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人類学メンタリング #6

 題目に偽りある感じなのですが、たりてなくて、人類学にふれるところまでいけてない感じがしております。。。とはいえ、毎回のセッションでは、引用を多用・重視する人文学での考え方や、悉皆法やメモの取り方等、人類学の調査方法にも触れる機会があり、これはこれで楽しく学べております。
 今回は、自分が選んだ「バイクのレストア」を、前提知識がない人に理解してもらうために、どんなふうに情報を整理すればいいのか、仮に説明して受け入れてもらった際に相手にとって「バイクのレストア」はどんな位置付けに収まるのかをやってみること。そして、あわよくば自分がなんでこのテーマを選んだのか、その先で問いたい「問題」とはなにかを削り出す、という、とても人類学っぽい?感じで進めていこうと思います。

まずは、興味がない人向けに扱っているテーマを説明してみた

テーマ「バイクのレストア」

 レストアとは、一度壊れた状態のものを動くようにする行為です。対象はバイク、車、おもちゃ、等々様々ありますが、僕はなぜかバイクのレストアに興味を持ちました。そのなぜか、はうまく言語化できないのでこれから探っていこうと思います。

レストアと修理の違い

 バイクや自動車では、修理(メンテナンス)とレストア、カスタムが混同されて話されることもありますが、これらは目的が異なる行為だと考えています。例えば、バイクでは、修理(メンテナンス)は、稼働率を上げる目的で実施され、内容は定期点検、故障修理等の作業が内包されます。レストアは、放置され、一定期間稼働していない状態の機体を再び動く状態に復元することを目的に実施されます。カスタムは、動作している機体の性能や見た目を向上させる目的で実施されます。

バイクのライフサイクルとメンテンナンス、カスタム、レストアの関係(紺野整理)

 バイクを所有している方であれば、ほとんどの方が桃色の部分は体験するかと思います。一部の方は「カスタム」についても体験するかもしれません。しかし、「レストア」について体験する方は5%もいないと思います。更に、完全不動車をレストアした体験を持っている方、となるともっと少なくなるかと思います。バイクに関して興味がない方、あまり触れた方がない方にとっては「レストア」という用語すら初めて聞くレベルかと思います。
 ここまで説明して、バイクに乗らないメンターの水上さんにも、「整理されていて、わかりやすいですね」とのコメントを貰ったので、バイクを知らない人にとっても一定の理解を得られたのかと思いました。 

次に、テーマを選んだ理由を説明してみた

こんなところが面白いは説明できたが、が変わらず伝わらん

 悉皆調査という体で(悉皆調査は本来、一つ残らずの意味であり、文字通り全部なのですが、今回は制約上サンプル抽出してます、すみません)、YOUTUBEでバイクのレストアの動画をみて、興味を持った点をメモしました。(フィールドノートとかあるし、人類学的にはメモの仕方があるとは思うのですが、今回は自由にやらせてもらいました。すみません)。その結果から、自分が興味を持った点について、改めて説明してみました。そして、前回の結果と同じところで止まりました。。

悉皆方式?で調査:YOUTUBEで「バイクのレストア」の動画をみて、気づきをコメント
(本来、悉皆は一つ残らずの意味なのだが、簡易的に実施。。)

説明できないのに、なんでこのテーマに固執するの??(事後)

 これは事後に思ったことです、時系列的には後なのですが、構成的には個々に挟んでおくことでストーリーを補足できるかなと思ったので個々に挟みます。
 僕が、なんで、こんなマイノリティの体験に興味を持ってしまったのかは、うまく言語化できないのですが、興味を持ってしまったので、時間を取って掘り下げてみようと思っています。
 僕は自分が好きなことが、なぜ好きなのかを説明するのが上手ではなく、過去の経験から、好きなったことがあっても、突き詰める途中で不安になって投げ出してしまい、長く、何かを好きであり続けた記憶がありません(認知できてないだけだと思いますが、、、)。なので、今回、このテーマを掘り下げることで自分が何を好きになるのか、ものの見方にどんな偏りやこだわりがあるのか、を知ることができるようになったらいいなぁという気持ちもあります。

スタックした、で、こっからどう進める??

僕はうんうんうなっている

 このテーマを選んだ理由や、自分とテーマの接点になる問いの切り口、それらの裏にある問題について、直接的に答えを出せない(「なんで?」に答えられない)状態なので、「どんな場面に興味を持ったのか?」「誰がやっていること??」「どのように振る舞っていることが面白かったのか?」といった、情報を増やすような問いにずらして回答しようとするも、上滑りした回答しか出せない状態

そんな中、メンターが活路を見出した

 メンターの水上さんも最初は、うんうん唸っていた。だけど、突如悟った風味で「***の動画のコメントだけ、明らかにイキイキしていますが、何が起こっていたんですか?」という問いを発してきた。

気づきを増やすアプローチ(簡易的にコーディングを行ってみる)

 僕はまだ、「あぁ、それは技術が***で、全体として***で」的な総論で上滑りした回答を出し続けていたんですが、「具体にフォーカスあててみましょう」とのフィードバックから、各コメントにタグ付けをしていくことにしました(情報整理の技術である「コーディング」という技法を簡易的に実施してみようとしたとのこと)

コーディングの説明(無心でタグ付けを2回書いているあたり、感銘を受けてる)

状況を観察して増やした情報から、リフレームを促して一般化の枠外にでる

 思考が同じところをぐるぐる回っているとき、「これはこうである」という無意識の一般化に陥っていることがある(ときには、決めつけにも見えるレベルで)。一般化は、対応速度を早めるという点では意味あることだけど、思考の幅が狭まってしまうという点で、脇に置きたい場合もある。
 例えば、「犬は噛む」という一般化を脇に置くためには、「噛まない犬もいる」という反例を探すという方法が考えられる。そのためには、具体の情報を増やすの良さそうだ。増やした情報を再評価して、反例を見つけて、考え方の更新(リフレーミング)を促すことで、「これはこうである」という一般化の枠外に出ることができる。

いま、人類学に触れてる(かも)

 もしかすると、異化と同化も似たアプローチなのかも、と思った。自分が多くの時間を過ごした環境や長く触れた風習、考え方の中で無意識に一般化されていることがある。ある日、他の環境・風習・考え方に触れた際に、自分が無意識に一般化していることに気づく、同時に他の環境で、無意識に一般化されていることにも気づく。そして、これはきっと整理された二次情報とか、切り取った一部分からは気づくのが難しくて、細かな具体に少しづつ触れた経験が一定量を超えた瞬間に起こるのかもしれないと思った。
 とすると、その時間軸であることを意識すること、そこまで丹念に具体情報を蓄積する技術と忍耐力が必要だなーと思った。自分が触れているビジネスの分野での相互理解でも必要だと認知し始められていることだなーと思って、人類学がビジネスと仲良くなってきた理由も少しだけ、わかってきた感じがしたなー(最後はゆるふわな感想っぽくなっておわったな)
 よし、その基礎を体感するために、簡易的なコーディングをやっていき!!(水上さんも時間がかかるけど、確実に力になるっていってたしね)

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