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【開業者インタビューVol.1】チャレンジショップを経て須坂への出店を決意 ー 洋食店『キッチン拠り所』丸山幸広さん

須坂市賑わい創出拠点やまじゅうでは、市内での開業や事業拡大を目指す方などに向けたチャレンジショップの貸し出しだけでなく、開業に向けたサポートも行っております。本シリーズ【開業者インタビュー】では、当施設が関わった開業者をご紹介します。

2023年7月に北須坂駅近くにオープンした洋食店『キッチン拠り所』の店主・丸山 幸広(まるやま ゆきひろ)さん。県内の結婚式場で10年間シェフとして従事したのち、開業に向けたステップアップとして、やまじゅうの飲食スペースを約4ヶ月間ご利用いただきました。今回のインタビューでは、チャレンジショップ営業から自店舗オープンに至るまでの苦労や学びを伺いました。

▼やまじゅう利用時の様子はこちらから


「野菜をおいしく食べてほしい」想いを軸に試行錯誤を重ねた4ヶ月

知人からの紹介で「やまじゅう」を知り、夢の実現に向けて、チャレンジショップの利用を検討した丸山さん。利用の決め手になったのは、格安できちんとした設備が揃うやまじゅうのキッチン環境です。

「営業方法については自由度が高かったので、思い描いたアイディアを希望通りに試せるのが魅力でした。初めの2ヶ月は、自分が提供しようと考えていたメニューとお客様が求めるメニューのギャップを感じたり、雨の日の集客のなさに驚いたり。さまざまな課題が見えた期間だったように思います。後半2ヶ月は、それに対して雨の日のドリンクサービスを始めたり、リクエストがあったメニューを出してみたり、とにかく『チャレンジ』の精神を持って走り続けた4ヶ月でした」

飲食店勤務の経験があっても、自分で店を開くとなると足りない知識はたくさんある。チャレンジ期間のなかで、集客やメニューの考案はもちろん、実は必要な機材や、その導入の仕方も知らなかったことに気づいたと言います。

「失敗を恐れていたわけではありませんが、結果として自分の店をスタートするのに必要なものが身をもって知れたのは大きかったです。スピード感を持って要不要の判断ができますし、いざ始めても予想とは違う結果が返ってくることは多々ありましたから。店を出すとなれば、お客さんや業者さん、関わってくれる全ての人との関係を丁寧に作らないとダメだ、とは、やまじゅうに立ってからより強く実感しました」

どんなときもブレずにあったのは「野菜をおいしく食べてほしい」という想い。丸山さんにとってチャレンジショップの期間は、ソフト・ハードの両面から自分の足りなさに向き合い、ベースを整える期間でした。


須坂への出店を意識し、新しい知識の吸収と物件探しに奔走

スタッフが常駐しているやまじゅうでは、SNSを通じた日々の営業情報の発信支援に取り組むとともに、発信媒体の運用相談にも対応しています。これまでSNSなどの更新に積極的でなかったという丸山さんにとって、こうしたサポートは特に嬉しいことのひとつでした。

「日々のやり取りを通じて知識の幅が広がりますし、できないことを補ってもらえるのは嬉しかったです。おしゃべりを通じて孤独にならずにすんだのも、チャレンジをする上で本当に支えになりました」

家族や友人とも違う第三者の意見やアイディアは、日頃なかなか聞く機会がないもの。告知の仕方やメニューの見せ方など、些細なことも雑談ベースで相談できる環境は貴重でした。

また、スタッフはもちろん、お客様とも積極的に話をし、意見を聞いていたという丸山さん。チャレンジ後半の2ヶ月は、「須坂にお店を構えよう」という意思が固まりはじめ、メニューやサービスなどの工夫と合わせ、情報発信や物件探しにも力を入れてきました。

「今まで須坂市には縁がなく、チャレンジはしてみるものの、店を出す場所については正直迷っているところもありました。ここにしようと決められたのは、カウンター越しに感じた町の温度感が後押しになったと思います。ある程度の期間営業をすることで自分の経験値も上がりましたし、ファンになってくださるお客様にも出会えた。やまじゅうを経由したから須坂を選ぶに至ったし、スタートダッシュもうまく切れた実感があります」

物件探しで意識したのは、現地に足を運び、自分の目で見て比較すること。特に人通りや設備は行ってみないとわからないことも多かったといいますが、4店舗ほど見たところで今の物件と出会いました。

「希望していた居抜き物件で、設備がしっかり整っていることと準備期間が少なく始められるのが気に入りました。やまじゅうのスタッフさんと市役所の方に大家さんをつないでもらって、そこから先は直談判。保健所の手続き関係や、行政の補助金申請などは時間がかかることもわかったので、ある程度時間にも自分にも余裕を持って進めていくのがコツだと思います」


あたたかな縁がつながる町の「拠り所」、これからのまち・須坂に期待

ショーケースやテイクアウト用の小窓、ライブビューイングにも適したテレビなど、設備が充実している今の店舗。コース料理やパーティ料理など、丸山さんが持つ本来の強みと組み合わせながら、これからもお店づくりは続いていきます。

「やまじゅうから場所が移ってからも、『ぜひ須坂で続けてほしい』って声をかけてくれる人がいたり、『近くにこういう店ができてよかった』って言いにきてくださったり。須坂の人は本当に温かい人が多いです。土地もいいし、景色も綺麗だし、本当にいいところですよね。」

まちの中には、須坂を盛り上げようと動いている人や食のイベントも増えており、「これからの町」という魅力があると話す丸山さん。これからもっと「ここに縁ができてよかった」と実感する機会が多くなっていくのでは、と、期待を語ってくださいました。

取材・文:間藤まりの
写真:間藤まりの、波多腰遥


店舗情報

キッチン拠り所
住所/須坂市大字小河原3508-4
電話番号/070-1245-8887
営業時間/ランチ 11:30〜14:30L.O. ディナー 17:30〜21:00L.O.(金〜日のみ)
定休日/木曜日、第二・第四水曜日
ホームページ/https://kitchen-yoridokoro.com/
Instagram/@kitchen_yoridokoro


やまじゅうでは、起業や開業にチャレンジする皆様をサポートいたします。
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須坂市賑わい創出拠点やまじゅう
住所/須坂市大字須坂197・202-1
電話番号/026-405-2740
営業時間/10:00〜17:00
ホームページ/https://suzaka-yamajuu.com

Instagram/@suzakayamajuu
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