めないって思ったの(笑)。

この本を読んでから、毎朝のお味噌汁はわたしの習慣になったよ。月経中の朝のしんどさ、少しずつ改善されているように思う。本の中ではツナ缶もおすすめしてて(すでに表紙からツナ缶を推している)、動物性たんぱく質を安定的に毎日摂ることが、わたしのような気も血も足りない人には必要とのこと。ともちゃんはあんまり動物性たんぱく質を欲さない時もあるようなので、わたしがやっていることを同じようにやって効果があるかはわからないんだけど、それでもお味噌汁はおすすめできるかな。「温かいもの」「発酵食品」という養生に大事なポイントを押さえているし、味噌は胃腸の調子を整える上に血の材料にもなるとのこと、月経にもなんらかのよい影響があるのでは。ともちゃんのつらさ、どうかどうか少しでも楽になりますように。


わたしは東洋医学とかのチェックリストをやるとだいたい潤いが足りないタイプで、アーユルヴェーダでもヴァータ(風)だから、自分が乾燥体質だということは理解していて。毎年、夏の終わりから日に日に涼しくなっていく頃、朝晩は冷えるけど日中は日差しが強いっていう今の時期に、ものすごーく肌が乾燥しちゃうの。気温差が大きくなって空気の乾燥も進んでいくから、結構ダメージ受けてるんだろうね。真冬のりんごほっぺみたいに頬が真っ赤になって、ポッポと火照って、頭がぼーっとしちゃう。体質的にある程度は仕方がないのかなって思ってたんだけど、今年はね、大丈夫なの!多少は乾燥するけど真っ赤にはなってない!うれしいよ〜。思い当たるのは、長野の気候が合っているのかしらということと、ともちゃんお手製のよもぎオイルの存在なのです。

歯ぎしりのことにもつながるんだけど、わたしはお風呂の中で咬筋(こうきん)っていう顔の筋肉をほぐしてるのね。頬の外側、口を開け閉めする時に大きく動く筋肉なんだけど、湯船に浸かりながらなんとなくマッサージをはじめて、最初はスキンケアで使ってるクリームとかを塗ってやってたんだけど、「あっ、ともちゃんのよもぎオイルがあるじゃん!」って思い出して。オイルを手にとって、両手をこすり合わせて伸ばしたら、頬にそっと触れて、やさしくオイルを伸ばしながらよもぎの香りを吸い込んで、くるくるとマッサージ。頬からフェイスライン、首、鎖骨まで下りていって、リンパを流して終了。わたしは基本的にやりすぎるから(笑)、やさしく、軽く、ちょうどよく、を心がけてやってるよ。

終わってそのままの顔だとベタベタしちゃうから1回だけ洗顔して(ウェレダのミルクタイプのをここ3年ほど愛用中)、髪にもオイルがついてるからいつもより少しだけ念入りに洗って、お風呂から出たら、スキンケアはしたりしなかったり。肌に残ったオイルで十分潤ってる感じなんだよね。もうその時点でうれしいの。そこで潤いが中までしっかり入ってるから、夏から秋への変化に伴う乾燥にも今年は耐えられたんじゃないかしら。2〜3日おきにやってるけど、咬筋をほぐしたくてはじめたマッサージで思わぬ効果が得られてしまって。これは絶対ともちゃんのよもぎオイルのおかげ!感謝よ〜♡


インスタ断捨離は自分でも笑っちゃいました。でもほんっっっとうに頭の中がすっきりして、その効果は想像以上だったよ。脳みそという部屋の中に「インスタ見なきゃ」って貼り紙された荷物がずーっと置きっぱなしになってて、毎日毎日視界に入るから、毎日毎日従ってて。それをえいやっと捨てに行ったら、数年ぶりに荷物の下になっていた床が見えて、そこに光が当たって、気持ちのいいスペースが生まれたようなイメージ。それでね、わたしが感じたそんな状態のことを「きれいな余白」と表現していた人がいたの。なんとその人は「みずうみ」という名前で活動されています。びっくりだよね。わたしもnoteで見つけたんだよ。ある日、あなたへのおすすめみたいな感じで投稿が出てきて、あれっ、うちとおんなじ名前!って驚きながら、すぐに読みに行って。みずうみの、じゅんこさん。じゅんこさんもちょうど今、インターネットをやめたらどうなるだろうって実験するところみたい。すっごくタイムリーだったから思わずコメントしちゃった。おもしろいねえ、そういう流れなのかねえ。

