周りを見ないから、事故が増える

車の事故は交差点で起きやすい道路と道路が交わるポイントなのだから致し方ない。基本的には信号機と車線の整備で、それを「守っていれば」事故は起きないはずである。

赤信号になったら交差点に入ってはいけない。これは鉄則であるが、その間、全ての信号が赤となる場合がある。このロスタイムと言うべき「全部赤」のタイミングを読んで、黄色が終わりかけでも交差点に進入するドライバーが多い。いわゆる駆け込み乗車的な感じだ。

駆け込み乗車といえば、電車でも、発車のアラームが鳴るのを聞いて、急いでホームに駆け込んで、電車に乗る人がいる。更にはカバンや手だけを閉じかけたドアに入れて再度ドアが開くのを知っている強者がいる。

共通点は、安全側の対策を逆手にとって、自分は間に合おうとする行為である。でもこういう気持ちが事故を招く。

そこで、赤信号の「全赤」をなしにしてはどうだろう。信号の見落としによる事故は増えるかもしれない。だがそのためにそもそも黄色信号があるのだ。「赤信号=交差道路の青信号」と素直に考えれるようになれば、赤信号で突っ込むなんて自殺行為であるという意識が高まる。むしろ、いつ赤になるか不安なので、黄色で停まるようになる。赤から青信号になっても、交差道路を通過していないか、確認してから発車するようになるだろう。各ドライバー自身が、積極的に交差点付近でスピードを緩め、黄色信号で止まり、青になってもすぐには発車しないという、全車両停止のタイミングが自発的に起きるだろう。

電車でも、発車ベルが鳴らなければ駆け込むこともないし、ドアは再度開かなければ、手を突っ込む人もいないだろう。

げんざのよう、過剰に安全側にシステムを作る事では、使用者は自身で安全対策を考えて行動する事がなくなり、いざ事故が起きると、信号は守ってた、車線は守ってた。急に飛び出してきた奴が悪い。と非難する。もっと周りを見ないといけないシステム程度にするべきだ。


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