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【利用者インタビューvol.8】思いついたことはなんでもトライ、夢を叶えるために成功と失敗を繰り返す(キッチン 拠り所・丸山幸広さん)

皆さまこんにちは。
やまじゅう編集部の宮川です。

やまじゅうを取り巻く様々な人を通じて場所を知ってもらうためのカテゴリ「やまじゅうな人」では、「利用者さんの声」を紹介していきます。

・どういった人がどういった形で利用しているの?
・実際の使い勝手ってどうなの?
・なにが試せて、なにが学べるの?

そんな小さな「?」を、実際に使っていただいた方へのインタビューを通じて解消して行けたらと考えています。


今回の利用者さんは、長野市出身の丸山幸広さん。長野県内の結婚式場で10年間シェフを務めた丸山さんは、フレンチがご専門。中学生の頃に抱いた自分の店を持ちたいという夢に向けて、「お客様に笑顔と感動を与えられる料理を作り続けたい」という信念を持ち現場に立ってきました。

やまじゅうの存在は、結婚式場で一緒に働いていた spice cafe の田中さんを通して知ったとのこと。

丸山さん
「ここ数年は新型コロナウイルス感染症によって飲食業界全体が落ち込んでいたので、自分で店を開いて盛り上げたいという想いがありました。そんなときに田中さんから、設備が揃っていて起業に向けたステップが踏めるやまじゅうのことを聞き、ここでやってみようと決心がつきました」

丸山さんには、2023年の3・4月に飲食スペースをご利用いただきました。
(引き続き、5・6月にもご利用いただく予定です)

丸山さんがつけたお店の名前は「キッチン 拠り所」。今までお世話になった方やこれから関わっていただける方たちが気軽に集まれる場所にしたい、という想いが込められています。 “野菜の美味しさを伝えたい” という丸山さんのこだわりは、旬の野菜をスープやソースにふんだんに使用して作る、素材の良さを活かした料理です。

紅芯大根のスープ
(時季によって野菜が変わります)
ポークジンジャー
真鯛のポワレ ラタトゥイユ添え
ハンバーグ

「何度も来たくなるお店にしたい」と、期間中は週によって提供するメニューを変えていた丸山さん。

丸山さん
「食べに来てくれた方に、“今週はこんな料理が食べられるんだ!” とワクワクを感じてほしいと思い、固定の4種類のメニューと、週替わりの2種類のメニューを組み合わせて提供しています。客足が遠のく雨の日は、ドリンク1杯サービスを付け、少しでも多くの方に来ていただけるような工夫をしました。2ヶ月で7,8組の常連さんができ、“ほかの店では食べられない料理が食べられる” “野菜の美味しさを味わえるなかなかないお店” “開業したら絶対行きます” といった言葉もいただけて嬉しかったです!」

こだわりのあるメニューを提供するのに特に役立ったのは急速冷凍ができる「ブラストチラー」。

丸山さん
「やまじゅうのキッチンには、レストランを営業するのには充分な設備があり、不便なことがないというのが使ってみた感想です。特にブラストチラーは重宝しています。急速に冷凍することで食材の状態をより良く保てるので、ありがたいです」

ブラストチラー

そして、丸山さんが今回チャレンジショップをするにあたって、一番試行錯誤しているというのが広報です。

丸山さん
「まず最初に、友人に協力してもらってHPと名刺を作りました。名刺はお店のテーブルやレジのところに置いて名前をおぼえてもらえるようにしています。また、“須坂で洋食が食べられるところってないかな” と検索する人に向けて、Googleマップにお店を登録し、見つけてもらえるようにしました。それから、近隣の方にも来ていただけるように約100部チラシのポスティングをしたりとか...たくさんの人に来てもらえるよう、いろんなことを試しています」

ポスティングされたというチラシ

丸山さんは今回、Instagramにも初挑戦されています。

丸山さん
「最初は何を投稿したら良いのか、どんなふうに発信すれば良いのか手探りで始めました。そんな状態でも、“Instagramを見て来ました!”と言ってくださる方もいたので、もっと考えてやっていこうと思いました。営業前日よりも営業当日に投稿する方がお客さんの入りが良い感覚があるので、そのサイクルは今も続けています。また、野菜にこだわっていることをもっと知ってほしいという想いを込めて、リール動画も作りました」


似顔絵をSNSやチラシに載せたところ、“そっくりですね” とお客様と会話が弾み
その後もお店に来てくれるようになったそう

一方で、“まだまだ” と感じていることもあるのだそう。

丸山さん
「どのくらいの人が来てくれるかを読むのが難しいです。平日か休日か、天候はどうかなどを考えて仕込みの量を調整していますが、読みが外れてしまうこともあります。もっとお店を知ってもらうための努力をしなきゃいけないということを痛感しました。これからも集客方法を模索していきたいです」

成果と課題、その両方を受けとめ、思いついたことはとりあえず試しているという丸山さん。 今までやってこなかったことに次々挑戦できるのは、「チャレンジショップ」という形態の利点です。

丸山さん
「成功するに越したことはないですが、失敗を怖がっていてもしょうがないと思っています。やってみないと成功も失敗もないですし、時間がもったいないですから。残りの期間も、引き続きいろいろチャレンジしていこうと思っています!」

飲食スペースはキッチンとダイニングの広さの比がちょうど良く、満席でもお店をうまく回すことができたそう。丸山さんは、自分が開くお店もこのくらいのスペース感でできたらと考えています。また、丸山さんの料理が伝統的なフレンチの技法と新鮮な食材が掛け合わさってできているように、お店の雰囲気も、昔と今の融合が感じられるようなものにしたいと考えているそうです。

丸山さんには、5・6月と引き続きご利用いただきます。今後に向けてメッセージをいただきました。

丸山さん
「この2ヶ月間で、“野菜の美味しさを伝えたい” という想いをいろいろな方に受け入れてもらえたのは自信につながりました。“キッチン 拠り所” は、来てくださるお客様や広報を手伝ってくれている友人、やまじゅうのスタッフさんなどたくさんの人の協力でできています。これからもぜひ野菜の美味しさを味わいに来てください!」

今後の営業でどんなふうに活かされていくのか私たちも楽しみです。引き続きよろしくお願いします。


【キッチン 拠り所】今後の営業予定

お問い合わせ・予約はInstagramのDMから


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