【動画追加】160425 16ビートを練習しているのだけれど、という話に関連して。

本マガジン『ビートミュージックのデッサン力』からの派生として、ツイッターアカウント @tricken さんとのやりとりをここでまとめます。
内容は『ビートミュージックのデッサン力』に重なり、その範囲内のものですが、@tricken さんの疑問に答えつつ、視点の流れをこちら側に寄せる事で、より伝えたい、みたいなところがあります。ですから、より具体的というか、「ああ、あれのことか」みたいな感じが、もしかしたら本体の『ビートミュージックのデッサン力』よりも多いのではないかなあとも思います。あと、ビデオによる解説があります。

これのあとにここから派生した解説もいくつか出来ました。良かったらそちらもお楽しみください。

僭越ながら、ご自分だけでドラムキット(=ドラムセット)の練習をされはじめている方にとって、こういう話題があとからでなく最初から共にあると、色々飽きずに続けやすくなるのではないかなーなんて事も思います。言語感覚に優れた方にとってはこういう話なんかなくても、音楽の単語や語法の実践に触れている方がより身に付きやすい、という事も必ずあるとは思うのですが、文法の用語やレッスンがあった方が助かるという場合も多いですよね。出来ればその両方があるのが一番良いんじゃないかな?って思います。そうやって、ふたつやふたつ以上の立場をいったりきたりする事で物事が続きやすくなるというのは、リズムそのものですしね。僭越ながら(←にどめ)この文章などを通じてその、立場のひとつをご提供できたら良いなって思っているのです。


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まず、こちらに僕が反応した訳です。


以下、流れで。


というのがありまして。
それで、以下です。


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<01>  手の練習で「足でカウントをとるべき」理由から。とはいえここではサワリ程度で。

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<02> 「強拍」「リズムパターン」「小節」の語の導入。ただしこれらの枠組み以前に、内的な働きがある事を指摘したい。

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<03> 上の返信ツイート中で出た「フラム」の語の導入。フラムを予備動作と本動作という見方の取っ掛かりにして頂きたい。

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<04>  「予備動作」がある事で得られている要素の指摘。「拍のオモテ」「拍のウラ」の語の導入。予備動作がある事で、複数の本動作がひとつらなりになっている事を指摘したい。
(4/26追記:頁一番下に「一拍」とあるのは、図示対象が不明瞭ですが、「拍のオモテ」と「拍のウラ」とを合わせて一拍、って事です。)

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<05> ここで一区切り。本来の導入編なら話はここまでなのですが、今回は「16ビート」まで話を到達させるものなので、さらに「複合拍子」の語も導入する必要があります。

(05/05追記)この頁下部の例えのうち、いくつかが同時に存在するようなタイプの事を「複合拍子」といいます。「4拍子と8拍子が同時にある」「4拍子と12拍子が同時にある」とか、あるいは「4拍子と2拍子が同時にある」とか「4拍子と8拍子と2拍子とが同時にある」とか。

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<06> 「複合拍子」の例として定番の6/8拍子を紹介する事で、複合拍子独特の構成を紹介したい。
(4/26追記: 本頁では6/8拍子が「2ビート」と「6ビート」との複合拍子だと書いてしまいましたが、「2ビート」と「3ビートふたつ」というのがより素直なところかも知れません。書いた時には、「8分音符が一小節に6つ」に流されて「6ビート」と書いてしまったのですが。どちらにしても大意は変わらないのでしっくりくる方でどうぞ。ちなみに、本稿10枚目では「3ビートふたつ」的な捉え方を採用していました。ちぐはぐになっちゃいました。)

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<07> 「複合拍子」の構成についての話、続き。「中強拍」の語の導入。

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<08> ところで、という事で、「エイトビート」「16ビート」の語には誤解が伴っているという事を指摘して、整理したい。これらは機能や構造を表した呼称ではなく、誤訳を根にするニックネームです。

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<09> 「エイトビート」を例にした、「複合拍子」の解説、続き。

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<10> ついに、「16ビート」の話題。複合拍子としての「16ビート」。

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<11>  「16ビート」に備わっている「拍のオモテ」と「拍のウラ」の有り様の指摘。

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<12> 「拍のオモテ」と「拍のウラ」の話、続き。練習においてこれらを意識する時の話題とか。

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<13> まとめ。「16ビート」のリズムパターンの演奏につながる練習をする場合にはつぎの3点に気をくばるのが良いのでは、という話。

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<14> 補足として、6/8拍子、「エイトビート」、「16ビート」における強拍と中強拍の位置を掲出。

(※この図、初出から今日までずっと間違ってました。ハチロクに「弱拍」の記入がなく、また、他でいま「弱拍」となってるところが「中強拍」になってました、とほほの書き間違えでした。わざわざ「ポップロックの」って書いてあるのにね! そういう訳で<14>とその解説の<15>を差し替えました。 '16/05/20)

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<15> 補足の解説。リズムパターンに含まれている「ツービート」の要素に気をくばるのが良いですよ、という話。

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<16> 書き忘れた事をあとから思い出した語、「アップビート」「ダウンビート」。

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以上の<01>から<16>までの説明書きを動画で解説したので、ご興味がおありでお時間に余裕おもちでしたら、ぜひ両方を比べながらご覧ください。youtubeにあります。動画は60分くらいあるので、ちょっと長いのですが。

動画には、『これさえおさえておけば、あとはバンド演奏とスティックコントロール本のコピーだけ­を安心してやってればいい宜しいのでは? という感じの内容を恥ずかしげもなく語ってみました。』と書き添えました。恐ろしい自信ですね!おそろしい……(笑)。



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08JUNE16追記: 補論、派生の稿。

・この稿に、補論があります。この稿ではひとまず「これだけあればひとまとまり」という様な事柄をまとめてありますが、以下を一緒にご参照頂けたら、よりおおきなひとまとまりを見てとっていただけるかも知れないなと考えています。つまり、これくらいの話題が扱えたら、より長く、より楽しいんじゃないかな、てきな。

・補論には譜面が、多少多くなっています。実際に楽器で演奏していただいても良い様になっていますが、考えと手足とを動かしてさえ頂ければ、必ずしもそれが楽器演奏でなくても大丈夫であるつもりで書きました。実際の楽器演奏は、演奏のコピー的な訓練か、あるいは、ドラムルーディメンツの訓練を通じて沢山おやりになれば宜しいと思います。本稿は、考えを整理するお手伝いが出来たら、それで良いです。


【補論1】 4についての話

……50分台の動画解説もついています。

【補論2】 「16ビート」と「16noteフィール」の違いに関連した話


【補論3】リズムパターンの「強拍」と「ポケット(仮)」の話


これでだいたい丸が描けたとか、おおよそ全部というか、「あとは個々の詳しい話を実践で」という風なのですけれどもどうかなあ。最初に想像していたよりも、多い分量になっちゃった感じです。書いてる事自体は、そんなに多くはないかも知れませんが。


・その他、小さな対話として、

160504 スタンド付きの練習台でドラムキット演奏に活きるエクササイズをする話 (など)

も派生しましたので、良かったら関連して。こちらもどうぞ。



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今回は、以上です。

本稿「ビートミュージックのデッサン力」とそのまま重なる内容なので、ここに上げました。本稿の方は、pc絶不調のため、割と止まったままですねー……。

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