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「虎に翼」は、男が世の中を牛耳る時代の終焉を示しているのかもしれない

滅多にテレビを見ない我が家ですが、たまたま実家で「虎に翼」の初回放送を観て、すっかりハマっちゃいました。

「虎に翼」がNHKで放送されヒットしているのは、男が世の中を牛耳る時代が、いよいよ終焉を迎えていることの証左ではないかな、と感じています。

明治民法では、妻は無能力(無能力と言っても無能という意味ではなく、法律上の責任能力が無いという意味ではあるけど)とされていました。

それは、個人一人ひとりを管理するよりも、家という単位で管理した方が効率的だからです。

そして家という単位で管理する際に、妻ではなく夫に管理権限を与えたのは、戦争や農作業など、長らく腕力が強い方が有利な時代が続いた名残に過ぎず、もはや腕力が不要になった時代においても、男性の方が女性よりも優れているだろうという、誤った仮説によるものです。

純粋に仕事の能力という観点で見た場合、創造性やきめ細やかさ、察する力や思いやる力はもちろん、チームマネジメントやリーダーシップなどにおいても、男性よりも女性の方が優れているように思います。

おそらく推測ですが、明治民法を制定した人たちも、女性の方が男性よりも優れていることを知っていて、男性の地位を守るために、妻の無能力を定めたのかもしれない。

まあそれはただの推測ですが、ビジネスの多くの分野において、経営戦略とか、競合他社を打ち負かすとか、社員を兵隊にように飴と鞭で管理するというような、ビジネス=戦争と見立てる考え方が主流だったのは、男性に権力を与えてしまったからではないか、と思います。

最近は競争よりも共創と言われるようになり、実際僕自身も、競合他社を打ち負かすべき競争相手として捉えるよりも、お互いに得意分野を活かし合ってお客様や社会にとっての価値を共に創造する仲間として捉える方が、遥かにうまくいくなーと感じています。

実はそもそも、ビジネスを戦争として捉えていたから、無益な争いに貴重な資源を浪費させてしまっていただけで、それは男性に権力を与えてしまったからなのではないか。

初めから女性に力を与えていれば、いやそうでなくても、男性に過剰な権力を与えるという愚を犯していなければ、そもそもビジネスの世界も、戦争のような競争ではなく、初めから調和し共創できていたのかもしれない。

そんなことを多くの人が気付き始めていて、バカな男に権力を与えない方が社会はうまくいくんじゃないかという認識が(潜在意識レベルで)広がり、その結果が「虎に翼」のヒットの背景にあるんじゃないかなーと思いました。

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