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SIGMA fp + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN

 基本的には趣味でカメラを触っているし、写真で仕事をすることはない。ただ、写真ではない仕事のついでに現場の記録撮影はする。それを「仕事道具だからお金を使っても良い」と購入の言い訳にしてみたり。この記事は、そのくらいの立場で書いた新しい機材への感想だ。

 昨年の年末に「仕事に使うには標準ズームが欲しいな」と思っていたらSIGMA 24-70mm F2.8 DG DNが発売された。すでに屋内での記録撮影に何度か使用しているけれど、屋外での使用感はどうだろうか。大学の同期と広島に行くので、この機会に扱いを試してみよう。という点が今回の焦点になっている。

 最初に断っておくと、すべては個人の印象の問題としながら書いている。


SIGMA fpの印象

 基本的に、カメラにおいて重要な要素は外観や重量などの条件が使用者の要求と一致するかどうか、なんじゃないかと思っている。それが一致していないと持ち歩かないし、シャッターボタンを押せないから。その点で、fpは自分に良く合っている。だから、総合的には超良いカメラだ。

 撮影に際して、fpの仕様や現在のレンズのラインナップには不便を感じることもある。それらの不便は致命的では無いのだけれど、全てが最高に合致した感じもしない、というのが個人的に正直な使用感だ。

 しかし、fpは変幻自在な機材であるから、試行錯誤の果てに丁度いいところを見つけられるだろう。そういう期待感を持っていられる。それが素敵だと思う。


撮影した写真

 以下に載せる写真は、撮って出しJPEGをiPhoneに移して適当に補正をかけたりかけなかったりした、とても緩く楽に扱ったものだ。カラー設定は基本的にSTDとして、夜はT&Oを使ったりもしている。モノクロについても、これらのカラー設定のものをiPhone上でモノクロにしているだけだ。写真を仕事にしないなら、このくらい気楽なのが良いんじゃないだろうか。

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感想

 記事タイトルにしたSIGMA fp + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DNという構成について、とても信頼できる構成であると実感した。これでダメなら、もうしょうがない。撮れた写真の雰囲気も、鋭さと優しさが良い塩梅だ。好きな感じの真ん中にある。

 ただ、やっぱり重いし大きすぎる。撮影旅行や記録撮影という割り切りがなければ、普段の生活で持ち歩くことは難しいだろう。この点は不満ではなくて、当たり前のことを確認して納得した。そういう話だ。

 あと、SIGMA fpは撮って出しが楽しい。


今後について

 しばらくは、普段の持ち歩きにSONY a6500 + Voigtlander 21mm/F3.5を使って、現場の記録撮影などにSIGMA fp + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DNを使う。という感じになりそうだ。

 ファインダーが無いことについて。やっぱり、物足りなさを感じたりもする。でも、デジタルカメラの在り方として間違っていない、と考えてもいる。だから、携帯性を損なわずに太陽光下で液晶の視認性を改善するアクセサリが欲しい。例えば、折りたたみ可能なシェードなどが何処からか発売されるだろう。そうしたら、普段の持ち歩きにSIGMA fp + Voightlander 35mm/F1.4の構成をもう一度試したい。

 レンズラインナップについて。Cラインで35mmの携帯性が高い単焦点が欲しい。マニュアルフォーカスレンズも好きなんだけれど、やっぱりオートフォーカスは楽だ。ファインダーが無いカメラだから、オートフォーカスで使いたい。SIGMA 45mm F2.8 DG DNで撮れる写真の雰囲気がすごく好きなので、同じ印象のまま焦点距離が35mmになっているものが欲しい。ただ、個人的に欲しい。

 オートフォーカスについて。静止画でも動画でも、このカメラは迷ってるな、と感じる。SONYのa6500と比較した感覚で書いてしまうが、多点AFでは「そこじゃない」ところに合焦するし、1点AFでは撮りたいタイミングでシャッターが切れない、という印象だ。使用に耐えないとは言わなくて、充分に便利なんだけれど、動画はやっぱりMFで撮ることにした。このあたりが、ファームウェアのアップデートなどで改善したら、とても嬉しい。オートフォーカスを信じられたなら、液晶の視認性も問題にならないかも。

 そんな感じ。