ともちゃんのアカウントも新しい種のアカウントも、時々見に行ってるよ。承認欲求、刺激されるよ〜、そりゃそうだよ〜。新しいアカウント作ってフォロワー数を気にするって、もう当然のこと。SNSやってる以上、承認欲求からは逃れられないなあと思う。だから飲み込まれないように必死で距離をとってるんだけど、あんまり悪者にしすぎるのもかえって苦しくなるよね。ちょっと距離をとればうまくやっていける隣人、ぐらいの気持ちでやっていけたらいいのかな〜。ともちゃんの種のアカウントは、なんかね、図鑑を眺めているような気持ちになる。変な言い訳に聞こえちゃうかもしれないんだけど、図鑑のページめくりながら、いちいち「この写真いいね!こっちはそうでもないね!」って反応しないよね。いいねボタンってどうしてもジャッジの引き金になってしまって、今はできる限りその機会を減らしたいと思っているから、アカウント覗きに行って、写真眺めて、言葉読んで、うんうんって頷いて、そのままスッと帰っていく感じ。リアクションがないと見てもらえてるとか届いてるって実感がないから不安になることもあると思うんだけど、「今はただただ楽しんでいるところ」という一文を読んで安心しました。ともちゃんが楽しくやれていることが、何より大事だもんね。


最後になってしまったけど、今回から冒頭の一文を変えてみました。今までは「無料マガジンで交換日記を〜」って書いてたんだけど、みずうみの会話のトップページから投稿の一覧を眺めた時、「無料」って言葉がズラーッと並んでいるのがなんとなく気になってしまい…。わたしがそうやって書いたくせに、ごめんねえ。無料マガジンなので気軽にフォローしてくださいねって気持ちを込めて「無料」という言葉を入れてたんだけど、それこそマガジンのフォロワー数を増やしたいわけではないし、マガジン自体をフォローしなくても交換日記は読めるし。ということで、これからはシンプルに「交換日記はじめました」でやっていこうと思います。ともちゃんも次回から好きなようにはじめてみてね。柿の木の下にしゃがんで、満月を見ながらこれからのことを語り合うだなんて、なんてすてきなおふたりさんでしょう。またいつでも遊びにきてね、わたしも会いに行くよ。

アヤコ


◯食卓の引き出し◯

青椒肉絲、作ってくれてありがとね!驚きと喜びのLINEうれしかったわあ。中華そぼろおいしそうだ〜。実はわたし大豆ミートって買ったことないの。2〜3回洗って絞るを繰り返すといいんだね、メモメモ。うちもそぼろ好きだからよく作るんだけど、わたしもえのき入れるよ〜。わーいシンクロ〜。食感がよくなるよね、旨味も出るし。近々白和えを作るべく、ねりごまはゲット済み。このコーナーのタイトル通り、引き出しが増えていることがうれしたのしな10月のはじまり。

今回は本文がめちゃ長くなってしまったので、さらっと簡単に。炒めものバリエーションということで、「粒マスタードとみりんと醤油」はいかがでしょう。粒マスタードって冷蔵庫のドアポケットにずーっと鎮座してるから、もっと活用したいなあと思って。単体だと酸味が強いから、甘味としてみりんを。うちは「味の母」っていう、みりんとお酒の中間のような調味料を使っています。最後にお醤油を鍋肌からじゃーっと回しかけて。よく作るのは厚揚げ、長ねぎ、まいたけの組み合わせかな。好きな具材でやってみてね。